市原雑感記

■このページは過去記事【2003年06月08日00時24分58秒】までを含むページです。
過去記事リスト
現在の記事へ
戻る


練習見学雑感記・6月7日(土) 2003年6月8日(日)0時24分58秒 deletemodify

かなり、ジェフ度が高くないと満足できない状態になっている。勝っているせいもあるが、練習が観ていて面白いのが何よりも理由であるように思う。中断から二週間。久々に観る練習は、まだまだ内容的には重くは無かったが、激しい当たりも時折出る緊張感を伴ったものだった。
メンバーでは、崔龍洙・ジェレ・岡本と言ったあたりが姿を見せていない。崔龍洙・岡本はそれぞれ代表合流。ジェレは、まだ日本に戻って居ないのだろうか?また、大柴・メグさんは別メでの調整だった。

監督はやはりボールを使った実戦形式を好む。
いつもの、言葉で説明するのが難しい3人組×4(これを2グループ)のボール回しの練習で体とアタマをほぐして本番モードへ移る。そしてまず、6対6でミニゲーム。サイドのへの展開を意識して、両翼の外側をもう一枚が抉る練習だ。
目の前に居たのは坂本の居るグループ。どちらかと言うと坂本が引き気味に構えて守り、周囲の上がりを引き出したり、中に切れ込んでアクセントになったり、アーリーを上げたりしていた。同サイドに流れてくる拓土と比べて、やっぱり引き出しの数が多い。実戦の中で判断力が問いただされるとは言え、このあたりはさすがだ。
この、坂本の居るクラブハウス側のグループは、全体的に右からの崩しが互いに多く、フィニッシュの場面に少々精度を欠いていた。坂本と逆のグループは、阿部がDFをしきってU-22代表のような動きを見せていたのに加えて、GKは櫛野。決められないのも致し方無いかもしれない。



続いて、ハーフコートで攻守に分かれ練習を繰り返す。今後は、攻撃3・守備3。
使える範囲が広くなったので、スペースはあるが動かなくちゃいけないエリアが広くなる。さっきの練習と合わせて基本と実戦が繰り返されるようだった。
暑くなって来たので、給水をマメに行ないながら練習を繰り返す。じっくりと監督がその様子を睨みつけ、給水時に間瀬さんが監督の指示を大きな声で伝えていく。
徐々にペースが上がり、激しい当たり散見される。サンドロ、阿部らがピッチ外で治療を受けるシーンも。

いつもなら、もっと激しい連練習が続くところだが、今日は明日にファン感を控える為にこれでランニング後に終了。選手達の表情も新学期の始まる生徒達のように、なんだか明るく弾んでいた。

再開まで一ヶ月近くあるが、その間には練習試合も多くこなされるのだろう。
首位・磐田との差はわずか。まだチャンスはある。初栄冠に向かってチームがオシム監督の下、力強く再起動した。

練習見学雑感記・5月4日(日) 2003年5月4日(日)21時32分28秒 deletemodify

■姉崎には昨日・今日と行っている。
相も変わらぬ「走らせる練習」が続いており、練習後には監督も付き合ってFKの練習にも励んでいる。昨日の光景で微笑ましかったのが、監督と坂本・村井のFK練習。監督がFK練習用の人形のようにゴール前に立って、間瀬さんが「監督のアタマの所で曲がらせるイメージで蹴るんだ」と坂本に指示を出す。「監督の顔でも良いっすかぁ?」と冗談を交えて練習に打ち込む坂本(※訳されてたら、どうするつもりだったんだ?)。その実、監督に当てるわけにもいかず、ファーサイド狙いで必死に曲げようとしている。その後ろで淡々とマイペースに村井。ひょいひょいとゴールに撃ち込んでいる。
何気ない光景だが、監督の指示の一つ一つが具体性があるので、練習する側も意図を持って行なえる。厳しい日程の中で選手から不満の声が聞かれないのには、こう言う意味ある練習ばかりだからだろう。

