GAME REPORT

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9月6日(土)・練習試合・セネガル代表戦 2003年9月9日(火)0時32分28秒 deletemodify

■16時・市原臨海競技場
市原2(0−0、2−1)1セネガル代表

得点:
後半14分:巻(楽山)
後半44分:金東秀(拓土)

【前半】
GK岡本、DF結城・吉田・茶野、ボランチ野本・中島、
左WB楽山、右WB金位漫、OH山岸・大柴、FW巻

【後半】
GK立石、DF結城・吉田・野本、ボランチ工藤・中島、
左WB楽山、右WB金位漫、OH拓土、FW巻・金東秀

交代・後半途中:山岸→八角

8/31(土)・練習試合・立正大学戦 2003年9月1日(月)23時55分56秒 deletemodify

■遅くなってしまったので、詳細のレポートは割愛します。
先週の清水戦に比べて動きが重く、なかなかボールの繋がらないゲームでした。引き続いてこの日も出場のユースの八角は、プレーに相変わらずの安定感がありました。すっかり、サテライトのレギュラーと言った感があります。



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■15時・姉崎練習場
市原3(1−1、2−0)1立正大学

GK岡本(後半0分・立石)、DF結城・吉田(後半15分・野本)・茶野、ボランチ中島・八角、
左WB楽山、右WB山岸、OH林(前半8分・金位漫)・大柴(後半15分・工藤)、FW巻(後半15分・金東秀)

リザーブ:FW拓土

※1.林は負傷交代。金位漫投入後、山岸がOH。

得点者:
前半 0分・山岸(中央からミドルシュート。アシスト不明。)
後半19分・楽山(金位漫の右クロス)
後半24分・金東秀(山岸のクロス)

【前半】
市原:SH05/CK01/FK02/GK03/PK00/OFF03
立正:SH02/CK01/FK04/GK04/PK00/OFF00

【後半】
市原:SH10/CK02/FK05/GK01/PK00/OFF00
立正:SH02/CK00/FK06/GK05/PK00/OFF01

【選手評価】
GK岡本:守備機会は少なかったが、最初の被決定機を決められてしまう。
DF結城:当たりは相変わらず厳しいが判断の遅さを感じる。若干伸び悩んでいるか。
DF吉田:リベロとしてDFを統率。膝のサポーターが相変わらず痛々しいが、激しいタックルがだいぶ増えてきた。ほとんど不安は無さそうだ。
DF茶野:彼がここに居ること自体が、今年の強さの現れ。
MF中島:だいぶ動けていた。姉崎の芝が荒れているせいもあるが、もう少しパスに正確さとバリエーションが欲しい。パスは近くの味方へのゴロばかり。
MF八角:波の少ない選手だ。野本や工藤を押し退けて先発で使われているあたりに期待の高さが感じられる。スピードのある締まったパスが見ていて気持ちいい。今日は判断が遅れる場面もあったが、その時はその時で冷静に捌いていた。
MF楽山:先週のリベンジもあったのか、だいぶ積極的に仕掛けていた。髪にワンポイントが入ったのは目立ちたい現れなのか?後半1点を決めるも、相手陣内深くでのFKを素早くリスタートしようとして、相手に当てて奪われて、しかも追わないと言う緩慢なプレーもあり、集中力には相変わらず難がある。
MF山岸:開始早々に1得点。その他の場面でもよくボールに絡んでいた。先週ほどではないが、好調を維持しているようだ。
MF大柴:昨日、15分ほどフルパワーでプレーしているのに、今日も遜色ない出来。羽生が結果を出しているがベンチに置いておくのは勿体無い戦力だ。
MF林:早々に負傷交代。歩いて戻っていたから、重傷ではないだろう。
FW巻:相当キツそう。たぶん、元来スタミナが無いのだろう。今日はポストは何本か捌いていたがシュートも撃てなかった。頑張れ、大学得点王。

【交代出場な人達】
MF金位漫:彼も交代出場の割にスグにバテていた。後半途中からは、膝に手をついて死にかけ状態に。でも、踏ん張る場面では踏ん張って戻っていた。攻撃はクロスの精度が・・・。
GK立石:無難。指示も的確。
DF野本:あまり守備機会は無かったが、無難にリベロをこなす。チームは、まずDFとして育てるつもりなのだろうか。
MF工藤:OHとして運動量で終盤、相手DFをかき回す。
FW金東秀:クロスに合わせて1得点。少しずつゴール前での存在感が大きくなってきている。

