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7/13(水)J1−第16節・横浜戦 2005年7月17日(日)12時39分42秒 deletemodify

千葉1(0−0、1−2)2横浜
<得点>
千葉:林
横浜:上野(山瀬功)、坂田(山瀬功)

試合前、会社で見た「J's GOAL」のスタメンに思わず吹き出す。
「中島ぁっ!?」
いや、中島が悪いんじゃない。イリアンの代わりに中島と言う順序付け、DFではなくMFを持って来る監督の考え方を何とか理解したくて、スタメンを何度もアタマん中でいじくっていた。
中断期間以降、監督は何らかの意図を持って、このチームに新しい課題を与えている。3バックだ4バックだ、と言うシステム論が、実際のゲームの中での流動的なポジションチェンジの前では如何に無意味かを教えてくれたのはオシム監督だ。ならば、この布陣を消化することで、どう言うレベルアップがあるのかを考えるのも、またジェフサポならではの楽しみ。
東京から電車を乗り継ぎ、新横浜に急ぐ間、この布陣の意図をずっと考えていた。


20分遅れでスタジアムに到着。すると、スタンドの雰囲気がいつもと少し違う。
布陣を見やると中島がリベロに入り、大輔と阿部を従えている。ボールが後ろの中島に戻るたび、スタンドから何とも言えない緊張感と言うか、どよめきと励ましの「こーじー!」と言う絶叫が飛んでいる。何と言うか「中島を見守る会」と言った空気。心臓に悪いゲームを、監督が作っているよなぁと苦笑いした。
中島は、中島。いきなりイリアンになれと言われても、そりゃ無理だ。それでも、慣れないポジションを懸命にこなして、なんとか最後の一線だけは越えさせないようにさせている。彼は、やれることを一生懸命やっていた。


−−−−−巻−−−−
ハース−−−−−山岸

−−−−ガビ−−−−
坂本−−勇人−−羽生

−大輔−中島−阿部−

−−−−櫛野−−−−


流動的ではあるが、布陣はこんな感じ。
山岸を高めに置いて、ドゥトラにブツけて上がりを止めようとしたのだろうが、実際にはドゥトラの上がりはそれほどではなく、その逆サイドの田中隼に突破が冴えていた。山岸の突破はドゥトラに止められるので、サイドの主導権は完全に横浜。
加えて、手薄になった中盤では山瀬功がてぐすねをひいている。

むしろ問題は、昨年秋の対戦でも痛感させられた、個人個人の基本技術の差。半年経って、むしろ差が開いたようにすら感じる。巻が中沢に競り負けるのは、ある意味まだ仕方が無いとしても、局面局面での競り合いの強さ、その後のトラップの正確さには大きな隔たりがあった。
例えば、ボールが高く舞い上がって落ちてくる。ジェフの選手は、それを胸や足でトラップして、2m・3mずらしてしまうが、マリノスの選手は足の裏でピタリと止めて、次の瞬間には前を向いてドリブルに入って入っている。
こうした違いが、パスでもシュートでも、競り合いでも随所にある。体力で・機動力で上回ったとしても、それだけで基本技術に勝る相手に勝てるわけではない。だから、ジェフはチーム全体の連携で勝負しなくてはならないのだが・・・この新しい意図の布陣を消化しきれていない状態では、横浜の波状攻撃に耐え忍ぶ展開となるしかなかった。

10本以上のシュートが前半だけで撃たれる中、櫛野を中心とした守備陣は体を張ってよく耐えていた。特に至近距離からのシュートを止めまくった櫛野の活躍が無ければ、前半で勝負を決められていたかも知れない。敵将・岡田監督もイヤな流れを感じていたほどだ。


後半、監督の檄を受けて切り替えを図るジェフ。
けれども、今日は簡単には切り替わらなかった。ジェフが悪いのでは無く、マリノスが良いからだ。

マリノスはしかたかだった。
ゴール前の接触プレーで坂本がフィールドを離れたそのスキを見逃さず、一気に畳み掛けて先制点を奪って見せた。勝負を仕掛ける時間帯の意思統一、フリーのシュートチャンスを確実にゴールにするシュートの正確さもまた見事だった。

厳しいディフェンスにシュートを撃てない。ここまで、正直得点の気配は無し。先制点を奪われた事で前がかりにならざるを得ず、カウンターの恐怖に緊張感を高めながらの展開となる。
主審・穴沢氏は、以前とは打って変わってファウルを取らない。明らかに掴んでいるようなファウルでも、ほとんど流す。ボールが止まらない。針のむしろの上に座らされているようなカウンターが、何度も櫛野に迫った。