さて、今日の練習。
遠征前日の練習に参加している、と言うことは基本的に遠征不参加組の練習になる。しかし、だからと言って練習には微塵のヌルさも無い。GKを置いた、7対6のミニゲーム。
参加選手は、
青:岡本・永輔・楽山・野本・武藤・拓土・中島
赤:高木・小林・金位漫・長谷部・工藤・金東秀
途中で、武藤と金東秀が入れ代わった。メンバーを見ると、大体の大阪組が分かる。つまりは京都戦とほぼ同じ面子になると言う事か。そして、永輔が通常メニューに復帰。昨日がボールを使った練習の初日だったから、かなり回復具合は順調なのだろう。

変則的なメンバー構成のゲーム。最初はオフサイド抜きで攻守の素早い切り替えを要求される動き出しを重視した練習。江尻コーチから、厳しい言葉が絶え間なく飛び、ミスをしようものならチームメイトからも叱責の言葉が飛ぶ。
「そうそう、求めてる動きはそれだー!!」
「ワンタッチ、ワンタッチ!」
「弱いなー・・・!工藤!」
「何やってんだよ!ユースじゃねぇんだよ!ここは!!」
ミニゲームをしては短い休憩、さらにミニゲームが続く。同じやり方は続けない。フリーマンを設けた6対6。次にオフサイドの概念を入れた、5対5。フリーマンは攻撃1名と守備2名。
「わけわかんねぇ・・・。」
「あれ?永輔さん、敵だったっけ?」
いっつもこんな具合だ。アタマをガチガチに使わされる。判断をまごついてると、練習の理解が遅れると練習の体すら成さない。それでも最近は大分みんな練習に慣れてきている。徐々に意図した攻撃が、守備が繋がるようになる。狭いコートの中とは言え、強烈なシュートが決まり、鋭いセーブが出る。

そんな彼らを押しのけて、トップチームが大阪に行く。永輔や大柴・武藤が居ないくらいでは揺るがない。だから、今の市原はチームが自信に溢れている。
「大阪に行きます。良いゲームを期待しています。」と少しだけ顔を見せた監督に話し掛けてみた。間瀬さんが、それを訳してくれた。大きな手で、力強く手を握り返してくれた。この監督の下でやっているんだ。きっと明日も、期待して良いだろう。その期待の分、自分も大きな声で声援を飛ばしてこよう。サポーターも乗せられる、その空気が今の姉崎にはあった。

練習見学のすすめ。 2003年4月7日(月)22時52分58秒 deletemodify

■2節が終了しただけとは言え、首位に立った我らが市原。
その練習が、この上なく面白い。いや、それこそ舞浜時代やベルデニック時代を含めても間違いなく一番だ。こんな面白い練習、一生見れないかも知れない。もちろん、突拍子も無いと言うだけでは「面白い」とは言わない。中身があるからこそ、面白いのだ。

オシム監督の練習はとにかく「歩かせない」。ありとあらゆる状況で走らせている。4組に分けてトレーニングをしている時、2組がミニゲームをしていると、残りの2組がランニングをしていると言った具合だ。また、ボールを使わない練習がほとんど無い事も特徴で、「サッカーはボールを使ってやるものだろ?走るだけなら、陸上の選手になればいい。」と言うような台詞を、雑誌で読んだ事もある。

そして、一つ一つの練習が創意工夫に溢れている。
試しに、先月終わりごろの練習を例に取ってみると・・・。
ゴールを三角形に並べ、ゴールを決めると次々にゴールすべきゴールが変わっていく。さらに、GKもぐるぐると移動しなくてはならない。決めるべきゴールに対しての素早いアタマの切り替え、狭いエリアでの正確なボール回し、さらにGKも守るべきゴールで素早く移動してポジションを確保する事が必要な練習だ。
また、ゴールを前にして、DFと1対1を作った状態で周囲を囲んだ10人くらいから次々にボールが出される練習もあった。この練習では、如何にして相手を振り切ってフリーになるか(ボールを受けやすい位置に移動するか)、DFに詰められる前に素早くシュートコースを探すか、そして決められるか、ゴール前の嗅覚に関するあらゆる要素が詰め込まれているかのようだった。