8/30(土)・J2ND−3・名古屋戦 2003年9月1日(月)0時29分44秒 deletemodify

■綺麗事なんぞ言わない。名古屋は大嫌いだ。
トヨタ自動車と言う強力な財源をバックボーンに他のチームから戦力を引き抜いては潰していく。降格確定とまで言われた01年、ドン底から這い上がって「さぁこれから」と言うときにベルデニックを引き抜かれた時のショックはかばかりだったか。名古屋関係者には分かるまい。
でも、いくらそう言ったところで、勝てなければ何も借りは返せない。相手は信義の問題はともかく、ルール違反を犯しているわけではないのだから。「名古屋に勝てない」は実に7年4ヶ月も続いていた。

そして迎えた今日の試合。市原はベストメンバー。ベンチに茶野・山岸・大柴・林が控える充実ぶりだ。対する名古屋は、1STで無策なフロントがベルデニックを首にしたばかり。チームの成熟度の違いは明白と言えた。
ボコボコの瑞穂のピッチで怪我を心配しながらのキックオフ。スタンドはバスツアー組の70人や、それぞれにやって来たジェフサポで150人くらいはいたか。皆、勝利の期待と辛酸を舐めさせられてきた過去を思い出し、ハイテンションのまま試合に乗り込んだ。

ゲームが始まると、今日は出だしから足が動いているように見えた。
パナディッチを欠く名古屋DF、崔龍洙は割と自由に動けている。彼を囮として使いながらサンドロと羽生が隙を伺い、阿部と勇人が早め早めにチェックをしていく。2トップのマークも大輔・永輔が無難にこなし、10分過ぎくらいまでは、攻守ともゲームとしては上手く運べているように思えた。

しかし、掴みそうになっていた流れを市原は自ら手放してしまう。ミスの連発。せっかくボールを奪っても、最後のパスが単純なミスになって繋がらない。誰も居ないスペースを、ボールが点々と通り過ぎるシーンが目立つ。坂本も、ボールを奪って切れ込もうとするまでは良いのだが、せっかく相手DFを振り切ってさぁクロスを上げるぞと思わせて明後日の方向に飛ばしてみたり。そのミスが、何時の間にか相手のカウンターの起点になっていく。

加えて、奥谷主審のジャッジが明らかにおかしい。腰を入れた市原のフェアチャージが、ことごとく名古屋ボールのFKになる。いらいらする展開が続き、気がつくとすっかり名古屋のペースにハマっていた。

2トップは捕まえているのだが、2列目のチェックが非常にルーズになっている。WBの後方のスペースを上手く使われて、クロスが次々に上がっていく。どれも結構際どいピンチだ。櫛野が体を張り、ジェレがヘディングで防空するものの、徐々に隙が大きくなっていく。悪い流れの中、ついに前半の29分に右をドリブルで破られ、中央へクロスなんとか櫛野が弾くものの、こぼれ球に詰められて失点。「つくりかけ」のチームに先制点を奪われる展開に、これまでの練習は何だったのかと焦燥が募る。さらに失点の後もかなり厳しい展開が続いた。

相変わらずジャッジも名古屋寄りだし、前半はこのまま0−1でまずは乗り切って体勢の立て直しだ・・・と思った終了間際。左からFKのチャンスを得る。振り抜いた阿部の右足に合わせ、飛び込んだのはサンドロ!最高の時間帯に追いついてハーフタイムを迎える。


その後半。流れはすっかり逆転していた。それこそ鮮やかと言うほどに。
何でこれが前半から出来ないのかと言うのは、ここ数試合の口癖のようになってしまったが、とにかく流れは完全に市原になった。行ける!と思う間もなく、47分にはサンドロのパスを受けた羽生が左からドリブル。GK楢崎をかわして流し込んで、あっさりと逆転する。その後も圧倒的な市原ペース。阿部・勇人も攻撃に顔を出せるようになり、あわや追加点の場面も。ただ、またここで立ちふさがったのが審判。判断基準の分からないファウルで、シュート間際・ゴール間際のチャンスが次々にフイになっていく。