ここで監督は、ガビから水本にスイッチして阿部を前に出す。
さらに、滅多な事では交代の無い坂本を工藤に代える。痛んでいた事もあるが、劣勢の中でチームに危機感を知らしめる為の交代だったとも言う。
マリノスに安堵があったのか、少しずつジェフの時間帯になって来る。ただ、相変わらず前線は、厳しいディフェンスの前にFWが押さえ込まれている。明らかにハースの集中力が下がり、無用なイエローも呼び込んでしまう。すかさず監督は、3枚目のカードとして切り札・林を投入する。

林の投入で、ようやく「シュート」の気配が漂い出す。
最終ラインからの攻め上がりまで使って、なんとか同点に追いつこうと追いすがるジェフ。その攻撃が実ったのが、後半34分。林の鮮やかな右サイドからのシュートだった。この劣勢の展開からすれば、奇跡的な1点。
その勢いのままに、逆転を目指して走り続けるジェフ。最後は、撃ち合いになった。ジェフが機動力を活かして傘にかかって攻めれば、マリノスはハユマ・山瀬・坂田らがスピードのあるカウンターを仕掛ける。さらに、久保・奥が“交代で”投入されている。

試合後、監督のコメントにあったように、ここでジェフは気付くべきだった。自分達がアウェイで戦っている事を。同点に追いついて、ホームチームの焦りを誘う展開にすれば、逆にカウンターを仕掛ける事も出来たのに。
定石を破って、勢いのままに攻め込んでしまったのだ。結果、ラストプレーのほんの何秒か前まで、ジェフはマリノスゴール前に攻め込んでいた。林が絶好のパスを受け、持ち替えてシュートに行こうとした刹那、ボールは競り合ったDFに奪われ、山瀬に繋がれ、そして坂田の右足で勝負を決められていた。


もし、林のシュートが一瞬早く決まっていたら、結果オーライで大喜びしていただろう。
もし、攻め込まずに1点を守りに入っていたなら、ブーイングをしていたかも知れない。

だから、それは結果論でしかない。
結果が出た後なら、何とでも言える。チームとしての意思統一も、走り続けてテンションも上がった中で、全選手が冷静に状況判断するのは、口で言うのは簡単だが難しい事だ。
メンバーが変わっても、それが出来るのがマリノス。まだ出来ないのがジェフ。勝ち続けた経験を持つチームと言うのは、こう言う積み重ねが違うのかと、坂田の一撃の後には呆然と考えていた。

それは、布陣に関しても同じ。勝っていたら、称えられていたことだろう。負けたから、叩かれる。ただそれだけの事だ。
実際、中島をディフェンスに入れた布陣は、予想以上によくやっていたし、勝敗の原因はもっと別のところにあったように思う。マリノスの厳しいディフェンスに苦しみ、前が動かない、だから慣れない最終ラインからのボールも、相手に詰められたところに出さざるを得ない。結局、局地戦での厳しさの差が、チームとしてイリアンを埋めきれなかったのだ。誰が出ても、同じだったろう。

最後の割り切りは、監督・選手を信じきれるか、と言う事になる。
少なくとも、このチームになってからの厳しい練習と、その後の躍進とをジェフサポは知っているはず。
悔しい敗戦だったが、信じて応援する事で、今日の負けの意味も解るようになるはずだ。

「うちはディフェンスラインからボールをしっかりと動かそうとした
。ボールを動かせない選手ではボールはつなげない。」
謎解きのように、監督のコメントから、このシステムの意図も少しずつ見えてきている。磐田戦のようなゲームが監督の理想ならば、この試みの先にはボールをしっかり動かし、攻めにも守りにも人数をかける、そんなサッカーがあるのだろうか。

7/9(土)J1−第15節・新潟戦 2005年7月11日(月)2時29分31秒 deletemodify

千葉3(0−1、3−1)2新潟
<得点>
千葉:勇人(羽生)、巻(ポペスク)、要田
新潟:エジミウソン、上野

泥臭く身体を張ってキープする巻。ジェフらしくない時間稼ぎ。格好悪くても、とにかく結果が欲しい、勝って気持ちを切り替えたい。苦しい思いの詰まったロスタイムだった。終了のホイッスルと共にこみ上げたのは安堵感。「ようやっと勝ったか〜・・・」試合後は何だか普段の倍は疲れが溜まっていた。