こんな、見たことの無いようなメニューが、毎日のように変化して行われている。
一体、オシム監督の練習方法にはどれだけのポケットがあるのか分からない。

また、「走れない選手は要らない」と言う方針から二部練習や多くのTGもずっと続いている。大分戦の翌日も、14時から遠征メンバーも加えて、フリーマンを置いた10対10の紅白戦が行われていた。
紅白戦の最中、監督から大きな声が飛ぶ。それを通訳の間瀬さんが、これまた大きな声で訳していく。
「これは、GKがボールを掴んでから、如何に速く展開するか。その為の練習だからな!」「広く!広く!ダイレクト!」まるで、監督そのもののようだ。
選手やコーチの間からも、常に叱責の声が飛んでお互いを高めている。江尻コーチが、若い高木を叱咤し、復帰間近の望月が結城のちょっとしたミスにも厳しく声をかけていく。
今の市原には、一つのミスをなぁなぁにはしない、厳しい雰囲気が溢れている。

少し前、あるスタッフが話してくれた。
「今年は、練習が終っても文句を言う選手が居ないんだよ」
練習が厳しくって、言葉が出ないんじゃないですか?と軽口で返す自分に、
「“上手くなっている”って自覚があるんだろうね。だから、今年は期待していいよ。」
そう、力強く答えてくれた。

その次の戦い、大分戦は言葉通りに4−0の圧勝だった。
それでもまだ、監督は「10%」だと言う。それはそうだろう、あれだけのポケットがありながら、就任から3ヶ月では教えきれるものではあるまい。

過去2年を経て、市原は本当に勝てる監督にめぐり合えたかもしれない。その変わりつつある過程を、姉崎では間近に観る事が出来るのだ。まだまだ見学者は少ない。それも、練習をする選手・スタッフにとっては都合がいいのかも知れないが・・・それでも、自分はこの練習を見ない手は無いと思う。
市原サポ以外の、一般のサッカーファンもぜひ観て欲しい。
一つのチームが変わりつつある、その瞬間の練習を。

3/21(祝)・開幕戦前日練習 2003年3月21日(金)18時34分32秒 deletemodify

開幕戦を控えたこの日、10:00から予定されていた練習は40分近く遅れた。
練習場に姿を現す選手たちは、いずれも引き締まった表情。広域化を果たし最初の試合。ホーム開幕戦、C大阪戦の逆転負け、開幕スタメンの座・・・。彼らにも、期するものがあったのだろう。また、恐らくはオシム監督が選手たちに東京V戦の戦い方と、そして檄を飛ばした事も想像に難くない。

そうして始まった練習は、簡単な体慣らしの後に、両サイドにクロスを上げる選手を置いたミニゲーム。そこでは、明日のスタメンと思しきメンバーがイエローのビブスをつけていた。
GK櫛野、DF大輔・永輔・茶野、MF武藤・阿部・村井・坂本・山岸、FW崔龍洙・大柴

やはり、ジェレ・サンドロ・望月と言ったメンバーは間に合わなかったようだが、これが現状のベスト。スタメンに抜擢されそうな山岸に期待の大きさが伺える。
ジェレ・サンドロに関してはランニングを行なっていたが、望月・吉田については姿も見えない。メンバーが揃うには、もうしばらく時間がかかりそうだ。この他、羽生・林は回復している。

いままで以上に選手たちからは声が出ている。
練習内容も、後半は明日の試合を強く意識した内容だ。
これほど、緊迫感のある開幕前も珍しい。それだけで、今年の躍進が期待できる。そんな雰囲気が溢れていた。明日は勝てる。いい開幕になるだろう。

2/16(日)・第3回サポーターコミュニケーションデー 2003年3月21日(金)18時26分6秒 deletemodify

 今年で3回目を迎える「サポーターコミュニケーションデー」。
 みぞれ混じりのあいにくの天気だったが、会場となったサンプラザ市原2Fホールには200人ほどのジェフサポが集まり、多岐に渡った議論が行なわれた。今回はかける限りで、その内容をお伝えしたい。
(※筆者の捉えかたや書き方で、スタッフの答弁の内容・意図と外れてしまったものになる可能性があります。その点を考慮して大まかな流れだけ掴んで頂ければと思います。)

 まず、岡社長の挨拶。
<岡社長>
 3年目に優勝を狙いたいと今まで取り組んできた。最初の年は出来過ぎの3位、昨年は7位・天皇杯4強と、まあまあの成績を残せてきたと思う。03年は仕上げの年。
選手・スタッフ・皆さんと共に目標を達成していきたい。