逆にカウンターから、市原ゴール前でのFK。
ウェズレイの強烈なキックが壁の上をすり抜けて行く。しかし、捨てる神あれば拾う神ありというところか。このFKが二度もポストにヒット。監督が試合後「我々には運があった」と言うが、正にその通りだ。
名古屋には審判、市原にはポストが味方について「12対12」でプレーしているかのようだったが。

このピンチを凌いだ市原は、後半32分。波状攻撃から最後はサンドロがふわりと押し込んで駄目押しの3点目。
その後、サンドロをお役御免として大柴を投入し、前線の運動量を補給。この時間帯になると名古屋のバテ具合は明らかで、しかも「運動量の権化」のような大柴がフルパワーで投入されるのだから、相手にとってこれほどイヤな状況もなかなかに無いだろう。さらにその後、茶野・林を時間潰しも兼ねて投入。無難に乗り切って、ついについに名古屋に勝利を収めた。・・・長かった。



仇敵・名古屋を下し、これで三連勝・単独首位だ。
内容は良くないが、「苦手」としていた相手を次々と破って勝ち点を重ねた事は、チームの成長を物語っていると言える。とは言え、毎試合「後半のサッカーがアタマから出来ていれば」と振り返るのはちと辛い。次こそは、前半から気持ちのいいサッカーを観たいものだ。
風は確実に市原の方へ向いてきている。
1STの上位陣、横浜・磐田は揃って今節敗れるなど、相対的な優位も出来つつある。後はこの大局的な流れをどうやって逃さずに掴んでいくかだ。

・・・夜行電車を待つ間、名古屋で飲むお酒が美味しかった(下戸だけど)。
これまでさんざ負けてきたからな。利子をつけてこれから返してもらいますか、名古屋には。

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【選手評価】
GK櫛野:二試合連続で奮闘。前後半共に決定機を体を張って防ぐ。今日に限ればフィードも良かった。
DFジェレ:この日はリベロ。2トップの掃除と、クロスの防空に奮戦するも、前半の押されている時間帯はかなりやり辛そうだった。試合とは関係ないが、ピクシー・パナディッチ・オシム監督とのショットがオンラインに載っていた。
DF永輔:ウェズレイをマーク。大きなミスは無く、無難にこなした。
DF大輔:マルケスをマーク。細かなミスが目立ち、技術的についていけない場面もあった。
MF阿部:削られること2回、腰を少し痛めたようだ。そのせいもあってか若干存在感が希薄だった。試合後のMVPは「?」、普通に考えればサンドロか櫛野だろう。同点弾を演出したFKは見事だが、実は今季初のアシスト・・・。
MF勇人:後半から本来の運動量が見えてきた。体を張った守備は審判の判定の餌食に。
MF坂本:特に前半。ドリブルで仕掛けて抜くまでは良いのだが。その後に気が抜けてしまうのか、チャンスと言うチャンスに繋がらなかった。また、守備でも上がった後のスペースがお留守になり、彼らしくない。
MF村井:酒井と対面して攻撃面で貢献。3点目はクロスで楢崎のファンブルを誘ってサンドロのゴールをお膳立てした。
MF羽生:逆転弾をはじめ、豊富な運動量で貢献。両翼に流れて、相手のDFを揺さぶって周りを助けていた。
FWサンドロ:珍しくシュートが決まった(笑)3得点に絡む活躍で、この日のMVP的な活躍。今日をきっかけにしてゴールを量産してくれれば。
FW崔龍洙:囮役に徹した感じ。決してシュートを撃てていない、調子が悪いわけではない。監督の言う周囲を生かすプレーも実践しているだけ。すぐにゴールも出るだろう。

【交代出場な人達】
FW大柴:後半30分過ぎにこの人が出てくると、相手はウンザリするだろう。
DF茶野:出場時間が短く評価はなし。
FW林:出場時間が短く評価はなし。

2ND−2・ガンバ大阪戦 2003年8月28日(木)23時54分6秒 deletemodify

■臨海での久々の一戦。注目点は2つだった。
 一つは、神戸で1STのサッカーを出来なかったチームが観客が望むようなプレーを取り戻せるか。もう一つは、1STの好成績を受けての観客動員。この日は、雨天続きの夏休みの中で珍しい好天。夕方からのサッカー観戦は、盆を雨で潰した家族連れなんかには良い気候だと思えたが・・・。