鹿島を追い上げるぞと、意気込んで臨んだ7月の連戦。ナビスコに快勝し、ワールドユースでは水本・水野が活躍、明るい話題に気持ちが緩んでいたのかもしれない。期待が大きかっただけに、再開後のつまづきは苦しかった。


結果的には勝ったが、この試合も出だしは決して良くなかった。
再開後から試されている2バックシステム。前半は、巻の1トップに左右に山岸・林がウイングとして張り出し、その裏を羽生・坂本がカバーする2−5−3システム。新潟の3トップに対応して羽生・阿部・坂本は、DFラインまで下がることも多く、ポジションはこれまでに無いくらい流動的だった。


−−−−−巻−−−−
山岸−−−−−−−林

−−ガビ−−勇人−−
羽生−−阿部−−坂本

−−スト−−大輔−−

−−−−櫛野−−−−


ジェフは、左の山岸をイマイチ使いこなせず、右の林にボールを集めて勝負を仕掛けるが、なかなか抜ききる事が出来ずに攻撃が単発。選手の間隔が離れすぎて、ボールが上手くシュートまで繋がらない。歯切れの悪さのある立ち上がりだった。

ただ、不安定な布陣とはいえ、新潟にペースを持って行かれていたわけではない。ジェフの攻撃が噛み合ってないだけ、そう言う流れだ。特に不自然だったのが、左SBとも取れる位置に居た羽生。普段なら、前線でチェイシングとスペースメイキングにいそしんでいるはずが、後ろの方で居場所が無さそうに窮屈な動きをしている。たまに、かなり長い距離を走って前線の選手を追い越しにかかるものの、いかにも動きが大きくて相手に読まれてしまう。チョコマカと動き回る彼らしい動きが、消えてしまっていた。

こうなると、攻撃はタメを作れるガビに頼らざるを得なくなって来る。
ボールを受け、出し所を捜すが、前が詰まっていてる。前に巻しかいないとなると、浮き球をアタマに合わせるか、サイドに開くしかない。阿部も下がり気味で、突き抜けるような後方からの攻め上がりは期待できない。新潟が完全に引いていたわけじゃないが、この試合も硬直した展開を打開が出来なくなっていた。

そう言う時間が続くと、隙も生まれてくる。
鈴木慎ら、足のある選手が一気に攻めあがる新潟のカウンターから、CK。なんでもないボールだったが、羽生がクリアし損ねたボールがエジミウソンへのプレゼントボールに。これを難なく決められて、0−1で前半を終える。また、ミスから失点というのもここ2試合と同じ。イヤな流れのままだった。

どんよりとしたハーフタイム。
不甲斐ない展開に久々にベンチ入りした「要田」コールが沸き起こる。そうでもしなければ、この曇天は晴らせないように思えた。


−−−巻−−−林−−

−−ガビ−−羽生−−
坂本−−−−−−山岸
−−阿部−−勇人−−

−−スト−−大輔−−

−−−−櫛野−−−−


後半、オシム監督も動く。前半の布陣が機能していないと見たか、3トップから単純な2トップに変更。
坂本を左に、山岸を右に、2−6−2的な布陣に変わる。この動きで、だいぶチーム全体の連動性が戻ってきた。

それに伴って、前半は撃てなかったシュートチャンスがめぐって来る。
両翼の坂本・山岸を使って、中へ次々とボールを折り返す。跳ね返されれば、拾って波状攻撃を仕掛ける。そこに、汚名挽回とばかりに前線に配置換えされた羽生が絡み、厚い攻撃が展開された。2分には、その羽生のシュート。さらに、6分には坂本が倒れこみながら左足で決定的なシュートを放つ。フィニッシュが出始めた事でゴールの期待も大きくなる。

そしてその流れのままに、羽生の折り返しを勇人がダイレクトで合わせて、同点に追いつく。
ゴール裏まで一気に駆け寄る勇人、「気持ちだ!」というばかりに胸を叩いてみせる。このアピールで一気にスタンドにも火が点いた。さぁ、逆転だという、これ以上無い空気。

けれども、勝てていないときと言うのはこう言うものなのか。
14分、新潟のFK。そのFKに合わせて交代した新潟FW上野。壁を減らしてマークにつくでもなく、無策で上野の投入をやり過ごしたジェフは、その上野まんまと決められて再び追加点を許してしまう。
この失点には、スタンド以上に監督がブチ切れた。
ゴール裏からもハッキリ分かるジェスチャーで、全選手に気合いを入れ直す。直後の16分、その監督の檄に応えて、巻がポペスクの折り返しをこれもダイレクトで叩き込む。巻は、ボールを抱えてセンターサークルへ駆け出す。勇人・巻の気持ちに応えて、今度こそジェフがゲームの流れを握った。

