GAME REPORT

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6/10(金)・ワールドユース・オランダ戦雑感 2005年6月13日(月)0時16分3秒 deletemodify

なんだありゃ?オランダの7番=クインシー・・・。
眠い目をこすって起きたオランダ戦の前半は、ただただ圧倒的なオランダの力の前にド肝を抜かれて目が一気に覚めた。何と言うか、もう人種・民族・根本的な身体の構造が違う生き物なんだろう。クインシーの突破に、4人がかりの日本が弾き飛ばされて行く。マラドーナの技術で抜くようなドリブルじゃあない。単純に、速くて強い。「お前は日向小次郎か!?」と言いたくなるような、直線的なドリブル。
2点目を奪われた時には、6点くらい獲られるんじゃないかと思ったほど。水本も、そこそこ勝負にはなっているものの、スピードで完全に置いて行かれるシーンもあり、味方の援護を待たなくては防ぎきれないような状態だ。

負傷開けの苔口をトップに置いてカウンターを狙う大熊監督の奇策も完全に失敗。2−0で折り返せた時には儲けモノと思ったほど。

これが、ブラジル・アルゼンチンクラスの相手だったら、そのまんま押し切られていたのだろうが。途中から「2−0でいいや」と言う空気が流れ出したオランダに隙が生まれる。後半、攻勢に出たオランダが、なんとなく合わせて受け止めてしまう。すると、流れは日本ペースに徐々に傾いていく。
一旦切れた流れ、心をなかなか戻せないあたり、オランダが国際舞台で勝ちきれない所以なのか。

後半途中、機能していなかった本田に代えて水野。
そして、いきなりFKから平山のゴールをアシストしてみせる。トップ下に入って、ボールに触れる回数はわずか。不用意なボールタッチやファウルスローもあったけれども、この一発でしっかり仕事はしてみせた。

その後、日本は森本を投入。
ロスタイムにかけて、カレン・森本が惜しいチャンスを迎えるものの、決定力を欠いて1−2で終了。特にカレンのチャンスは、完全にフリーのチャンスを宇宙開発だったので、FWとして他の選手の頑張りを結果に結びつけらずに、大舞台での勝負弱さを感じてしまった。

1−2をどう見るかは人それぞれだろうが、次から2試合は何とか勝ちに行かなくてはならない。初戦の衝撃を消化して、次は前半から自分達のサッカーにチャレンジしてもらいたい。

6/8(水)・練習試合・大原学園戦/佐川急便東京戦 2005年6月9日(木)1時18分10秒 deletemodify

狛犬さんから、6月8日(水)に稲毛で行われたTG2試合のレポートを頂きましたので、紹介させて頂きます。狛犬さん、ありがとうございましたm(_ _)m


サテ 11対0 大原学園

大体前半30分頃からの観戦です。
私が見たのは全部で9点でしたから、30分までに2点入ってるようです。

<前半>

−−要田−金東秀−−

−−−−楽山−−−−
滝澤−−−−−ダニロ
−−中島−−芳賀−−

−市原−瀬戸−藤田−

−−−−岡本−−−−

37分:滝澤が左サイドを突破して低いクロス、ダニーロがサイドであわせてゴール
40分:相手のパスミスをカット、右に展開してダニーロの深いところからクロスに要田がフォアサイドからダイビング気味にヘティングシュート
44分:中盤で相手パスをカット(芳賀か楽山)ゴール正面フリーの要田にパス、落ち着いて決める

<後半>

−−要田−−川淵−−

−−−−楽山−−−−
滝澤−−−−−ダニロ
−−椎原−−瀬戸−−

−市原−竹田−藤田−

−−−−岡本−−−−

07分:右に開いた川淵からのクロスを足であわせた要田のゴール
08分:ドリブル突破からのダニーロのクロスを瀬戸のヘッドでゴール
10分:同じような展開からダニーロのクロスに要田のヘッドでゴール
    ここで、GK岡本out→中牧in
23分:楽山out→トンスin
25分:滝澤の突破からマイナスのクロスにトンスが足であわせてゴール
30分:サイドで滝沢が粘ってDH3人をかわしてクロスに要田のヘッドでゴール
34分:川淵がループ気味のミドルを決める

