市原雑感記

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クラブ中心で「新スタジアム」周辺へのアピールを 2004年7月16日(金)13時26分39秒 deletemodify

勝てないまでも負けてはいないここ最近のジェフ。忘れがちになるけれども、相変わらず観客動員についてはJ1最下位が続いています。その現状が朝日新聞のWEB版(http://www.asahi.com/sports/j-league/TKY200407150119.html)に掲載されていたので、目にした方も多いと思います。


今季ここまでを振り返って、この動員数を過剰に悲観する事は無いけれども、もっと「別の視点でも」クラブの努力が必要なんじゃないかと思っています。


悲観すべきじゃないと言う理由としては、今年の1STに関して言えば、スタンドの改修で自由席が削減されていました。この間は、数試合でホーム側自由席が売り切れになるなど、少ないなりにもスタンドには多くの観客が入っていました。
それに、改修後は市原市の協力もあって、スタンドには市内の小学生たちをはじめ多くの招待客が招かれ、新しくファン/サポーターになってくれるかもしれない人たちに対して、「市原のサッカー」を間近に感じて貰う事も出来ました。招待日には姉崎でサッカー教室も開かれて、草の根でのチームを浸透させる努力も続いています。
また、広域化した千葉市からも、「親子観戦バスツアー」などが実施されていますし、スタジアム内外でのBAY−FMの協力も大きな進歩だと思います。

サポーターの側からも朝日の記事にあるような動きだけでなく、いろいろな盛り上げの為の施策が行われていました。例を挙げれば、臨海改修に合わせて行われたグリダーレの黄色い画用紙の配布、ハレルヤが中心になって現在も実施中のゲーフラの作成、粋犬会が作成したユニフラッグ掲出などです。

こうした動きもあって、有料入場者数としては最下位ながら、今後に繋がる新規ファンの開拓やスタジアムの雰囲気作りは進んでいると思います。
レアル戦もクラブを全国に向けてアピールし、新しいファンの獲得に繋がる起爆剤にもなるでしょう。


一方で、「別の視点」。
今年は来年の新スタジアム完成を前にして蘇我や千葉周辺へジェフユナイテッドと言うクラブをアピールしていく重要な年であったはず。にも関わらず、完成まで一年と迫った現在においても、新スタジアム周辺地域に対する"クラブから"の具体的なアプローチは皆無に等しく、ポスターの一枚も無いというのが現状です。

アピールするにはお金が要る事も、呼称問題によって動きが制限されたであろう事も想像はつきます。ただ、かといって100年に一度も無いかもしれないこの時を今のまま過ぎ去らせてしまって良いとは思いません。
営業においても、「先行投資」が必要なはず。ホームタウンをイチから作り直すくらいのエネルギーで、この2NDには新スタジアムの周辺へのアピールを行って欲しいと思います。


今は過渡期。ここで何をしたかが、5年後・10年後のクラブを決めてゆきます。
クラブが中心となって、今しか出来ない事をしっかりとこなして、地元熱も観客動員でも誇れるジェフユナイテッドを作り上げていって欲しいと思います。

練習見学雑感記・6月16日(水) 2004年6月16日(水)14時14分17秒 deletemodify

■会社を休んで平日の姉崎へ。梅雨の中休みで天気は晴れ。普段、ビルの中でパソコンに向かっていると思うと、たまにこう言う日があると良い気分転換になる。ゆっくりと海沿いに、16号を姉崎に向かう。

20分ほど練習を遅刻。セブンイレブンで買った朝ご飯を食べながらグラウンドに目をやると、ちょうど今日のスタメン組みが上がるところだった。11時過ぎからミーティングらしい。
メンバーの中には、結城・中島・山岸・巻・林の姿も見える。前の磐田戦でアシを痛めた斎藤は別メで、たぶんDFは茶野+阿部+坂本(結城)と言う感じになりそうだ。ボランチに中島、ウイングに山岸と言った感じだ。ちなみに阿部ちゃんは、他の選手が上がった後もしばらく、オシム監督・間瀬さんとなにやら話し合っていた。監督がこうやって特定の選手を呼び止める時は、だいたいプレーだけでなくメンタルなフォローをしている時のように思う。東京戦に向けて、そういった心構えも含めて話していたのだろう。

残った選手達の中には、工藤の姿も。いつも通り、素早いボール回しが求められる練習の中、出場停止のジェレらと一緒に精力的に練習に取り組んでいた。
先日日曜の練習試合で、アシを痛めたと聞いていたが、見る限りは問題はなさそう。フルでサテの練習をこなしていた。たぶん、帯同はすだろう。しかし暑い中、変わらぬハードなメニューだ。



リハビリ組は、望月・野本・ウィマン。そして大輔さんも順調にメニューを消化していた。一日も早い復帰を期待。どの選手もピッチを上げて調整しているので、遅くても2NDには間に合うだろう。

そうこうしているうちに練習も終わり。
平日練習は、ファンも10人居ないくらい。ほんと、のんびりしている。
スタッフの人と世間話をしている間に、ジェフバス到着。選手達は姉崎寮→ホテル経由で臨海に向かう。



さて、自分も臨海に向かいますか。
磐田戦のような気合の入った試合、今日も見せてくれよ!

