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【頂きもの】 10/27(水)・練習試合・立正大学戦/順天堂大学戦 2004年10月27日(水)23時57分38秒 deletemodify

10/27(水)に行われた練習試合のレポートをメールで頂きましたので
ご紹介させて頂きます。本当にありがとうございました。
以下原文のままです。

立正大戦 ○2−1(前半2−1)

21 33
22
11 29
6 2
4 5 27
17

※21は要田、33は芳賀

得点経過
16分0−1 ここまで何度も右サイドを攻められる展開が
        続く中、29と27がボールを「お見合い」してしまい、
        そのスキにシュート放たれ失点
32分1−1 中盤の攻防から6のミドルシュート決まる
42分2−1 11のセンタリングを22が左足で決める。

後半、22→20 2→15
後半は特に見るべきものなく0−0

18は左ヒザに細い包帯を巻き、別メでシュート練習こなす。
7もシュート練習に参加し別メ。
そのシュート練習を監督がずっと見ていた。
DFとして間瀬通訳も参加していたのは面白かったです。
3,13,16は姿見せず。


順天堂大戦 ○3−1(前半1−1)
当初の予定とは異なり姉崎で公開。

32 19
23 20 25
26 15
14 31 24
30

※19は斉藤正樹

得点経過
19分0−1 31が完全に振り切られ失点。
        江尻コーチからマンマークについて厳しい指示あり。
33分1−1 PAわずかに外から、23がFKを真っ直ぐ決めた。
50分2−1 32のシュートのこぼれ球を19が右足で振りぬく。
62分3−1 25が倒され得たPKを23決める。

なお16分、20→10
20は右足をひねった模様。但し自分で歩いて戻ったため大事なさそう。
10をトップ下で投入したが、周囲との呼吸が合わなかった。
また61分、32がアウト、こちらも右ひざを強打したが自分で歩いて戻った。
残り29分は10人で戦った。
24をボランチにし、15がストッパーに回る時間もあった。

10/24(日)・練習試合・川崎フロンターレ戦 2004年10月24日(日)23時31分31秒 deletemodify

市原0(0−1、0−0)1川崎F

【得点者】
なし

【前半】
GK立石、DF水本・鷲田・野本、
ボランチ中島・市原、左WB楽山、右WB金位漫、
OH工藤・芳賀、FW要田(練習生)

市原:SH04/CK02/FK04/GK06/PK00/OFF00
川崎:SH05/CK02/FK05/GK05/PK00/OFF00

【後半】
GK岡本、DF水本・野本・市原、
ボランチ椎原・19(練習生)、左WB楽山、右WB金位漫、
FW要田(練習生)・斉藤正・金東秀

【交代】
65分:望月(要田)

市原:SH04/CK02/FK03/GK02/PK00/OFF01
川崎:SH05/CK04/FK14/GK03/PK00/OFF01

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前半がサテの本気モード。失点はしたものの、ペースはジェフが掴んでいた。
逆に後半は、テスト色を強めた結果として川崎の攻勢を許して、ジェフ側の対応が後手に回ってファウルでしか止められなくなった。目立った選手は、川崎の背番号18、マルコメの小柄な選手。体格通りのチョコマカとしたドリブル、フィニッシュまで行く決断力、そして当たっても諦めないハートと、印象深い選手。練習生、なんだろうか?いい選手を川崎は持っている。


ジェフ側では、練習生の要田(ようだ)がこの日もFWで先発していた。



この選手、神戸や横浜FC、パラグアイリーグなどいろいろなチームを流離って来た経歴を持つ。もう年齢的には若くはなく、今年で27歳になる。10月の非公開練習の時期に姉崎日記に初登場し、以後ずっと練習参加しているところを見ると気に入られているのだろうか。川崎のプレッシャーが激しかったので、決定的なシュートと言うのはなかったが、体格は大きくないにも関わらず体を張ってポスト役をこなしていた。
もし、この後も練習参加していくようなら、どんな選手なのかさらに注目してみてみたい。

新戦力と言うと、アマからの昇格組みも気になるが、昨日帯同だった芳賀、そして斉藤正だが、今日はあまり目立てなかった。芳賀については、9月から合流しているだけあって、チームへのフィット感が増してると思う。
ボールを持って前が向ければ、フィニッシュまで持っていける空気がある。


守備陣で注目していたのは、野本と水本。
こちらも昨日帯同だった野本は、ストッパーにリベロにと奮闘。特に競り合いの激しさが増したと感じる。周囲から声を強い口調でかけられる回数も減って、プレーに安定感があった。終盤は攻め上がって、斉藤正にあわせるクロスも。攻守に積極的だった。