同点後、矢継ぎ早に新鮮な戦力を送り出す。
いまいち流れに乗り切れ無かった林に代えて要田。
さらに、運動量の落ちたガビ・山岸に代えて工藤・楽山。

今日は、それぞれの駒が効いた。
要田は、ボールの受け方が変わらずに上手くシュートに持っていける。工藤もコンタクトを避けてサイドでキープしては、中へ惜しいボールを上げていく。ラクも、落ちた運動量を補うには充分な働きを見せた。

攻勢の時間帯が続き、少しずつ要田にボールが集まり出す。
後半41分、羽生の右からのクロスに巻が素晴らしいスライディングボレーで合わせる。これは新潟GK野澤にファインセーブされるが、そのこぼれを要田がアタマで押し込んだ。歓喜に一直線にベンチへ駆け出す要田。
耐えてきた男のゴールに、監督も思わずガッツポーズを見せた。

苦しんで掴んだリード。
残りの時間は、大脱走と泥臭い時間稼ぎ。その中でも、要田は相変わらず泥臭いゴールを狙っていた。終了のホイッスル、一仕事を終えた要田の初々しい笑顔があった。久々の勝ち点3。笑顔と一緒に、少しだけ自信が戻ってきた。


監督も試合後のコメントで認めた要田の集中力は素晴らしかった。
また、それと同じかそれ以上に同点・逆転を生んだ巻のクロスに足で合わせたシュートも素晴らしかった。何もかも上手くいったわけじゃないが、勝とうと言う気持ちを結果に出来たのは大きなきっかけになるだろう。
ただ、監督も認めたDFを減らしてリスクを負って攻める、この新しい布陣の消化にはまだ時間がかかりそうだ。そもそも、このハイリスクな布陣を続けるのだろうか?一度完成に近づいた、3−5−2の基本システムを捨てなくては、もう発展は無いと判断したのだろうか。

次は王者・横浜相手に、イリアンを欠いて臨む事になる。それでもリスクを取るのか、ここは一歩引いて安定を望むのか、監督の判断が楽しみでもあり、恐ろしくもある。

6/29(水)・練習試合・東海大学戦 2005年7月8日(金)23時43分40秒 deletemodify

狛犬さんから、6月29日(水)に稲毛で行われたTGのレポートを頂きましたので、紹介させて頂きます。狛犬さん、ありがとうございましたm(_ _)m


■1本目(45分):千葉1−1東海大学

−−高橋−−要田−−

−−−−ガビ−−−−
川淵−−−−−ダニロ
−−芳賀−−瀬戸−−

−結城−竹田−水本−

−−−−岡本−−−−


ガビが復帰してトップ下に入る。相手は背番号をユニに縫い付けている選手もいて、控え選手で構成されているらしい。
 5分  真中でパスを受けたガビから駆け上がった瀬戸にスルーパスが通り、GKと1対1になるが外す。
 7分  右サイドに走り出た瀬戸がDFの裏をとってクロス、要田のヘッドがゴール前にこぼれたところを川淵がシュートするがGKひはじかれる。
 9分  中盤で瀬戸が相手パスをカットしてすばやく縦にガビ−高橋と繋いでシュートまで行くが外れる。
 14分 高橋からパスを受けた川淵がドリブルで持ち込みシュートを打つが外れる。

 この時間帯からずっと攻め込んでいて、相手陣内でプレーが続くのでDFの裏にはスペースが無く、ゴール前でパスを交換しながら攻めるがシュートが入らない。ダニロはスペースが無いとスピードを生かした突破ができずに、持ちすぎて攻撃が停滞してしまいがちになる。ガビは体が重そうで、パスを簡単に出すときは良いが、ドリブルに入るとすぐに囲まれてボールを奪われることが多く、苛ついていた。
 瀬戸は運動量とが多く、ひろく動いて攻撃に絡んでいる。縦に繋ぐパスは効果的だが、簡単な横パスをカットされることが何度かありカウンターの受ける元にもなっていた。
 20分頃から、瀬戸、ガビのパスミスが多くなりカウンターを受けることが増え、攻守の入れ替わりが激しくなる。

☆26分  真中でボールを受けた瀬戸からガビ−高橋と縦に繋いで抜け出した高橋がシュートでゴール。
★33分  パスミスを持ち込まれ、左サイドでパスをつながれ、サイドの選手に裏を取られそのままシュートで失点。
 37分   瀬戸が右足付け根を痛める。いったん復帰したが終了頃にはやはり痛そうだった。
 43分  右サイドにでたガビから芳賀に繋いでそのままシュートをするが外れる。