 司会の福原さんから、「広域化」「チーム(強化方針)」「営業・(試合)運営・広報」に分けて説明を行なう旨が説明される。球団の説明、その後に質問の受け付けと言う形式は昨年同様。

■「広域化」について・・・広域化手続きの進行状況と、広域化後のビジョン(名称や試合数の分配など)
<三木専務>
 ホームタウン承認の手続きは、市原市・千葉市両自治体の承認後、主管の千葉県サッカー協会の承認、Jリーグ理事会の承認をもってなされます。2月4日に市原市、5日に千葉市に伺い、14日には千葉市から文書で承諾を得ています。市原市からの回答はこれからです。千葉県サッカー協会からは、両市が認めるならば問題無いと口頭で了解が取れています。
 「広域化」となるのは、あくまでJリーグ理事会後となります。
一度に多くのことを成そうと思っては、「想い」だけで理想ばかりになってはいけないので、時間をかけながら市民・サポーターとこの問題に取り組みたい。

 「試合数」「呼称」に関しては、広域化とは別の事と捉えています。
 「広域化」の意義は、多くの市民・サポーター、さらに直接的に言うならば多くの企業の支援が欲しいと言う事になります。
ですから、(別問題である)「試合数」「呼称」に関しては、現在までのところ全くの  「白紙」です。お客様にとって、安全・快適であること、また今後を鑑みて(施設使用料が見えない状況では)クラブとして費用対効果を考えていかなくてはならないと考えています。

 (そうした過程を踏んだ上で)多くの人に支援いただける、名称(・運営)にしたい。最終的にはクラブの判断となるが、アンケートを取るなど方法はいろいろあるでしょう。メールや手紙などで意見を頂ければと思います。

 まず何より、「クラブが存続する為に(経営基盤の安定化)」「より魅力あるクラブとなる為に」動く事が第一です。

<質問>
Nさん
Q:今季松本開催があるのは、ホームタウン重視・首都圏開催重視の姿勢に反さないか?
A(三木専務):広域化とは別問題です。営業・運営の方でこの質問には準備をしていました。
(営業・堀田):J100年構想の中で、サッカーの普及の為に他地域での開催が求められています。ホーム全試合のうち20%以内で地方開催を行なわなくてはならないのです。もちろん、Jのある都市には行ないません。松本に限らず、秋田・岩手・・・なども考えられます。

Sさん
Q:W杯後にサポーターの意見を吸い上げる為の専任の広域化担当者がつく予定だったと思うがどうなったか。また、今後サポーターの考えがどう汲み上げられるか、また広域化実現までのスケジュールを教えて欲しい。
A(三木専務):考えていたよりも広域化のスケジュールは遅れてしまっている。
(承認前ではスケジュールは何とも言えないが、)例えば名称を変えると言った場合には、グッズの問題や手続きの関係から1年前までに決定しなくてはならないなど、規定はある。その時には具体的なスケジュールも決め込まないといけない。
・・・スタジアムの使用料も分からない・2005年のいつにスタジアムが出来るか市の事情で遅れるかも分からない今の状況ではスケジュールは答えられない。いずれにせよ、(承認が降りてから)あと1年くらいで、いろいろ考えなくてはならないだろう。
 意見の吸い上げに関しては、ホームページに限ることなく不公平にならないように窓口を作っていきたい。


■「チーム」について・・・補強・強化方針や遠征・留学・国際試合の開催など
<祖母井チーム統括部長>(少しユーモアを交えながら)
GK石川:GK5人は多いと言われるが、高嵜を鹿島に出し去年は怪我人が出た事から、GKが不足し鹿島から加藤選手をお借りしたりした。今季はU−20代表で岡本が抜けることが想定された為、薄くなりがちなGKを補った。
 また、名古屋・仙台・水戸と経験豊富な彼には高嵜が果たしていたようなGK陣のサポートと、もちろん彼自身の試合出場を期待した。ライバルとして、また沖縄出身の彼は踊りも上手く(身振りを交えて・会場から笑い)、ムードメーカーとしても期待している。

MF望月:阿部がU−22で最大7試合不在になってしまう。しかし、その他のポジションでも左も右も真ん中も欲しい。だけども補強費も限られている。だから、ドコでも出来る望月にした。
 「問題児」との心配も頂いているが、本人とも話したがそんな事も無い。全く問題は無く、リーダーとしても期待している。最近は崔龍洙と風呂屋に行ったりもしているようだ。