 臨海のスタンドでは、ちょっとした異変があった。
 試合前のハレルヤミーティングで新団体「グリダーレ」(※市原辞典参照)発足の紹介があり、彼らはフィールドからゴール裏スタンドを向かった時に中央左上、ちょうど粋犬会の対象位置に陣取り、ハレルヤの応援に合わせて盛り上げを行うとの事だった。前団長氏などハレルヤのOBを中心に結成された団体だけに、応援は「さすが」の一言だ。
また、ハレルヤの団長氏が体調不良のため、前々団長の和田氏が代打で当日のコールリーダーを務める事になった。スタンドに向かって中央がハレルヤ、左上にグリダーレ、右上に粋犬会と言う配置になった。

 さて、試合開始。団体が増えたからと言って、ガンバと違って応援は一つだ。
 その応援に乗って攻勢に・・・と行きたかったところだが、今日もまた動きが硬い。崔龍洙が戻り、メンバー的には申し分なく、サブに茶野が居るほどのベスト布陣。それでも、思った動きが出来ずに足が固まってしまう。
 ガンバの出足は速かった。
 開始早々、いきなりセットプレーからピンチの連続。こう言うときにはマークまで普段どおりに出来ないのか、次々とフリーで合わせられる。間一髪でガンバの決定力の無さと、櫛野のセービングに助けられるが、流れは一向にこちらにこない。動かないジェフはガンバのプレッシングの格好の餌食になって、さらにシュートを浴びせ掛けられる。
 実は試合前、監督からは「今日はボールを動かせ。暑いときはエコノミカルに」と普段とは異なる指示を受けていたのだが、実際はリズムを失っただけになってしまった。肝心のパスがことごとくミスになり、繋がらない。ボールを奪い返すために“走らされる”ばかりだ。
 このままではまずい・・・と思ったところで、思いがけず先制点がもたらされる。前半15分、ガンバ陣内に半分ほど入ったところで崔龍洙がボールを受ける。この動きに引き寄せられたガンバDF陣の間隙をついて、前線のサンドロにスルーパス。これをサンドロが落ち着いて決めて意外にもジェフが先制したのだった。崔龍洙の「圧力」が呼び込んだ先制点、監督が「幸運」と評したように前半のチャンスはこれくらいのものだった。

 この1点で悪い流れを断ち切りたいところだったが、選手達の足は重く、相手を包み込むようなランニングの連鎖が生まれない。ようやくその流れが少しずつ出来て来たのは、前半も35分を過ぎてからだが、相変わらずミスが多いのは変わらない。
 逆に言うなら、この悪い流れの中で前半を1−0で耐え忍ぶ事ができた事が、直接的に勝利に繋がったと言えるだろう。特に阿部はガンバの突破を体を張ってよく押さえていた。U−22でシンガポールに行って来たばかりなのに、このタフネスさには驚かされる。
 ガンバからすれば、この阿部やマグロンをマークしたジェレ、ファインセーブを連発した櫛野は相当にウルサイ存在だったに違いない。

 そして後半に入り、ようやくジェフの足が動き出す。
 本来ならば運動量が落ちるはずの後半にギアが入るという事は、気持ちの部分で噛み合っていないということ。選手が選手を追い越し、見る間に前線の人数が多いように感じる、ブ厚い攻めが展開される。1点を取り返そうと前がかりになるガンバの攻撃の力をそのままカウンターに変換するような動きで、羽生・サンドロ・崔龍洙がいくつものチャンスを迎える・・・が、今度は市原が決定機を逃して追加点を奪う事が出来ない。
 この試合で「違和感」があったのは、1STでキーになっていた羽生・勇人の動き。羽生は決定機での踏ん張りが足らず疲労感が垣間見え、勇人は意識が前がかりになり過ぎて潰しの場面で目立つ事が無く、試合を通じて存在感が希薄。二人がチームの中で目立たない事には、1STのようなダイナミズムはなかなか生まれない。後半、良くなったと言っても、それはここ数試合の中ではと言う注釈が入る。