 相手を考えればもっとゴールが決まっても良かったと思う。瀬戸は運動量も多く、縦への動き、フィードは良かったが横方向のプレー、ミスが目に付いた。ダニロはあまり機能していなかった。逆に川淵がサイドのプレーに慣れてきて、攻めあがりのタイミングなど良くなってきている。DF面でも粘り強い対応ができ始めていて、一発でかわされることは少なかった。
 水本は安定感があったがまだ、攻撃に絡むことは少なかった。結城のほうが積極的に攻撃に出ていた。


■2本目(45分):千葉2−2東海大学

−−熊谷−−−林−−

−−工藤−−楽山−−
滝澤−−−−−−藤田
−−−−中島−−−−

−市原−田中−結城−

−−−−立石−−−−

※熊谷(秋田商業高校)、田中(同志社大学)は練習生

☆5分  GKとDFの間にこぼれたボールを熊谷が割り込んで奪ってゴール
★12分 左サイドでDF裏に出されたボールをゴール前に折り家へされ、つめられて失点
★15分 DFからMFにでたパスをカットされそのまま相手FWにパスが出て持ち込まれて失点
 23分 右から大きなクロスを林が折り返して熊谷がシュートするが外れる。
 27分 結城ー工藤−藤田と右サイドで繋いでゴール正面の熊谷に繋ぐがシュートが外れる。
☆32分 自陣からのクリアがDFの裏に出たのを林が追いつきそのままスピードで振り切ってゴール。
 34分 市原ー楽山ー滝沢と縦に繋いでシュートするが外れる。
 35分 林から右サイドを上がり裏を取った藤田にパス、深く持ち込んでのクロスを楽山がヘッドでシュートするが外れる。

 とにかくひどい内容のゲームだった。ボールを引き出して左右に裁く仕事を工藤が精力的にしていたがそこから先の攻撃に行き詰まる。
 フリーランがなくスペースでボールを受ける動きが見られない。足元へのパスが多いので相手に寄せられて戻すだけのパスが多くな。藤田、滝沢が縦に動こうとするが、フォローもなくその他とのカバーも無いのでボールを奪われると左右の裏のスペースを使われてた。形になるのは縦に速くつながったとき位だった。
 林がとにかく動かない。自分の所にボールがきたとき意外は歩いているだけ。DFをしないだけではなく、攻撃に入ってもボールをもらうための動きは皆無で、仕事はボールが足元に入ってからだけ。ボールを受けるために、動きなおすこともないので、攻撃に厚みをまたせることができなかっただけでなく、チャンスをつぶす場面も多かった。
 結城、市原、田中はよかった。結城と田中が重なる場面が何度かあったが、対人DFが安定していた。田中選手は背も高くボール扱いもうまいので、戦力になると思われる。


■3本目(30分×2):千葉5−0東海大学

<前半>2−0

−−ハース−−巻−−

−−−−羽生−−−−
坂本−−−−−−勇人
−−−−阿部−−−−

山岸−−−−−−水野
−−スト−−大輔−−

−−−−櫛野−−−−

前半5分:勇人→中島


 1分  右サイドで勇人がチャージを受け倒れる。
     羽生が「太ももと腹を打った。大丈夫だと思う」と大声でベンチには言ったが、しばらく外でトレーナが見ていたが、担架が呼ばれてそのまま退場。5分に中島入るまで10人になる。
☆3分 マリオが大きく右サイドに振り駆け上がった水野が低くて速いクロス。巻が足で飛び込んでゴール。
 5分  坂本から水野に大きくサイドを変え、DFをかわしてマリオにパス。シュートは外れる。
 6分  水野(?)のクロスがファーポストに当たり、撥ね返りをマリオがシュートするが当たり損ねで外れる。
 7分  右サイドで水野が突破、そのまま切れ込んでシュートを打つが外れる。
 8分  水野がDFを振り回して右からクロス。中島がヘッドで決めるがオフサイドの判定。ちょっと不可解な判定だった。
 14分 左サイドでスルーパスを通されシュートされるが櫛野がキャッチ。
☆22分 ゴール前でパスをまわしていてマリオから裏を取った巻にパス、ゴール左で1対1になるが右サイドを詰めた羽生にパスで、ごつぁんゴール。
 27分 イリアンがボールをもって上がりサイドから中に走りこんだ山岸にスルーパスが通りシュートするがGKにあたる。  