瀬戸のボランチは深めに位置しながらDH時の寄せが甘く対応が後手になりやすい。
攻撃への絡みは良いがパスミスが多い。意外性は無いが芳賀や椎原のほうが運動量も豊富でチームにはなじんでいる感じ。椎原は今年に入ってボールに絡んで前に押し上げていくのが巧くなった。市原はDH時の相手への寄せがもうすこし早くなればトップでも行けそう。後は経験をつむことだと思う。フィジカルは相当に向上しているようで空中戦はかなり強くなった。



トップ 4対2 佐川急便東京

<前半30分頃まで>

−−−林−−高橋−−

−−−−工藤−−−−
楽山−−−−−−山岸
−−ガビ−−勇人−−
−−−−中島−−−−
−−斉藤−−結城−−

−−−−立石−−−−
 
03分:工藤が相手からボールを奪い飛び出したガビにパス。GKと1対1を決めるゴール
25分:林のドリブル突破からゴール正面フリーの山岸にパス。難なく決め手ゴール
31分:林のパスからガビが抜け出して正面からゴール

out>高橋、工藤、楽山、結城、中島
in >巻、羽生、阿部、ストヤノフ、坂本

<前半30分頃以降>

−−−林−−巻−−−

−−−−羽生−−−−
ガビ−−−−−−山岸
−−阿部−−勇人−−

−坂本−スト−斉藤−

−−−−立石−−−−

40分:DH裏にロングボールを通され失点

<後半>  

out>勇人、林
in >結城、高橋

−−高橋−−巻−−−

−−羽生−−ガビ−−
坂本−−−−−−山岸
−−−−阿部−−−−

−斉藤−スト−結城−

−−−−立石−−−−

15分:ガビout→工藤in
30分:スルーパスで右サイドを抜けた巻のクロスを高橋がつめてゴール
40分:自陣から攻撃に移ったところでミスからカウンターを受け坂本、ストヤノフが抜かれてシュート。立石がいったんははじくが詰められて失点。

トップは全体的に疲労が感じられる。動き出しが少し遅い。先週のTGのほうがフリーランも多くゴール前に阿部や勇人が飛び込んでいくシーンが多かった。DHラインは相手ボールになったときに押し上げてパスの出しどころを無くしたり、そのままオフサイドを取ることを意識的に繰り返しているようだった。だた、疲れてきた後半はその時の2列目から入ってくる選手のケアを結城や斉藤が怠るシーンも目に付いた。相手がJ1のチームならばもっとやられていたと思う。

あと、気が付いたのはマリオと櫛野はいなかった。高橋は春先に比べるとプレーエリアが広がった。ただ、トップに入ってのプレーだと光る武器が見当たらない感じで、ちょっと物足りない。
阿部が試合前、ハーフタイムと股関節を伸ばすストレッチを入念に繰り返していたのが目に付いたところです。

6/5・サテライト・柏戦 2005年6月5日(日)21時31分29秒 deletemodify

千葉1(1−1、0−2)3柏

得点:
前半03分:柏 ・崔成國(平山)
前半24分:千葉・高橋(CK滝澤)
後半18分:柏 ・鈴木(崔成國)
後半40分:柏 ・増田(鈴木)

−−高橋−−要田−− −李−−安永−−崔−

−−−−楽山−−−− 鈴木−−−−−−増田
滝澤−−−−−−芳賀 −−−−大谷−−−−
−−中島−−中原−− 
               平山−−−−−−小亮
−市原−瀬戸−藤田− −−濱屋−−石川−−

−−−−立石−−−− −−ノグチピント−−

千葉サブ:GK岡本、DF竹田、MF椎原、FW川淵、FW金東秀
柏サブ :GK加藤、DF立川、DF石田、FW木村、FW大柿



日立台でのサテライトゲーム。2時間前まで「サポーターカンファレンス」(ジェフで言うところのサポコミ)が行われていた事もあって、メインスタンドは8割くらいの入り。梅雨入り前最後の晴れ間もあいまって、暑さはかなりのものだった。