MFサンドロ:ムイチンのような素晴らしい選手を切って、なんでモラフチクを・・・と言う話もあるが、まさか彼が不幸な負傷をしてしまうとは思わなかった。私としては、リティ以来の大物としてモラフチクを見ていたのだが。
 いずれにしても最大の懸案のポジション。ミリノビッチのパートナーや、崔龍洙のパートナーとしても考えたが、中立国の(笑)ブラジル人・サンドロにした。
 「祖母井さんはブラジル人が嫌いだと言っていたのに(笑)」とスタッフに言われましたが、彼は韓国でやっていたブラジル人ですから(笑)
 得点力・人間性・カタコトながら英語が出来るので、コミュニケーションも考えた。チームとしてはTOP下として考えている。水原三星ではチーム事情からFWだったが、本来は左右・TOP下の中盤で、FWも出来ると言う選手。

FW巻:崔龍洙の代わりでは無く、駒澤大学時代の彼を見たがドロドロになってボールを追いかけられる大柴のような選手だ。非常に当たりに強く、前線の潰れ役「デストロイヤー」になれる。昨日の練習試合でも活躍していた。

 ・・・もう1人得点力のある日本人FWをと言う意見もサポーターの皆さんから貰ったが、チームとしては、ポスト型:崔龍洙・巻、機動力型:大柴・林・楽山で考えている。人数が多すぎては競争力が失われてしまう(後ろの選手がノーチャンスになるので)。
 選手を取ると言う事は「誰かが辞める」と言うこと。高卒選手などは、2〜3年の長い目で見たい。今年は辞めた選手の受け入れ先が全て決まった。選手の今後に責任を持って行きたい。

(W杯前に、各国チームとの親善試合が無かった件に関して)
 強化サイドとしては行ないたかったが、試合開催はビジネスである。アルゼンチンにしろ、メキシコにしろ代理人が居る。やりたくても、金銭面・日程面で実現できなかった。
 国際経験の必要性はもちろん重要視している。今年の韓国キャンプでは1月27日に試合が組まれていたから、若手には契約更改時に27日の試合は若手を使うと伝えてきた。そうしたら、やっぱり彼らは体を作って来てくれた。いい経験になったと思う。

(名古屋に6年勝っていないが)
 社長・専務を含めて、名古屋には特別な思いがあるが(苦笑)、何故か勝てていない。勝ちましょう(笑)

<質問>
Nさん
Q:DFの若手が少ない中で、J経験のある山本を放出したのはもったいない。
A(祖母井部長):山本はディフェンシブハーフと考えている。
 DFはジェレ・永輔・斎藤・吉田・茶野の5人体制+結城・小林で今季乗り切る。

Iさん
Q:オシム人脈での国際大会への参加や、留学の計画は。
A(祖母井部長):ユースが行ったトルコのアンタリアなど行きたい所はあるが、もう少しお金が無いと難しい。今年韓国に行けたのはスポンサーがついたから。
 2週間〜1ヶ月の留学はベングロシュ氏と相談したい。

Nさん
Q:若手の海外留学は?
A(祖母井部長):韓国キャンプの日程が早まったので、日にち的に選手の休養が少なくなってしまい、「選手からも」声は出なかった。選手からそうした声があれば、我々としても支援していきたい。


■「営業」「運営」「広報」について

<営業・堀田さん>
 観客動員で伸び悩んでいるのは営業として厳しい。お金が無いことから、補強も出来なければ行きたくても海外へも行けない。

 広報面では、まず多くの人に知ってもらう事。まず知らせる、そして行なう事を徹底する。ここ一ヶ月では、TV・ラジオでCMをジェフとして初めて行ないます。もちろん全国放送とはいかないので、地元の千葉テレビやBAYFMとなります。15秒スポットで、3月15日の試合告知を行ないます。
 また、UNITED・雑誌・新聞をより活かし、チーム事情・動向を伝えます。
 今までは、メディアに取り上げてもらう為のニュースリリースも、「いついつに何がやります」と言う程度でした。これを「いつどこで、〇〇と言う趣旨の事を行いますので、ぜひ記事として取り上げてください」とメディアの皆さんに取り上げて頂けるようにリリースを行なって行きます。ジェフの特集を組んで頂けるような働きかけもします。