<後半>3−0

 休憩無しでサイドを代え後半が始まる。
 11分 右CKをショートで水野−阿部−坂本と繋いで、左サイドを上がってきた山岸がシュートするが外れる。
 13分 櫛野アウト  中牧イン
☆19分 右から持ち込んだ水野−巻−水野−中島とダイレクトで繋ぎフリーのとなった中島がきれいに蹴りこみゴール。
 21分 山岸がDFの裏でボールを受けクロス、牧のヘッドは相手DFに当たって外れる。
☆22分 そこで得たCKをマリオが蹴り、巻がフリーでヘッドでゴール。
 23分 中央でのパス交換から中島ーマリオと渡りシュートするがあたりが悪く外れる。
☆29分 左サイドにでたマリオから中央の巻にパス。胸トラップからDFを抑えながら持ち込んで左足でゴール。

 始まる前に、出てきた面子を見て、2バックかな?と思ったが、右:水野、左:山岸の4バックだった。
 阿部、羽生、坂本、中島に、斉藤、イリアンも絡んで、中央で小気味よくパスをまわし、サイドが空くと大きく振って、水野、山岸をうまく攻撃に参加させていた。水野、山岸は始めから高い位置取りはしないで、サイドにスペースができた時にそこに走りこむようにしてパスを受ける動きを心がけていたように見える。阿部は見事なサイドチェンジを繰り返していた。
 山岸のSBはよかった。機を見て上がるタイミング、ボールに絡んで上がっていきながらDFの裏をとる動きがうまくなって来ている。WBの時よりも守りの意識も高まるようで、守備をサボるこっとも見られなかった。
 後ろのいるWBよりも後ろの居ないSBのほうが責任感のあるプレーができるのかもしれない。ただDF時に逆サイドから攻められているときの中への絞りが中途半端に見える。
 水野も守りを意識してのプレーが目立ったが、ボールを持ってからの攻めは相手を圧倒していた。ただ、DFラインでボールをまわしているときの横パスが少し雑で、相手にカットされる場面があった。大きくサイドを変えるキックなどは正確なコントロールがされていたので集中力の問題だと思う。
 勇人に代わった中島も動きがよく、パスを裁いていたし、積極的に上がっていた。押し込んだ局面が多く、スペースの無い中でのプレーが多かったので、判断が遅れキープに入ってボールを取られる場面もあったので、もっと厳しいプレスをかけられる相手だと同じようなプレーができるかは心配。
 ワンタッチでのパスが目立つ中で、マリオがボールを持ちすぎて囲まれる場面があった。前線でならいいのだが、引いてきてボールを受けたときにも何度かあったので、あのエリアではサポートの選手に早めに落として欲しいところだった。コンディションは良くなってきているが、どうもシュートの時のキックの当たりの悪さが目に付いた。力んでいるのだろうか?
 坂本はよく声をだして、水野、山岸に位置取り、ボールへの寄せのタイミングを指示していた。一度、水野にでたボールが大きく、ライン上で見上げて見送る水野に「コーキ、ジャンプしろ!」と大声で言って、ベンチ、観客席から笑いが起こった。それは無いですよって感じで苦笑いの水野を見ながら、坂本も笑っていた。練習試合だと一度は笑わせてくれる坂本のファンサービスの精神はたいしたものだと思う。

 リベロを置かない4バックは、オシム監督が就任してからずっと目指している形だと思っていた。ずっと2バックの練習をしていたが、そのシステムになれているイリアンが入り、阿部、坂本、勇人、羽生、そして中島も二人のセンターバックとの連携をかなり次元の高いレベルでこなしていけるようになっていて、公式戦でも試せるレベルになってきていると思われた。

6/22(水)・練習試合・流通経済大学戦 2005年6月24日(金)0時38分22秒 deletemodify

狛犬さんから、6月22日(水)に稲毛で行われたTGのレポートを頂きましたので、紹介させて頂きます。狛犬さん、ありがとうございましたm(_ _)m


対戦相手は流通経済大学
途中からの観戦でしたので最初の部分はわからないのですが、観戦に来ていた。
元セレッソの田坂のところに斉藤が来て、一緒に観戦しながら説明をしていて、その内容が聞こえてきたので、何とか様子がわかりました。

斉藤「今日はフィールドプレーヤーが27人なんで、3等分して60分ずつプレーする。相手は90分2本なんで途中でJEF側が全とっかえになる」と言っていました。
ですから結構な変則マッチになったようです。相手は11人で、3本通して10対11の対戦になっていました。