前回、大宮相手に快勝したジェフだったが、この日は柏のドリブラーに苦しめられた。
崔成國・安永・李忠成の前線に、元ジェフの増田・筑波出身の鈴木達、それに後方から左DFの平山が絡む攻撃で、様子見から入ろうとしたジェフを一気に畳み掛ける。前半3分、いきなり左から平山が上げたボールを、崔成國に合わせられて失点。さらに前半11分には、李忠成の突破を瀬戸が上手くカバーリングしたにも関わらず、ボールのクリア後に遅れて倒れこんだ李忠成にPKが与えられ、瀬戸にはイエロー。このPKは、立石が見事に押さえて事なきを得るが、息つく暇もなく攻め立てられてしまう。
意気消沈したか、瀬戸がヘッドのクリアを相手に渡してしまい、竹田が緊急アップ、すわ「懲罰後退かっ!?」という場面も。序盤は耐え忍ぶ時間帯だった。

ジェフは、攻められながらも少しずつ形を作り始める。
この時間帯、キーになったのは中島の大きなパス。中島はミスもするが、大きな展開でサイドを活かし、ジェフボールの時間を作ってくれていた。同じくボランチの中原も、前節よりも判断のスピードを上げて、細かいパスから前線に飛び出そうとする。しかし、キレをみせていた中原が、左サイドでボールキープをした際に、柏DFに片足をさらわれるような形になり、負傷。そのまま退場となってしまう。

この間、カウンターから要田が右から強烈なシュートを放つものの、ゴールライン際でクリアされてしまう。要田は、さらにCKからドンピシャのヘッドを見舞うが、再びライン上でクリアされてゴールに至らない。天を仰ぐ要田。今日は彼の日にはならなかった。
しかし、直後のCK、タキが上げたボールに高橋が飛び込んで、前半24分に同点とする。

ジェフは、負傷の中原に代えて竹田を投入。
藤田を右のウイングバックに上げ、楽山がボランチ、芳賀がトップ下と言う布陣になった。
大きなタテパスからドリブラーが仕掛ける柏、細かいパス回しと大きなサイドチェンジを織り交ぜ、組織で崩しにかかるジェフとカラーが鮮明になり、ゴール前のシーンも多かった。両翼の滝澤・藤田も機をみてよく攻撃に絡んでいたし、この時間帯はまずまず。
また、立石はPKの場面以外でも好守を見せており、上々の出来だった。

後半、立石に代えて岡本。
さらに、中島をリベロに下げて、瀬戸をボランチに。楽山と芳賀の位置も、楽山をトップ下にして、入れ替えた。

序盤はジェフ。セットプレーからゴールに迫るが、なかなか決定機にはならない。反対に柏は、一気にカウンターからドリブル勝負。浦和とやっているかのようだ。ただし、柏の運動量が良かったのも確かだが、メインスタンド側の線審のヘボさ加減にゲームが壊された感も否めない。
タテ一本の完全なパス、完全なオフサイドポジションを何度と無く見過ごす。ジェフはきっちりとラインを作っているのに攻撃にさらされる。サテライトリーグ、あまりにひどくなければ見ているこっちも「しゃぁない」で済ますが、あまりに酷い。おおよそ、オフサイドのルールを理解しているとは思えないミスジャッジぶりだ。あれじゃ、やってる選手が可哀想だ。

次第にイライラが募る中、柏のゴールは綺麗な崩しだった。
右サイドのダーマスから、中央を経由して反対サイドの鈴木がフリーに。これを蹴りこんで追加点を奪われる。ジェフは、直後に楽山が直接FKでゴールを狙うが、キックはポストに阻まれる。

ロングボールからのカウンターに、苦戦するジェフ。
後半31分、金東秀・椎原を投入。金東秀の高さにも期待して、まずは同点を狙う。
しかし、反撃ムードを作ろうとした矢先、瀬戸に2枚目のイエローが出てしまう。それほど悪質なプレーをした訳ではなく、1枚目のイエローも正当なカバーリングでもらったイエローだから、彼には気の毒と言うほか無い。
10人になったジェフは、それでも攻めに転じようとするが、後半40分、左翼を深々と鈴木に突破され、コレ自体はDFが素早く戻って何とか止めるのだが、鈴木はつま先でボールを後ろからフォローに入っていたダーマスにパス。そのまま、右足で岡本の股を抜くファインゴールで追加点を奪って見せた。