「ジェフ千葉」呼称変更に想う 2004年5月19日(水)17時42分2秒 deletemodify

昨日18日、クラブの呼称が「ジェフユナイテッド千葉」になることが正式決定しました。
自分自身の考えは・・・↓

−−−−−
1.クラブが自立した経営を行うために、広域化は行われた。
新しいホームの千葉市民を取り込むために、地域の総称としての「千葉」を呼
称に加える事はやむを得ない。

2.クラブは、市原市・千葉市をホームタウンとして活性化させなくてはなら
ない。
今回の決定の“経緯”は、従来のホーム:市原市の反発を招いてしまった。ク
ラブは市原市との信頼関係の回復を一刻も早く行い、クラブに染み付いた周囲
の不信感を払拭せねばならない。

クラブ内の一部には、『千葉市』『新規スポンサー』ばかりに眼を向け、頼り、
自らの力で市民・サポーターに働きかける意識の薄さが見て取れる。過去13年
間の反省を踏まえ、両市民への告知・ホームタウン活動の強化が必要。
−−−−−

とにかく決定の過程でモメてしまった事と、相変わらずのクラブの営業サイドの鈍さが、歯痒くてならないです。もっと、気持ちの良いやり方があったはずだ、名前が変わる前にだって、もっともっとやるべき事があるはずだと。

ただ、決まったからには、もう「ジェフ千葉」をどんだけ活かして、クラブの安定運営に繋げて行けるかが今回の決定の評価なんだと思います。クラブには、「ジェフ千葉」にしたからには、きちんと興行面・経営面での結果を出して欲しい。

もし、モメるだけモメて、クラブの思惑(行政等の協力や、新スポンサー)も外れたら、それこそクラブが潰れるでしょ?蘇我駅まで、チャリで行ける自分が目を皿にしても「ジェフ」が目に入って来ない位に、今のトコは、全然千葉市民への告知も足りませんけど。これからは、やってくれるんですよね?

そのあたりも、これから自分の眼でチェックして行こうと思っています。
僕ら観る側から評価されるべきは、選手・監督だけじゃなくって、スタッフの一人一人に至るまでのクラブの姿勢なんじゃないでしょうか。

00年の意見交換会がそうだったように、後年「雨降って・・・」と言われるよう、広域化が、呼称変更が、これからいい方向に行くよう期待しています。

壁を乗り越えさせるために 2004年5月6日(木)22時33分5秒 deletemodify

柏戦、東京V戦。
GWに続いた2試合で、市原は勝てるゲームを落として失速。先を走る磐田の背中は遥か遠くに霞んでしまった。どうしようもない、落胆と脱力感。それでも、負けを引きずっていては、これまでと同じになってしまう。今は結果を受け止めて、その先を目指さなくては。

04年になって、「完敗」と言う負けや引き分けは無い。
むしろ、「勝てたはずの」試合で勝ち点を落とし続けている。

前半から運動量で圧倒する。首尾よく先制する。勢いのままに攻め込む。数多のチャンスを得点に結び付けられない。やがて、息切れを起こし、攻め急ぐ気持ちが守備の綻びを生み、同点・逆転を許す。一番自信を持っているはずの、スタミナ切れにこれまでの自信が揺らぐ。悪循環だ。

このブチ当たった壁を壊して進むには、言わずもがな、決定力を強化すること。
それが出来てりゃ、苦労しないって?それなら、とにかく勝負してシュートを撃つこと。ゴール前で手数をかけるシーンが目に余る。とにかく「自分が決めるんだ」と言う責任感を全員が持つこと。回して決まらないなら、吹っ切れるまで撃ち続ける。横浜戦のように。
坂本を筆頭に、今のジェフには最前線で迷いや責任転嫁が多すぎる。サンドロの代わりが居るかと言われて、誰の名前を出せるのだろう?足技があまり無いのは、観ていて分かっている。だから、勝負して撃つしか無いと思うし、観ている側はその姿勢を求めている。

そして、90分の中でのゲームコントロール。
勝負所でガス欠を起こしていては仕方が無い。応援だって、90分間叫び続けるのは正直ツライ。メリハリをつけて、90分間歌い続ける。
相手に攻めさせても、それが狙いならゲームを制していると言うこと。
それが出来る、磐田は強い。

ジェフのサッカーは出来ている。
ここは、ジェフのサッカーが結果に結びつくまでの産みの苦しみ。ここで自信を無くしたら、全てがダメになる。選手たちは、他のどこのチームよりも練習をこなしているし、柏戦も東京V戦も、精一杯の戦いをしていた。

もう一度、前を向かせるのはサポーターの力。
とにかく多くのサポーターで臨海のゴール裏を埋めて、声援で選手を後押しすること。「お前たちは間違っていない」と。そうして初めて、その先が見えてくる。今は、サポーターがチームを強く出来る、まさにその時なんじゃないだろうか?