水本も、相変わらず一対一の粘り強さは群を抜いている。観衆からも守備で歓声が。試合中、江尻さんから攻撃参加するなら数的優位をお前が作れと檄も。逆に言えば、守備で不満は無いという事か。
試合後、「次の試合、チャンスなんじゃ?」と声をかけると、「狙っています」ときっぱり。・・・こんなコト言う選手、ジェフにゃ居なかったぞ、さすが大物だ。



この二人、二位決戦で出番はあるか?
そして、試合後にコーチ陣を集めて何やら指示するオシム監督。きっとこの試合は来週日曜日への評価の場だったはず。誰が、その座を掴むのか。



監督は昨日の試合、全然まだまだの内容だったようだ。「ナイスゲーム」と話しても、「そうだったか?」と手をヒラヒラさせておどけて返してくれるばかりだった。その眼に叶う選手がいただろうか。さて来週を楽しみに、戦力シートを眺めながら過ごすとしますか。

10/23(土)・J2ND−10・名古屋グランパスエイト戦 2004年10月24日(日)22時48分46秒 deletemodify

大輔が前半で負傷、サンドロも前半だけで交代、前節のヒーロー・切り札の林も居ない。
そんな厳しい状況の中、柔軟に戦い方を変えて勝利を手繰り寄せた、逞しい勝利だった。

スタメンは前節と変わらず。
狂犬・ヴェズレイが復帰した名古屋の強力な3外国籍選手の応対に追われる。予想通り、クライトンを起点に攻勢を仕掛ける名古屋。市原はその出どころを押さえられずに決定的なシュートを次々と撃たれて劣勢を強いられる。チャンスも無い訳では無いが、その数では名古屋が圧倒している。
苦しい状況、それに追い討ちをかけるように大輔が負傷退場してしまう。限られた駒の中、監督の選択肢は坂本をストッパーに下げ、前節好プレーを見せた水野を右サイドに送り込むこと。結城を出す選択肢もあったはずだが、足技のあるマルケスを坂本は粘り強い守備で押さえ込む。そして水野も、キープ力を活かして起点となり、スムーズにゲームへと入り込んだ。前半、傷口を最小限になんとか押さえて後半勝負へ持ち込む。

ここで、スタンドには見えないさらなるアクシデントが市原を襲っていた。
サンドロが、太ももを再び傷めて交代を余儀なくされる。

それでも監督は冷静に状況に対応して見せる。名古屋の攻撃の基点となっていたボランチのクライトンのマーカーに、ここのところボランチとして練習を積ませていたストッパーの結城を送り出す。徹底したマンマークで名古屋の起点を潰して、見事に期待に応える結城。机上での攻撃の枚数は減っても、市原の攻撃は一気に加速した。

後半の頭から、完全に名古屋の中盤を支配下に置く市原。名古屋はシュートすら放つ事が出来ない。逆に、羽生・勇人・阿部・村井・水野が絡む波状攻撃が、次々と代表GK楢崎に襲い掛かる。
そして8分、村井が左サイドでボールを受けると、対面の角田を手玉にとって左足を一閃、待望の先制点を挙げてみせる。

この間、中盤のプレッシャーは清水戦にも増して激しく、高い位置で次々とボールの奪取に成功する。村井の突破は言わずもがな、右の水野も高いキープ力でタメを作ってチーム全体のバランスを取り、機を見た突破とクロスで攻撃にも積極的に関与する。若手らしい、思い切りの良さ。それがこの試合の素晴らしい流れの中で、しっかりと活きていた。

時間が過ぎても、攻めきれない名古屋。それにトドメを刺したのもルーキーMFの活躍だった。この試合でもCKキッカーを任された水野、35分直前のCKも勇人にピンポイントで合わせた精度で、今度は阿部の頭に合わせてみせる。決定的な2点目が名古屋の戦意ごと奪い去った。

直後、クライトンのマンマークをしていた結城が2枚目のイエローで退場するも、逃げ切りのアングルは変わらず、逆にカウンターからチャンスを掴み、時間もしっかり使い切った。鹿島戦のような強豪のそれが、終盤の市原にはあった。



大輔とサンドロと言う負傷は本当に痛いが、収穫の多い一戦。
新戦力の台頭への確信、そして結城のマーカーとしてのボランチ起用に目途がついたこと、戦力に幅を持たせる意味ある一勝だった。これで、次節はG大阪との二位決戦となった。浦和への挑戦権を賭けた臨海決戦。次の台頭は水本か。さぁ、最終盤の「J」、再び市原が主役になるチャンスがやって来た。