トンスが意地の突破でシュートを放つなど最後まで攻めたジェフだったが、ボールキープに入った柏を崩しきることが出来ずに、1−3でタイムアップとなってしまった。


出来自体は、前節・大宮の時と大差は無いが、相手選手のクオリティにやられてしまった感じだ。特に崔成國の突破を止められなかったのは、相手のレベルを考えれば仕方が無いとも言える。その中でも、ミツキや竹田が、なんとかしようと食らいついていた事はむしろ可能性を感じた。
それぞれの選手も、特に何が悪かったと言う事は無かった。要田のシュートのどちらかでも入っていれば、ジェフのプランで戦えただろうし。チームとしての課題は、ロングボールとドリブラーをどう潰すかと言う守備の確認。勝負・勝負をペナルティエリア付近で仕掛けてくる相手に常に数的優位を作って守れるようにしていけば、失点は防げるだろう。

それにしても、今日の柏の3点はそれぞれにナイスゴール。
こと攻撃に関しては、トップよりも良かったのではないだろうか。。。


「サポカン」のあった日立台は、コールリードもなくわりと淡々としていた。けれど、メインスタンドから時折起こるどよめきや拍手は、小さな日立台とも相まってなかなか良い雰囲気だった。
正直、同じ千葉県にありながらダービーと言う以上に柏の事は嫌いだ。日立台でヨンスやCKを蹴るジェフの選手に意味無く駆け寄って罵声を浴びせる姿や、去年掲げられた選手を誹謗中傷する横断幕の数々、サポート活動の悪いところばかりが伝わってきて、大嫌いだった。

けれど、チームが苦しい局面にある時の気持ちはジェフがかつてそうだったように解る。
この日、苦しいときだからこそ柏の事を考え日立台のスタンドで声援を送ったサポ、スタンドを清掃していたボランティアさんやスタッフたちの姿を見ると、これからはチームが良くなっていくだろうと言う空気を感じた。
まぁ、後半戦であたる時には、もっかいボコらせて貰いますけど(俺見てないし)、気持ちの良い“ダービー”が近い将来に出来ることを祈ります。


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【選手評価】

GK立石:PKをナイスセーブ。その他の場面でも身体を張ってゴールを死守。
DF市原:スピードで相手の攻撃に激しく抵抗。ディフェンス陣で一番声も出ていた。
DF瀬戸:退場は審判を責めたい。それよりも、前半のクリアミスは×。要集中。
DF藤田:最初ストッパーで、途中からはウイングバック。対面の鈴木の突破に苦しんだ。
MF中島:大宮戦よりは前半からギアが入っていてゲームメイク。後半はリベロに入ったが、相手のドリブラーに対応しきれずに苦しんでいた。
MF中原:判断のスピードが上がり好調さを見せていたところで、無念の負傷交代。
MF滝澤:CKからアシスト。中が合わせられなかったが、良いクロスを何度か上げていた。
MF芳賀:中盤を省略され、ボールが上空を飛ぶシーン多し。判断の早さが欲しい。
MF楽山:運動量で周囲のフォローに奔走したが、中盤を省略する柏の前にプレー機会が少なかった。FKは相変わらずキレている。。
FW要田:2本のシュートがライン上でクリアされたのは不運。シュートの意識が高くなった。
FW高橋:ゴールシーンだけでなく、良い攻撃には必ず顔を出していた。

<途中交代>
DF竹田:中原に代わってストッパーに入る。難しい時間帯の出場だったが、上手くゲームに馴染んだ。
GK岡本:2失点したが、好守も。飛び出しの判断は冷静に。
FW金東秀:強引な突破から意地のシュートも。最近、プレーに良い意味でエゴが出てきた。
MF椎原(アマ登録):背番号「41」=「しい」か?