 サポーターに何か手伝える事は無いかとのご意見も頂いていますが、チームとしてはまずTV・ラジオ広告を行なう3月15日・22日の結果を見て、それでもだめならと言うことで、サポーターへのお願いをするか判断したいと思います。

(臨海名物について)
 カレーくらいしか名物が無いので、ジェレや崔龍洙の郷土料理を・・・と言う声を頂いています。臨海でブースを出しているお店に、出来るか出来ないか働きかけてみます。もちろん、お店が採算が取れればの話ですが。

(観客動員・チケット)
 自由席のチケットをお金を少し払えば指定席に変えられるように・・・と言うのは、観客動線や払い戻し・ぴあのシステム上の問題など、障害が多い。
 野球では一部行なっているようだが、それも「ご招待券」と言う言わば「ゼロ」のチケットを指定席に切り替えるといったもので実質的には、券の切り替えは行なわれておらず、現時点では難しいと言わざるを得ない。

(臨海動員100万人キャンペーン)
 開幕でのお客さんの入りを考えながら、やる時期を考えています。

(グッズ)
 チケットアルバムなど意見を頂いていますが、チームとしても「数」がどれくれい売れるかを判断しなくてはなりません。リーグへのフィーの問題もあります。
 オートウェーブさんと協力してカーグッズを・・・と言う話も、先方の負担や同じくフィーの支払いの問題があります。
 単純に商品を増やすと言うのではなく、他チームも見ながら判断したい。他チームの色を変えたもので良いのかは(サポーター皆さんも納得できるか)分からないですから。


<運営・大木さん>

(自由席・アウェイ側を減少できないか?)
 リーグからホームとアウェイを分割し、トラブルを避けるよう言われている。場内アナウンスで座席を詰めるように促すなど対応していきたい。

(シャトルバス)
 終了後に一度にバスをつけても乗車率にばらつきが出来てしまう。天候・曜日でも変化があるので、様子を見てストレスが無いようにしていきたい。

(バックスタンド裏の防音壁に懸垂幕を付けられないか?)
 本来はスポンサースペース。何かつけるには市の許可がいるので、協議して対応したい。

(松本開催)
 長野県サッカー協会との調整で日取りは決定した。必ず名古屋戦を行なうと言う事は無い。国立開催に関しても、レッズじゃないと・・・と言うわけではないが、やはり集客力の(=収入)あるチームと行なうこと、また警備上の問題もあるので、それらから判断している。

(開場時間)
 J側で開場時間は指定されているが、ビッグフラッグの搬入に関しては、他のサポーターの迷惑になるので事前に行なうように柔軟に対応している。

(入場などスタジアムの音楽に個性を)
 他チームなどはずっと同じ曲などを使っているようですが、我々もその時々で相応しいものをかけてきているつもり。オリジナルは厳しいですが、意見は採り入れていきたい。


<広報・利渉さん>

(これまでのこと)
 携帯電話サイトJ’Sゴールの充実。トレーニングのスケジュールや、メディアへの露出がある際のアナウンスなど。PC版HPとの連動や、メルマガも検討して行きたい。また、UNITEDに関しても「試合のプレイバックを多くして欲しい」と言った意見を採り入れて、紙面構成を考えていきたい。
 今回のサポーターコミュニケーションデーに関しても、来れなかった人たちの為にホームページで公開して欲しいと言う要望が昨年もありましたので、要約してHPへ載せるように致します。


■その他

1)市原市とクラブとの協力関係について
<三木専務>
 (「ホームタウン推進計画ステージ2」の冊子を示しながら)全面的に協力して、広報・観客動員面、選手参加のイベントなどを行なっていく。
 主に市にはハードウェアを、チームは選手参加のイベントを受け持ってやっていく。なかなか皆さんはご存知無いかも知れないが、年間20数回そうしたイベントに参加しています。例えば新春の高滝湖でのマラソンや、ホームタウントークショー、また姉崎本社で中学生に職業体験を年に十数回行なうなど、です。
 また市津では、昨年末高校サッカー選手権に参加するチーム3チームと、それ以外に1チームを招いて「クリスマスカップ」を開催し、また市津を選手権参加チームの練習場として使用して頂く事も出来ました。千葉日報さんで大きく取り上げていただいてので、ご存知の方もいるのではないでしょうか。
 トップチームの試合開催だけでなく、本当の意味でのホームタウンを考えて行きたいと考えています。