■1本目:千葉2−1流通経済大学

−−−要田−−高橋−−−

滝澤−楽山−−工藤−山岸
−−−−−中島−−−−−

−−−竹田−−山中−−−

−−−−−立石−−−−−

<前半>
おそらく一本目の前半は45分だと思うので、その35分ころからの観戦になったようです。
☆35分頃 ピッチに到着したところでJEFのゴール。詳細はわからないが公式によると得点は中島。相手ゴール前に選手が殺到していて、滑り込んでいる選手が見えたので、その選手が押し込んだものらしい。

<後半>(15分)
 工藤の運動量が目立ち、前線から引いてきてボールを引き出す高橋とパス交換しながら右サイドで山岸が裏を取る場面が何度かあった。
 楽山も動きよく、DF面であいての攻撃の芽を摘んでいた。攻撃面ではワンタッチで巧くボールを裁いていたが、左サイドの滝沢との絡みが無く、最近見せていたサイドからパス交換しながら中央に入ってきて相手を崩す場面は作り出せていなかった。
攻撃はサイドでパス交換しながら裏を取る形が多いので、ボールを失うと中央が空いてしまっていた。数的不利もあるが、そこを相手ボランチに使われて左右にボールを散らされていた。
7分頃からミスも目立ち、巧くサイドを消えられて押し込まれる場面が続き、相手シュートがバーを叩いたり、立石のファインセーブがあったが、ボールを前線に運べない。
★3分ミスから失ったボールをつながれて失点。
☆14分 工藤のドリブルから右サイドの裏を取った山岸にパス。深く持ち込んでのクロスを中でヘッドでゴール。高橋だと思ったのだが公式から要田のゴールだったらしい。
竹田はプレーに落ち着きが出てきて、先輩達のスピード(プレイ、判断)にも慣れてきたようだった。練習生は基本技術はしっかりしていて、見劣りはしなかった。


■2本目:千葉4−0流通経済大学
(60分:30分ハーフ)


−−堀川−−ダニロ−

−−椎原−−松本−−
川淵−−−−−−芳賀

−市原−瀬戸−藤田−

−−−−櫛野−−−−

<前半>(30分)
一本目後半から休憩無しでJEFは全員交代でスタート。相手はそのまま。
☆3分  相手DFの裏に右サイド(芳賀?)からロングボール入り堀川がスピードでDFを振り切り持ち込んでゴール。
 5分  ボールをもらった堀川が前が開いたところで強烈なミドルを放つがGKのファインセーブ
☆6分 右からのカウンター。深く持ち込んだボールをペナルティーエリア付近を右から左に繋いでいき、左サイドから走りこんできた川淵が良く抑えた低いシュートでゴール。
☆14分 右からのスローインからダニーロ、芳賀とつなぎ持ち込んで、ゴール前右にこぼれたボールを松本がDFよりも先に追いつき難しい態勢からニアを抜いてゴール。

椎原が中盤で大車輪の活躍、プレスをかけて奪ったボールを前線に運んで、芳賀、川淵上がりを助け、数的不利で、やや低めの位置取りの二人を巧く攻撃に絡ませていた。
芳賀が積極的に攻撃に絡んで、上がっていくので、川淵、市原、瀬戸、藤田と並ぶ4バックになっていることが多く、川淵のサイドも様になってきて、きれいなフラット4になっていた。市原がDFとして計算できる選手になってきていて、ラインの上げ下げも巧くこなしていた。藤田はちょっと消極的に見えた。

<後半>(30分)
相手は選手が一新された。背番号が若くレギュラー組みらしい。
相手の運動量が上がり、ボールをまわされる。
DFラインは安定していて、ボールフォルダーへのチェック、マークの受け渡し等うまく行われているので崩されはしないが、ボールを前線まで運べなく、押し込まれた状態が続く。椎原も運動量が落ちてくる。堀川、ダニーロにFWとしてボールを引き出す動きがなく、またDFラインのボール回しを追い込むこともできていない。堀川はまだチームとしての動き方が身についていないようで、周りに見方がいると無理して繋ごうとしている。逆に孤立しているときの方が、ストライカーらしい強引さが見えてよかった。
堀川を見るのは久しぶりでしたが、フィジカルトレーニングをかなり積んだのか、体が一回り大きくなったように見えました。

☆23分 DFの裏にではロングボールにダニーロが反応、GKと1対1をうまくかわしてゴール
25分  ダニーロが痛んで、結城に交代。結城は芳賀の位置に入り、芳賀が前線に上がる。