10/17・J2ND−9・清水エスパルス戦 2004年10月18日(月)18時36分55秒 deletemodify

快晴の日本平。大雨、雷、停電、惨敗よ縁起の悪いスタジアムだが、今日は澄み切った空のように不安を振り払う気持ちの良いサッカーを見せてくれた。

前節から、サンドロ・林が復帰。ようやく攻撃の駒が揃った市原。トップ下1枚には久々に羽生が戻り、その他はオマーン帰りの茶野も含めて不動。マルキを除くベストメンバーが揃った。対する清水も、前節で磐田を撃破し勢いがある。しばらく前まで、サッカーの方向性すら定まらずに、端から見ていても大丈夫かと思ってしまうような危うさはもう無い。

厳しいゲームになるだろうと思っていた通り、すっかりスロースターターになった市原は序盤から清水の攻勢に押し込まれる。玉際に強い清水の選手たちから、なかなかボールを奪えない。奪っても、前線の巻に簡単に合わせようとして跳ね返される。パスミスも重なり、神経質な岡田主審の笛にもゲームが分断されて、なかなかペースを握れなかった。
イラつきからサンドロが主審に抗議してしまい、あわや異議でレッドを貰うかと言うシーンも。ここまでは厳しさばかりが目についた。
ただし、決定的といえるピンチはほとんど無く、攻め込まれながらもいなしているような展開。その後、前半20分が過ぎる頃から、段々にゲームが落ち着いてきた。

ここから羽生・阿部が目立ち始める。羽生のチェイシングは効果的に清水の選手からパスの出し所を奪い、阿部のインターセプトは攻めに転じようとする清水の出鼻を挫いて、市原にチャンスをもたらした。
そして何より今日は、遠目からでもシュートで終わろうという意識がハッキリしていた。フリーになると、ボランチやセンターバックの選手も果敢にシュートを撃っていく。「いつ撃って来るかわからない」攻撃が、清水DFの体を当てるポイントを迷わせ、スペースを作っているようだった。

アーリークロスから羽生が切り返してシュートしたシーンなど、得点の気配を感じさせるシーンが時間を経るごとに増えてきた。

後半になり、さらに市原らしさが更に増していく。
茶野・大輔が果敢に前線に向けて攻撃参加、清水のマークをさらなる混乱に誘い込む。うっかり倒せば、岡田主審の笛が鳴る。阿部のFKが弧を描いて、GKがかろうじてかき出す。攻勢が続く中、サンドロが左サイドから中へ切れ込んで中央から右足ミドル。W杯のクエバスを彷彿とさせる一撃で、ようやく均衡を破ってみせる。
歓喜をジョゼさんと分かち合うサンドロ、相当に嬉しかったのだろう。試合前から続いたサンドロコールの期待に応えるゴールだった。

この後も市原の攻勢が続くが、巻が絶好機を外した直後にチョ・ジェジンをフリーにしてしまい、櫛野が弾いたところを押し込まれて同点とされてしまう。ここまでの展開が、良い流れで来ていただけに数分間の攻防が悔やまれる、嫌な空気となってしまった。
清水は、この流れに乗じて攻め立てるが、市原守備陣も踏ん張って苦しい時間を耐え抜く。

後半も30分を過ぎたところで市原は切り札の林をサンドロに代えて投入。カウンターの体制を固めて、狙いを明確にする。さらに、残り時間も少なくなったところで、工藤の選択肢もあったはずだが、監督は地元・清水商業高校出身のルーキー水野を投入。水野は、ここのところサテライトでずっと好調を維持していたが、その期待に応えて最初から全開でゲームを活性化する。
コーナーキックを進んで蹴り、こぼれ球をドリブルで持ち込んでチャンスメイク。坂本をボランチへ、勇人をトップ下へ動かし、本職の右アウトサイドに入ってドリブルからチャンスを作ってみせた。

それでも時間は過ぎ、ロスタイム。
久保山のアタマを狙った危ないクロスもあり、いよいよ引分けも覚悟し始めた時間帯。阿部が奪ったボールを林に預けると、林は左にスライドしながら一直線にドリブルを開始、右に流れる巻に釣られてがら空きになったスペースへDF2人を置き去りにして駆け抜け、最後は冷静にキーパーのヨコをコントロールシュートで抜いてみせた。
劇的な決勝弾に歓喜に沸くイレブン、ベンチ、スタンド。今季最高とも言えるお祭り騒ぎになった。

残りの僅かな時間も、巻や林が体を張って時間を潰し、タイムアップ。
鬼門・日本平を見事に粉砕し、本当に久々に爽快な勝利を戴いた。
選手・監督の顔にも、隣り合うサポーター達にも満面の笑み、忘れていた歓喜を「オブラディオブラダ」で存分に味わった。

このゲームの勝因は、これまで出来そうで出来なかった事がきちんと出来た事にある。
・シュートを撃つこと
・切り替えを早くして、攻守のフォロー枚数を増やすこと
・プレス/競り合いで手を抜かないこと
基本的な事ばかりだけれども、悪い時にはそれが出来ない。浦和戦の大敗が、逆に選手たちに良い意識転換をもたらしたのかも知れない。そこに、個人技を織り交ぜたプラスアルファが勝利を引き寄せた。
久々の快勝は、自信を取り戻して、これからの戦いの切り拓く大事な一勝になるだろう。
本当に、この青空のように爽快で劇的な勝利だった。林、最高!