2)ユニフォームはなんでミズノか?
<三木専務>
 去年、オートウェーブさんが突然(胸スポンサーに)入った時のような時の対応も含めて、ミズノさんが最良だったと言う事です。

3)FP姉崎をもっとジェフらしくして欲しい
<三木専務>
 市の所有物であり、有償で借りているもの。家主さんである、市原市に相談したい。


<質問>
Hさん
Q:ネットとTVなどメディアの連動を
A(利渉さん):検討して行きたい。また、今後はサイトの有料化なども検討課題となると思う。

私(風邪で聞き取りづらかったはず。申し訳ない。)
Q:広域化前で回答は難しいと思うが、1.千葉市も含めたエリアでweb以外の人たちへの認知を深める為に他のチームで行なっているような、ポスタースポンサーの募集や、市内の回覧版にチームの印刷物がスグに行き渡るような仕組みをつくっては?2.他のチームと比べての話だが、市原には熱いサポーターの絶対数が少ないと思う。「熱い」サポーターを増やすが為に、少人数のサポーターズクラブをチームが公認する浦和のようなシステムをどうにゅうしてはどうか?
A(堀田さん):あくまで千葉市での活動は承認後。したがって、今は全て市原市への働きかけとなります。ポスターの貼り付けは市内の商店・JR・市にもお願いして既に行なっています。また、回覧版に関しても市原青年会議所さんにお願いして、そうした仕組みが出来ています。開幕戦のチラシは、この流れで各過程に回覧されるはずです。
 千葉市に広域化が決定すれば、同様の事を千葉市でも行ないます。

(質問2は、回答を聞き忘れたので終了後に聞きなおしたところ以下のような答えでした。)
 浦和に関しては、そうしたサポーターのとりまとめを「後援会」が行なっている。本来ならば、市原でもそうなって欲しい。サポート会員の話もあったが、例えばバスツアーを開催するときに最低何人集まらなくてはならない、と言う保証金を今はチームが支払わなくてはならず、正直そこまでは手が回らない。サポーターの「後援会」的な組織が自立してくれればありがたいのだが。
 チームとしては、サポーターが行なうべきところ、チームが行なうところを切り分けて支援して行きたい。

Oさん
Q:1.次回の試合予告を試合後に流して欲しい/2.広報いちはらの内容を配布日を考えて作って欲しい。配布日から近い日の試合予告が載っていて欲しい/3.ハーフタイムショーで地元の子供さんを積極的に使っては。親御さんが必ずついてくるから。
A(大木さん):1.やっていますが・・・なかなかお耳に入っていないようですいません。(福原さんから、勝ち負けでDJのテンションが高かったり低かったりしますからねとフォロー。)/(2.回答聞き逃し。申し訳ない。)/3.(ハーフタイムショーが出来るような)市内の団体を見つけて今後も取り組んで行きます。

Mさん
Q:オフィシャルショップでしかUNITEDメンバーカードが使えないのは意味が無い?(質問の意図を完全に把握できず)
A(堀田さん):オフィシャルショップは、クラブで1店舗。それ以外はアンテナショップとJの規定で決まっている。現在は、(購入できる場所が少ないと言う状態を)「HPでも買えます」と逃げている状況。改善して行きます。

Nさん
Q:ジェフの観客動員は7千人程度。これをさらにプラス5千人増やすには、サッカーに興味のある人たちだけではなく、そうでない一般の人たちを取り込む事が必要。ジェフは試合内容ではいい物を持っているのだから、来てもらえれば分かるはず。安直だが、例えばタレントを呼ぶなどしてはどうか。集客プランがあれば教えて下さい。
A(堀田さん):このことは散々チームでも議論しました。その結論が「ヤメよう」と言う事です。他チームを見てください。例えば横浜FC(昨年の試合で、試合前にスポンサー・藤原紀香をゲスト出演)、その時は確かに来ます。でも、その後はまた同じ。ずっとやり続けなきゃいけなくなってしまいます。でも、そんなお金はありません。
 どうやれば、感動を与えられるかそれにこだわりたい。
 子供だって感動は与えられます、プロならそれに技術が加わるんです。磐田・鹿島が見せているような感動を、それを続けて行くことです。潮が引いた後、どうすればいいかではないんです。
 タレントは絶対に呼びません。(場内から拍手)