 しかし、今日は「幸運」だった。
 入りそうで入らない、このイヤな流れが後少し続けば、勝機が相手方に流れてしまうと言う時間帯に追加点が入る。後半10分・FKを村井がゴール前にDFとGKの間あたりを狙って蹴りこむ・・・これに崔龍洙がドンピシャで合わせて・・・合わなかったボールを詰めていたジェレが押し込んでゴール!
 試合の趨勢を決める2点目が入り、勢いに乗るジェフ。それを得点に変えるだけのチャンスも十分にあったのだが。またミスが重なって得点できない。そうこうしている内に、21分に警戒していたマグロンに押し込まれて失点。1点差。
 半ば撃ち合いの様相を呈した終盤、3点目を果敢に狙ったが、そこでもミスを連発。特に、崔龍洙が右から独走してサンドロにプレゼントパスしたボールを決められなかったシーンでは、パスを出した崔龍洙が「おいおいマジかよ?」と言った感じで呆然としてしまって、すっかりヤル気レスになってしまったほど。
 ちなみに、このミスの後にサンドロは大柴との交代を命ぜられている。

 決めるべきところで決められず、流れ失い、その後はリードを何とか守って逃げ切れたと言う感じ。守備面の修正としてチキアルセに付ける為に左WBに投入した茶野が機能したわけでは無いし、プラン通りに物事を進められない、もどかしい試合だったと言わざるを得ない。


 それでも、良くないながらに2試合勝てた。それ価値ある結果だ。
 1STでは、そうした試合を落としたから最終的な結果を出せなかった。

 そして、後半には僅かながらこれまでの躍動感ある市原のサッカーが戻りつつある兆しも見えた。選手一人一人の粘り強い動きと、惜しみない運動量、前線への飛び出し、そうしたものの連動があった。とはいえ、まだまだではあるが・・・。
 足りない部分は走りながら考えるしか無いだろう。監督が試みた、パスで支配するサッカーも素行錯誤のうちに、またその先が見えて来るように思える。

 最後に、もう一点の注目。観客動員は6,700人だった。
 正直、少なすぎないか?この数字・・・。1STは優勝争いをしたというのに・・・メディアにもあれだけ出たのに。根は相当に深い事を改めて感じただけ。どうすれば、新しいサポを臨海に向かわせる事が出来るのだろうか・・・?
 グリダーレが粋犬の逆サイドに言って声を出しているので、声を出して応援をしてくれている人が増えたようだとの感想も、試合後に耳にした。今後は、この応援を楽しいと思ってくれるコアサポをいかに増やして、それを観た・感じた新しいサポがスタジアムのリピーターになってくれるようにする事、それも重要な事だと改めて思った。新しい人がスタジアムに残ってくれれば、そこから人脈も広がる。スタジアム外の集客ももちろん必要だが、こうしたスタンドの変化がプラスに働いてくれればと思う。


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【選手評価】
GK櫛野:前半のピンチを体を張って防ぐ。彼の活躍が無ければ勝利は無かった。
DFジェレ:マグロンをマーク。しかし、隙を突かれて失点してしまった。決勝点を奪っている事でプラマイゼロと言ったところか。
DF永輔:今日も失点に繋がりかねない最終ラインでのミス。リベロに置いておくのは不安がある。まず、確実なプレーで安心させて欲しい。
DF大輔:大黒をマーク。問題なく封殺し、後半投入された吉原にも何もさせなかった。
MF阿部:中盤で一人、獅子奮迅。シンガポール帰りにも関わらず、一番の運動量でガンバの攻撃を受け止め続けた。
MF勇人:存在感が希薄。前線へのイメージが強すぎ、本来の彼の持ち味である運動量豊かで泥臭い守備を忘れてはいまいか。
MF坂本:決勝点となったFKを誘発するなどしたが、守備に追われて目立ったプレーが出来なかった。
MF村井:左翼から攻め込んでいたが、援護に泣く。また攻守のバランスにも苦しんだ。決勝点のFKは絶妙。
MF羽生:動いては居るのだが、「重く」感じた。疲労が溜まっていないか?決定機でのシュートミスも疲れで体が思うように動かなかったのでは?
FWサンドロ:先制点は素晴らしいが、後半のチャンスは決めなくちゃいかんだろ。
FW崔龍洙:存在感はさすが。DFが彼一人に何人吸い寄せられることか。監督の言うように周りも活かせるようになれば、さらに手がつけられなくなる。ただ、サンドロが決定機を外した後、完全にやる気を無くすのはいかがなものか。わからんでもないけど。

【交代出場な人達】
DF茶野:無理だろ。いきなりの左WBは。チキアルセ対策だったが、対応できず。茶野パスも全開。
FW大柴:久々にヨンスとのコンビネーションを見せた。相変わらずの粘り腰は終盤の苦しい時間に活きた。
FW林:出場時間が短く、評価はなし。