5/29・サテライト・大宮戦 2005年5月30日(月)0時11分25秒 deletemodify

千葉2(0−0、2−0)0大宮

得点:後半12分・楽山(直接FK)、23分:中島(滝澤)


昨日のナビスコ・柏戦を仕事で行けなかった鬱憤晴らしに大宮へ。
大宮競輪が開催していた影響で、大宮公園の隣の駐車場は使用できず・・・仕方なく800mほど離れた別の公園の駐車場に停めてスタジアムに向かったら、あまり時間に余裕が無くなってしまった。

メンバーは以下の通り。
昨日後半から出場した高橋が先発。同じく途中出場して好調の楽山がトップ下に入る。こうして見ると、案外メンバー的には組めてる感じがする。

−−高橋−−要田−−

−−−−楽山−−−−
滝澤−−−−−−山岸
−−中島−−中原−−

−市原−瀬戸−藤田−

−−−−立石−−−−

サブ:GK岡本、DF竹田、MF芳賀、FW川淵、FW金東秀


キックオフ。
ホームの大宮は序盤から積極的に仕掛けてくる。激しい中盤のプレスに後手を踏み、なかなかペースをつかめない。本当ならば、ボールをしっかりとキープして繋がなくてはならない、中盤の底に入った中島と中原のプレーの軽さが目立つ。細かいパスを繋ごうとするのだが、中島は相手に簡単に読まれてしまう淡白なパスが相変わらず。中原は判断の遅さも去ることながら、身体を入れられると簡単に体を入れ替えられて、ボールを奪われてしまう。
カバーに入った瀬戸やミツキ、立石が間一髪で防いで事なきを得ているものの、前までボールが上がらない状況が続き、最初の10分間がえらく長く感じた。

中盤の底は前半中は全く改善しなかったものの(笑)、10分以降ゲーム自体は徐々に落ち着きを取り戻してくる。攻めるものの枚数の足りない大宮をいなし、滝澤・山岸の両翼の単騎突破で崩しにかかるジェフ。彼らのクロスからシュートへのパターンがようやく開通するようになる(※トップのような追い越す動きが無いから、止むを得ず単騎突破になっているだけ)。クロスを受けて積極的にシュートを狙っていったのは、古巣相手に健在を見せ付けたい高橋。ポストを直撃したりして残念ながら得点には至らないものの、シュートで終わってプレーを切ることで劣勢を跳ね返す攻撃のリズムを作っていた。
その後、楽山の中央突破や、智のシュート、何度かあったCKの場面からチャンスを作るものの決められず。逆に大宮MF大沢のスピードにミツキあたりが手を焼く場面もあり、一進一退で前半は終了した。

後半、おそらくロッカールームで修正のやり取りがあったのだろう、ようやく中盤の底に締りが出てくる。DFラインの一歩手前でボールを奪えれば途端にペースはジェフになる。奪ったらスグに左翼のタキに預け、ラクと高橋もしくは要田の援護を受けて3人くらいで崩しにかかり、数的優位からCKを奪っては、波状攻撃で大宮にプレッシャーをかける。
押し気味の流れから、ゴール前で得たFK。これを蹴るのはラク。壁を巻き、ファーに突き刺す美しい弾道で、先制点を奪ってみせた。実は2年ほど前から、「ラクのFKはいい」と言われ続けていたのだが、先日の姉崎のTGと今日の一撃を目撃したことで、どうやらそれが本当らしい事がようやく分かった(汗)

勢いに乗り、さらに攻勢はジェフ。ラクやタキがフリーで抜け出すのだが、肝心のシュートを撃たずに周りを探してしまって結局潰されてしまう。この辺は、トップと同じだ。シュートを撃たなきゃ始まらない!リスクを冒せ!と叫んぶが、なかなかいい形で終われない。
試合が膠着するかと思った矢先、いい形で左中央でボールを奪う。ボールはタキへ。ゴール前に上がったクロスボール、飛び込んだ選手のダイビングヘッドでゴールって・・・キャプテンマークってコトは中島!?一瞬、ミツキか要田あたりが飛び込んだかと勘違いしそうになった泥臭いゴール。中島浩司の渾身のダイビングヘッドだった。
気を良くしたのか、中島の動きも幾分(?)良くなる。
攻め急ぐ大宮の背後を突いて、両翼の山岸・滝澤にボールを送っては、繋がったりサイドを割ったりしている。