サポーターコミュニケーションデー感想 2004年3月4日(木)21時36分53秒 deletemodify

 2月21日に今年もサポーターコミュニケーションデーが実施された。
 ご存知の通り、内容については「クラブのイベントだから」と言う理由で今年から、ウチのような個人サイトでのレポートの掲載は禁止された。この注意が、法的にどれくらいの強制力があるのかは知らないが、ルールを破ったと言われて来年からサポコミをやりませんと言われても仕方無いので、とりあえずクラブの出方を静観しているところだ。
 既にサポコミから2週間近く。直接クラブにもHPへの早期アップロードをお願いしたが、いまだに掲載されないままに時間だけが過ぎてしまっている。

 感想だけで言ってしまうと、今年のサポコミは特に内容が薄い。
 選手補強や強化について、祖母井部長の話が無かったら、それこそ遠路はるばる出光会館まで出向いた甲斐なんて無いほどだ。サポコミを継続している事自体は評価するものの、年を追う毎に「事なかれ主義」が蔓延してしまって、意味の無い会になりつつある。事前質問で当たり障りの無い質問だけ選んで、早口で内容の乏しい回答だけしていく。それが、今のサポコミの現状だ。
 某スタッフなどは、以前あからさまに「やりたくないイベント」と口にしていた。「私達はサポーターの声に耳を傾けるクラブなんです」と言う、ポーズの為だけの会になりつつある。

 ・・・そもそも、サポコミの意味は何だったのだろう。
 サポコミがサポコミと言われる前、小倉の解雇騒動に端を発した00年12月10日と14日の話し合いは、確かにスタッフの吊るし上げに近い、感情と感情とが飛び交う場だった。ただ、あの場は間違いなく、サポもチームスタッフもお互いの腹の中の中まで話し合った場でもあったと思う。
 だからこそ、あの場できちんと応対して、尚且つその後結果を残した岡社長達を自分は評価するし、同時にあの場の非礼もその後に詫び、そして結果を残してくれたことに心から感謝している。
 サポコミは、サポーターとクラブが、本当に自分達クラブの行き先について語る場だったはずだ。言いたくないことも全部話して、どうすればジェフが良くなるのか、真剣に話す場だったはずだ。

 ところが今、中身のある話し合いは出来ていない。
 2時間という限られた時間の中で、一方的な回答があるだけで、内容について意見を交わす十分な時間も無い。去年のサポコミで話した事に対する検証も無い。回答にも自信が無いのか、誤解を恐れているのか、内容を書くことも禁じて、オフィシャルでの発表もおよそ速報性からはかけ離れた時間が経過している。
 これからアップロードされる内容も、チームにとって当たり障りの無い内容だけだろう。実際、そう言う内容しか話していないから、それ以外の書きようもないだろうが。

 クラブには、「コミュニケーションだろ?」と問いたい。
 自分のように、しょっちゅう姉崎に出掛ける機会があるなら、自己満足と言う意味では、そこで話して晴らせば良いかもしれない。でも、多くのサポーターにとっては、年に一度のサポコミの場こそが、クラブの考え方を知ることが出来る貴重な機会であり、その場のやりとり、オフィシャルでのレポートが全てだ。

 そこでサポーターのナマの声に耳を傾けて、より良くなろうとする姿勢が無くては、サポコミなんて意味が無い。1年のうちのたった二時間を穏便に過ごそうと言う気持ちだけでサポコミに臨むなら、クラブが良くなる事は無い。

 来年の蘇我スタ完成を控えて、ジェフは本当に大事な年を迎えた。
 クラブには本当に頑張って欲しい。成績でも、営業でも。しかし、声援は届いても、それ以外の部分で耳を塞いでいていいのだろうか。今年も、営業や広報さんは「難しい」「出来ない」を連発した。いろいろなしがらみや、資金面、マンパワーでの難しさもあるだろう。でも、それでもやってもらわなくちゃいけない。
 先日、市原よりも明らかに資金力で劣るJ2の甲府が3年連続黒字を達成したと言う記事があった。甲府が市原よりも恵まれていたとは思わない。やり方はあるはずだ。

 サポコミは、ガス抜きのイベントじゃない。
 サポーター、スタッフ、それぞれが違う立場から、クラブの事を考える場だったはず。逆に、クラブからサポーターに「こうして欲しい」と意見があってもいいくらいだ。
 クラブには、このイベントの意義をもう一度考えて、これからのあり方を考え直して欲しい。これからの一年はただの一年じゃない。ジェフがクラブとして生き残れるか、それが問われる年。何回もサポコミをやって、足元を確かめながら進んでも良いと思う。

 「WIN BY ALL」を掲げた、4年前の原点を思い出して欲しい。



【参考】
・Jリーグニュース
「ホームタウン広域化を目に見える形に ジェフ、正念場の年」
http://www.j-league.or.jp/document/jnews/101/08.html#head
・山梨日日新聞
「VFの経常利益 137%増の1874万円 昨季決算報告 3年連続黒字に」
http://www.sannichi.co.jp/DAILY/news.php?y=2004&m=03&d=04&s=5

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