P.S.試合の帰り、友人と車の中で話しながら「監督は前半、違うサッカーを指示した」と言う指摘を受け(パスサッカーのこと)、自分は「単純に走れなかっただけでしょ?メンタルの問題だと思う」・・・と受け答えしてたのですが、友人の言うとおりでした。相変わらず、見る目が無いですなー。<自分(汗)

8/24(日)・サテライト・清水戦 2003年8月25日(月)23時6分4秒 deletemodify

■順序が逆になるけれど、日曜日のサテライトから覚えてるうちにアップします。
ガンバ戦は、千葉TVのビデオを見直してから。

さて、秋津でエジさんの説教を聴いてから2週間。
少しはサテの選手の意識に変化があったか、清水の三保グラウンドまで足を延ばした。三保グラウンドは突き出た半島の先っちょの方にあり、近くには造船所や海水浴場・飛行場なんかがあってなんだか不思議な雰囲気のところだ。
姉崎と同じように、プールの横にクラブハウスや練習グラウンドがあるのだが、ずいぶん立派なものだ。特に練習グラウンドにはちゃんとメイン・バックに観覧席があり、すごく試合が見やすい。姉崎もこうであったらいいのに。



メンバー表には、お互いに錚々たる面々が並んでいる。
市原は茶野・大柴・林・山岸・吉田、清水には真田・斎藤・吉田(康)・平松・沢登。ちょっと見ると、メンバー編成に多少苦労したトップチームのような感じだ。秋津と同じようなシュチュエーションで比べるには格好と言えた。

試合が始まると、市原が2週間前の惨敗の悔しさをブツけるように動き出す。
いきなり1分に巻の決定的なヘディングシュート、その後もオフサイドに苦しみながらも、前へ前へ市原が出てチャンスを作る。その流れが得点になるのも早かった。12分、巻のポストプレーから林が右に走りこむ山岸にスルーパス。これを山岸がGKとの1対1を斜めから綺麗に決めて先制。
この山岸が特に前半は切れまくりで、工藤・大柴・林と「右」で動ける選手たちが次々に追い越す動きでチャンスを演出する。揺さぶりつづけた30分には、山岸の右クロスを大柴が流したところに巻!だったが、目の前1mのシュートを真上にフカす凡プレーで得点にならない。ただ、すぐ後の34分に同じような流れからようやく巻が決めて突き放す。

この切れ切れの右に対して、すっかり元気の無かったのが左のラク。
何か悪いものでも憑いたように、動けない・目測を誤る・クロスを上げればホームラン・・・。コーチ陣からも試合中から厳しい叱責の声があがり、ますます攻撃を右に偏らせてドツボにハマっていた。失敗はしゃぁない、ある意味。でも、「取り戻そう」とするプレーが無ければ先は無くなるぞと思ったもの。地元だったんだから、張り切る要素はあったはずなのに。

前半は圧倒的な市原ペース。
清水のベンチがなんだか熱くて、ずーっとグラウンドの選手たちにコーチが叫び続けていただけに、後半は相当なカツをかけられるだろうと思ったら、案の定。
後半アタマに、沢登らを下げて若手を一気に投入。後半開始から前線からのプレッシングを早くして、5分・7分と立て続けにシュートを撃って来た。交代出場のGKの高木が流れに乗り切れずに危ない場面もあったものの、決定的なピンチはほとんど無い。

後半開始10分の攻勢を耐えた市原は、13分に不調の楽山に代わってユースの八角をボランチに投入。工藤は左MFに回った。すると、この八角が良い味を出している。風体からして高校生らしからぬ大人びた顔立ちだが、15分に挨拶代わりのミドルを放つや、中盤で当たりまくって奪いまくる。清水のサポからも、「おおー・・・」と歓声が上がっていたほどだ。焦った様子が無く、パスも正確なトコが良い。今日の出来がトップでも出来るなら、即戦力と言えるほどだ。



この八角の投入でリズムを取り戻すと、少し遅かったが野本・金東秀を投入して無難に清水の攻撃をしのいで、試合終了。最終盤に、林が自陣ゴールライン際でスライディングのクリアをするなど、集中力も途切れなかった。
前半は非常に良かったが、後半も点差を踏まえた無難な出来。前後半共通して、シュートに正確性があれば、もう少し差もつけられた試合だった。さすがに今日は、エジさんの説教もグラウンドでは無し。帰りのバスで、1階席に呼び出し喰らった選手が居たかもしれない・・・くらいか。