それからの展開はまた一進一退。
それにしてもトップと比べてしまうと、やっぱり基本的な動作が出来ている選手が少ない。「最後までボールを追う」「前線からプレスをかけ“続ける”(←大事!)」「味方がボールを持ったら押し上げて、追い越す」「身体を張ってボールをキープする」体力的な問題もあるだろうが、いくつかは意識付けの仕方でクリア出来る問題のはず。その一つ一つが欠けているから、彼らはここに居るんだろうと思ってしまった。

結局ゲームは、2−0で終了。
先週の反省を生かして身体を張って無失点に押さえたDF陣の奮闘は評価したい。最後まで集中を切らさずによくやったと思う。けれども、もっと締まった内容にも出来たはずだ。このゲームを来週の大分戦出場のアピールの場としてしっかり出来た選手は何人居ただろうか。もっと出来る、そう思えてならない。

試合後、場内を一周してクールダウンするジェフの選手が大宮ゴール裏に差し掛かったとき、大宮サポから高橋に大きな声援が起こっていた。出て行った選手がこうして祝福されるのは見ていて微笑ましい。サテライトだから出来る事かも知れないが、心和む大宮公園のワンシーンだった。

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【選手評価】

GK立石:セットプレーからのハイボールを確実に処理して無失点。安定感があった。
DF市原:危ない場面もあったが、スピードで対処。CKから強烈なヘディングシュートも。
DF瀬戸:守備のMVP。身体を張って大宮の攻撃を防ぎ続けた。
DF藤田:プレー自体にメリハリが足りなかった。大きなミスは無いが、繋ぎは正確に行いたいところ。
MF中島:前半はミスパスでチームをピンチに。ボールを蹴る力が弱いか、読まれやすいプレーをし過ぎ。後半持ち直してプレスで貢献。ダイビングヘッドには驚いた。
MF中原:判断が遅く、プレーが軽い。前半は大宮に狙われ続けた。中島同様に後半は持ち直して、タイミングの良い繋ぎも行っていた。腰の入ったプレーを。
MF滝澤:左翼で楽山と連携して攻撃の基点に。中島のゴールもお膳立て。
MF山岸:前半は惜しいシュートも、あまりボールが回らずに不完全燃焼。もっと呼び込まなくては。
MF楽山:ゴールだけでなく、確実に調子を上げつつある。この日も攻撃のリズムを作ってチームを牽引していた。後は守備の厳しさと、追い越すプレー、シュートがあれば。
FW要田:身体を張ったキープとポストで貢献。もっとシュートを意識していいのでは。
FW高橋:昨日の疲れもなんの、とにかくシュートを優先して相手の脅威となり続けた。

<途中交代>
FW金東秀:出場時間短く、評価なし
MF芳賀:出場時間短く、評価なし
FW川淵:出場時間短く、評価なし

5/22・サテライト・東京戦 2005年5月22日(日)23時7分53秒 deletemodify

千葉1(0−1、1−4)5東京

得点:後半44分・金東秀


来週のナビスコは、水野・水本がU-20代表に合流するので不在。イリアンも、ブルガリア代表に招集されているので、出場は微妙。と、すればこの姉崎のピッチに立っている面々が意地を見せなきゃならないんだけれども・・・結果だけ言えば、切れてしまった気持ちの糸を誰も戻すことが出来ずに、ずるずると失点を重ねて惨敗を喫してしまった。


−−高橋−−要田−−

−−−−工藤−−−−
滝澤−−−−−−藤田
−−楽山−−中島−−

−市原−瀬戸−結城−

−−−−岡本−−−−


ゲーム展開は、序盤からジェフペース。それもそのはず、ジェフはトップ経験者をずらりと並べたメンバー。対する東京は16歳〜18歳のユース選手の多い、育成重視の布陣。次の試合を見据えたメンバー探しのジェフと、先を見据えた東京。試合へのテーマからして違った。