10/2・J2ND−8・浦和レッズ戦 2004年10月3日(日)11時43分28秒 deletemodify

0−4と言う結果であっても、決して選手が頑張っていない訳じゃない。勝つ時も負ける時もあるのだから、こう言う時だってある。でもサッカーが勝負事で相手がある以上、相手が出来ている事を『出来るはず』なのに、それをやっていないと眼に映ったなら、少なくとも自分は試合後に拍手は出来ない。「よくやった、次頑張ろう」と言ってしまうことが、「お前たちは限界なんだからしゃぁないよな」と諦めてしまっているかのようで。
もっとやれる、今のメンバーでももっと、そう思うからこそ「悔しくないのかよ!誰でもいいから自分が決めてやるって気概のある奴ぁいねぇのかよ!」と叫んだ。負けたことを、心の底から悔しいって思わなくちゃ、何も変えられない、そうじゃないだろうか?

ここまでの完敗は、ここ数年で観た事が無い。
それほど、浦和は強くなっていた。端的に言うなら、去年のウチに個々の選手の高い技術がミックスされた感じだ。強さの根源には、全員がサボらずにボールを追いかけ、一つ一つのプレーに対して責任を強く持つ事がある。そこに肉付けする、強靭なフィジカル、選手たちのゴールに対する強烈な意識、そして自分の持てるカードを全部出してやろうと言う挑戦する心と。
王者の洗練された強さではないけれども、迷いの無い自分たちのサッカーへの自信が、まるで燃え盛る炎のようだった。

その炎の中に市原は飲み込まれてしまった。
誰がどう悪かったと言うより、チームとしてそれを弾き返すだけの気持ちの強さが、持てなかった。もしも、浦和と市原のパスの方向をデータ化したなら、市原側のバックパスの多さに、気持ちの持ちようが顕れるだろう。
加えて、局地戦の敗北。浦和の強力なプレッシャーの前に出足を押さえられるや、キープしようにも体の軽い市原の選手は、あっさりとボールを奪われてしまう。1gでも重い選手を投入したいと思うほど、特に羽生・工藤にボールが入った時に失われるケースは多かった。浦和の徹底したプレス勝ちだ。

そして、致命的だったのが早い時間の先制点。
エメルソンをフリーにして、決めさせてしまった事で前がかりにならざるを得なくなった試合展開。速さに長けた浦和攻撃陣のカウンターの餌食になってしまった。しかしそれにしても、こうまで攻撃がハマるのも、浦和の個々の選手が持っているゴールへの意識があってのもの。
エメルソンを抑えれば、では済まないのが素晴らしい。

市原は、とにかくシュートを撃たない事に限る。
「パスではゴールにならない」と解っているのだろうか?撃てるチャンスは今日もたくさんあった。でも撃たなかった。それはチームプレーを重視していると言うのではなく、ただの責任転嫁では無いのか。
「失うものは無い」と言うならば、撃てばいいじゃないか。ミドルレンジからでも可能性にかけて撃っていった永井や、平川のゴールへの姿勢はは今の市原に足りないものだ。
守りも、重要なシーンでの集中力に欠けていた。ただ、それ以上に浦和の一つ一つのプレーが厳しく強かった。

最初にも書いたが、浦和はまるで去年のウチのよう。もしかしたら去年のウチの戦いぶりは、他のチームに影響を与えているのかも知れない。オシム監督が最初に教えてくれた当たり前の事を、どのチームも実践したなら、個々の能力や一試合を通じた集中力、心の強さが紙一重の勝敗を分ける要素になってくる。
今日と言う日は、それが完敗だった。だけれども、決してウチの選手が浦和の選手に及ばないとは思わない。だからこそ思う。この試合を本当に悔しいと思って、どうすれば借りを返すことが出来るのか。それを真剣に考えて、自分たちのサッカーを見つめ直さなくては。

こんな負けは二度としたくないと、強く心に留めよう。
そこから這い上がってこそ、市原のサッカーに本当の強さが纏える。

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PBS v.1.01