しばさんやメグさんなど、怪我人が戻って戦力が充実してきており、工藤の成長や八角の台頭などで「動ける」選手が増えてきて、トップに近いサッカーが出来ていた。放出ばかりのチームに不安を募らせるサポも居るようだが、自分は見ていてそうは思わない。必要な戦力がふるいにかけられている、そうなのだと思う。


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■15時30分・清水エスパルス三保グラウンド
市原2(2−0、0−0)0清水

GK石川(後半0分・高木)、DF吉田・結城・茶野(後半28分・野本)・金位漫、ボランチ工藤(後半37分・金東秀)、
左MF楽山(後半13分・八角)、右MF山岸、OH大柴、FW巻・林

※1.八角投入後、八角がボランチ、工藤が左MF
※2.金東秀投入後、大柴が右MF、林がOH

得点者:
前半12分・山岸(林(巻のポストを林が繋いで、右の山岸にスルー。そのまま切れ込んでシュート))
前半34分・巻(林(右サイド山岸の突破→クロス→中央・林が流したボールをフリーでシュート))

【前半】
市原:SH07/CK04/FK08/GK03/PK00/OFF04
清水:SH01/CK00/FK07/GK08/PK00/OFF02

【後半】
市原:SH04/CK01/FK09/GK06/PK00/OFF01
清水:SH04/CK03/FK06/GK08/PK00/OFF02

【選手評価】
GK石川:前半は攻め込まれる場面も少なく、評価なし。
DF吉田:攻勢だった前半に積極的な攻撃参加が目立つ。怪我からの回復は順調なようだ。大柴同様に、周囲へのコーチングでチームを引っ張る。
DF結城:処理にもたつく場面あり。回数が少ない時こそ、確実にこなして欲しい。
DF茶野:無難と言うか、清水の若手くらいだと相手にならない。相手ゴール前まで進出する場面も。
DF金位漫:吉田同様、前半特に攻撃に関与。ただ、彼の前に居る山岸と連携を取って、もっと守備的なバランスも考えて欲しかった。
MF工藤:運動量豊富に、中盤のカウンターの起点に。茶野の援護も受けて、ワンボランチながら、前半は攻撃に絡む場面も多かった。
MF楽山:攻守に精彩を欠く。獲られた後に早々に諦め、クロスを上げればホームラン。コーチの厳しい叱責にあっていた。
MF山岸:今日一番の出来。前半の市原の攻勢は、ほとんど彼がらみ。工藤・大柴・林と連動して、右を何度も何度も抉っていた。それ以外の場面でも、2回は決定機に絡んでいた。巻がちゃんと決めていれば。
MF大柴:潰し役と繋ぎ役に徹す。周りが活きるのは、大柴が動けるから。
FW林:2アシスト。やっぱり、居て欲しい場所に居てくれる。終盤、ゴール前まで戻ってスライディングで守備をする場面も。何か、気持ちの部分で変わって来たものがあるか?
FW巻:よく体を張って、得点も決めたが・・・決めなきゃいけないシュートが3本では。疲れるとスグ上を向いてしまう。スタミナはやっぱり無いようだ。

【交代出場な人達】
GK高木:後半、挙動不審なプレーで心配させてくれたが、その後流れに乗ると体を張ったプレーで2点は防いだ。やっぱり、彼には試合勘を取り戻させる事こそが重要だ。
DF野本:出場時間が短く、評価できず。小林も移籍したし、もっと出たかったろう。
MF八角:秋津での清水戦、姉崎での早大戦に続き、今日も光っていた。当たってよし、散らしてよし。ボランチとして素早く詰めてボールを奪って、起点となっていた。抑えた威力のあるミドルや、阿部ばりのフィードも見せて、阿部と勇人を足して2で割ったような感じだった。これが、もう少し厳しい状況の中で出来たらすごい。
FW金東秀:彼も出場時間が短く、評価できず。高さを活かす場面が見てみたかった。


P.S.富士川SAで、渋滞情報を見る。
「御殿場−横浜町田 渋滞45km」
去年は磐田戦の後に見た花火がえらいしょっぱかったこと・・・マニュアルのクルマを運転して脚力強化を2時間ほど続けて、帰宅したのは12時過ぎでした・・・。

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PBS v.1.01