主導権を握るジェフは10分の高橋のシュートがクロスバーに当たった後に地面でバウンドして、ゴールしたように見えたがノーゴールの判定。その後も左翼の滝澤をキーマンに圧倒的な攻勢を仕掛けるが、高橋がシュートに正確性を欠いて得点できない。ジェフの攻撃はとにかく左寄り。右の藤田は開店休業。守備的なのではなく、ボールが回って来ない。信頼の問題と、自身の呼び込みの両方が問題だろう。ウルサイくらいに呼んでいたウィマンに比べると、どうにも積極性が足りない。
ジェフで目立つのはボランチに入った楽山。タメを作りつつ攻撃的に上手くゲームをコントロールしていた。反対に相棒の中島は、なんだかプレーがジェフで試合に出始めた頃のように後退してしまった。一つ一つのプレーが軽い。モチベーションが減退しているんだろうか?

ジリジリとした展開が続いていたところ、久しぶりの東京の攻撃からCKが与えられる。
CK自体は岡本が難なく処理するものの、この流れの中から流れたボールを戻されてフリーでヘッドを食らってあっさり失点。イヤな空気が漂う。

後半に入って、早々に瀬戸を芳賀に後退。少し痛んだか?
布陣変更で、中島がフォアリベロに入る2バック気味の布陣になるが、布陣変更が終わらないうちに、東京の24番・16歳の中野に目の覚めるようなミドル砲を食らう。ゴール裏で見ていて、ポッカリとコースが空くのが分かった。一拍おいて、それでもフリーで撃たれてしまった。中島は、楽山は、藤田はどうした?誰もチェックに行かないとはどういう事だ。岡本が可哀想になるほど、ドフリーで撃たれた綺麗なゴールだった。


−−高橋−−要田−−

−−−−工藤−−−−
滝澤−−−−−−芳賀
−−楽山−−藤田−−

−−−−中島−−−−
−市原−−−−結城−

−−−−岡本−−−−

さらに東京の攻勢は続く。24分・25分には26番・同じく16歳の金森に連続ゴールを許して完全に試合が壊れてしまった。特に4点目は集中力を切らしたジェフを見透かすように、リスタートのボールをかっさらわれて、左翼深くから上げられたボールを、岡本が弾いたところにキッチリ詰められた。イライラを露にする岡本の様子からもゲームと言うより、お互いのミスをなじるような、責任の擦り付け合いのような空気が漂う。そんな目の前のゲームに集中していないような状態なら、更なる失点も当然だろう。38分には20番・18歳の常盤に決められて5−0。。。

後半44分過ぎ、トンスが意地で一点返してくれたがそれまで。
来週のゲームが心配になる、ホーム姉崎での体たらくだった。

5−0のスコアで、DFを評価することも出来ない。
正直、この程度しか出来ないならDFはスグにでも補強が欲しいと思ってしまった。かろうじての及第点は、楽山とトンスくらい。後は、ダメダメだった。特に、トップ経験のそれなりにある結城や工藤・高橋といった選手には、失点を重ねた後の立て直しを、声で身振りで期待したのだが全くダメだった。特に最終ラインでキャプテンマークを巻いた結城の責任は、怪我上がりとはいえ敢えて大きいと言わざるを得ない。何年目だ、お前。網の向こうで応援してる俺らの方の声が大きくてどうする!

期待する気持ちは無限にある訳じゃない。サブに居た竹田がじきに上がってくるぞ。こんな体たらくじゃ、チームも補強を考えるかも知れない。悔しいと思うなら、今週末の日立台の結果で見せてくれ。周りに使われるのではなく、自らが引っ張る気持ちを持って。


P.S.試合後にハラヒロミ監督に会った。
トップチームが苦しい状況なので、以前会った時のような元気は無かったが、今日はさすがに気分は良さそうだった。オシム監督とは全く違うタイプだが、憎めない感じは何となくザムフィール元監督と通じるものがある。

きっぷの良いサッカーは東京のカラーにも合っていると思う。次は6/11、そして後期と東京とはまだ二回対戦できる。その時は、勢いを取り戻した原東京を、さらに錬度を高めた千葉のサッカーで叩き潰したいものだ。だから、もう少し頑張ってくれ、原監督。

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PBS v.1.01