Hさん
Q:去年も同じ質問をして、気持ちの良い答えを頂きました。成績目標と、観客動員目標を教えて下さい。
A(祖母井部長):タイトルを一つ・・・優勝・・・とか言うと、プレッシャーがかかってしまうんですよね。他のチームだってそうでしょう、優勝!優勝!と言って、優勝ってなかなかないでしょう。ここで私が言ったら「祖母井部長、優勝宣言」みたいにメディアさんに言われたら、それこそプレッシャーがかかっちゃうし。だから、口には出さないで置いて、チャンスはあると思うけれど。
 (堀田さん):去年は臨海4,000人、平均でも7,000人でした。これを年間で10,000人にします。

Iさん
Q:監督はJ1で最も遅い決定で心配しました。昨年のベングロシュ監督に続き、W杯の8強監督ですが、なぜ外国人監督にこだわるのか教えて下さい。
A(祖母井部長):ベングロシュ監督には最低2年やってもらいたかった。(冗談交じりに)勝てるか・勝てないか、一点差や試合終了間際に失点したりと心臓もプレッシャーも67歳の体には厳しかった。
 本当はオシム監督ではなかった。来てもらえると思っていなかったし、またオファーしていた他の候補は、皆欧州のクラブチームの現役監督だった。監督とは90年に知り合い、どのクラブも大体3年で優勝させている実績からもジェフに最適だと思った。12月15日の時点では、監督の息子さんの就職が決まれば・・・と言う話だったが、決まった後も迷っていらっしゃったようなので、直接オーストリアに飛んで1月17日に契約した。この日は、彼と初めて知り合った日で、彼もそれを大事にしてくれていた。
 見た目は非常に気難しそうな感じだが、非常に優しい人だ。
 欧州人脈を大事にするのは、ジェフが10年だけでなく100年続く私が死んだ後も続くクラブとする為の地盤作りのため。経験のある監督だから、学ぶもの+αがあるはず。日本人監督になるときそこには祖母井はいないはず。私がいる限りは外国人監督です。

Iさん
Q:経営が苦しい水戸・甲府などは、それをアピールして存続してきた。ジェフも膿を溜めないで欲しい。今は、千葉市に助けを求めているだけ。
 また、具体的にスタジアムの何人・ファンクラブに何人入れば採算が取れるのか教えて欲しい。
A(三木専務):チームは、98〜00年に自助努力での経営改善を目指しまず経費を半分程度に削った。その時期、戦力も落ち込んで非常に厳しい時期を迎えていた。
 その後、01に「清水の舞台から飛び降りて」崔龍洙・ジェレ・ムイチンの大型補強を行い、それで少し観客は上向いた。チームには、それぞれのやり方があると思う。
 数字的な意味では何をもって黒字かは難しい。スポンサーからたくさんお金を貰えれば黒字にもなるのだから。川淵(当時)チェアマンが言っていた入場料収入で選手年棒を補うと言う意味ならば、1万人ではだめ。1万8千人程度の観客と、さらに言い方は悪いが「客単価」の向上が無くては。
 (堀田さん)ファンクラブは、現在2,883人。他のクラブの10分の1です。これは我々の責任。ただこの人たちにはUNITEDも郵送されていますし、告知は出来ているはず。必ず復活させます。


 最後に、福原さんからチーム一丸となって頑張りますと、スタッフに代わって決意の言葉が出て滞りなく予定の2時間で終了。自分が言うのもかなりナンだが、舌鋒の鋭い意見も少なく。笑いと拍手のある、和やかな会だった。
 成績が良いというのももちろんだろうが、チームの運営方針に概ねみんなが賛同していると言うことだろう。もちろん、私もそれを支持して行きたいと思っている。チームがこれだけ考えているのだから、もっともっと私達のレベルで出来ることは何なのか、考えなくてはならないと気付かされる一日だった。

pass writemodifydelete
zakkan v.1.01