■3本目:千葉2−1流通経済大学
(60分通しての1本)

−−−巻−−マリオ−−−

坂本−阿部−−勇人−羽生


−斉藤−イリアン−結城−

−−−−−岡本−−−−−

開始してしばらくボールが回らなく、5分頃にベンチから「羽生を中に入れて、サイドに結城を出せ」と指示が出る。


−−−巻−−マリオ−−−

−−−−−羽生−−−−−

坂本−阿部−−勇人−結城

−−−斉藤−イリアン−−

−−−−−岡本−−−−−

みたいな感じになる。とりあえずこうなったが、羽生が真中からサイドとあちこちに顔を出すことからボールが回りだすと、ポジションは、あってないような状態になる。
羽生、坂本、阿部、勇人は連動しての動きが抜群で、左サイドで細かくダイレクトパスを繋いで、あえて密集をを作り、相手を集めておいて中央にスペースを作り、そこをマリオ、斉藤、ストヤノフが使ってゴールに迫る場面を作り出していた。引かれてスペースが無く、しかも数的不利な状況をまったく感じさせないような攻撃をしていた。
7分 坂本、マリオ、勇人とダイレクトで繋いで勇人がGKと1対1
9分 細かい繋ぎから、DFの裏に飛び出したマリオに羽生のスルーパスで抜け出す。
10分 左サイド で羽生が坂本とのパス交換しながら縦に抜け、クロスに勇人がきっちりあわせる。
12分 ストヤノフの後ろからのフィードをマリオが絶妙のトラップでフリーでシュートと決定的な場面を立て続けに作るが、ことごとく外れる。
★20分 カウンターから右サイド深くまで持ち込まれクロスをあげられる。ゴール前でヘッドで羽生がクリアするがそれが相手に渡り蹴りこまれて失点。このときゴール前に戻れたのは羽生と勇人で、斉藤、ストヤノフは攻撃参加中だった。
38分 パス交換から左サイドを縦に抜け出した羽生のクロスを巻が飛び込むがシュートはハズレる。このとき、自陣ゴールを見るとGKが岡本から中牧に代わっていた。
☆42分 相手GKとDFの連携ミスからこぼれたボールをマリオがかっさらってゴール。
☆44分 坂本がドリブルで持ち込んでゴール前でパスを受けた羽生が1対1を簡単に決める。

30分頃から相手の足が止まってきて、斉藤、ストヤノフは上がりっぱなしになり、最終ラインは、なぜかマリオともう一人(勇人、阿部、羽生、坂本の誰か)という時間が多くなる。全体的に選手がJEFの左サイドに引き寄せられているので、サイドを変えると、フリーの結城が縦に疾走する場面が何度も見られたがクロスやラストパスの精度がいまいちだった。結城は一度上がっても必ず元のポジションに律儀に戻っていていたが、最終ラインがどんどん高くなっていったので、結城の戻る動きと重なって、オフサイドとラップのかけそこないが2回あった。坂本が「何で上がらねんだよ」と言いながら背走して観客に受けていたが、結城の集中が切れていたのも事実だと思う。
中牧はこれといった守備機会はなかったが、だいぶなれてきたのか声は以前より出てきて、指示も具体的になってきた。一番驚いたのは、キックのよさで、バックパスできたボールを、サイドキックで、グラウンダーの速いボールを、ビシっと味方に繋いでいて、あまりの見事さに賞賛する声があちこちから聞こえた。

3本通して選手はよく走っていて、数的不利を感じるのはカウンターを受けたときくらいだった。
姿を確認できなかったのは、ガビ、林、トンス、中原だった。
ナビスコを休んだ櫛野は、試合前のキーパー練習から普段通りの動きだったので安心した。
椎原の額のテープがちょっと痛々しかったが、プレーには支障ないらしく試合後も腫れた様子もなかった。

6/11・ナビスコ杯−第6節・FC東京戦 2005年6月13日(月)23時20分18秒 deletemodify

千葉3(0−2、3−0)2東京
<得点>
千葉:羽生、ポペスク2
東京:今野、戸田

0−2から、ガビの2発などで3−2で逆転勝利。
昨年は最後で涙を飲んだ事予選を無事に突破し、初タイトルへ向けて一歩先に進むことが出来た。

しかし、内容的にはあまり評価できない。
前後半で内容が全く違うのは、ジェフらしいと言えばジェフらしいんだろうが、監督からすれば前半は選手達が「うぬぼれていた」最低の内容だった。実際、ここ最近の試合ではこれほど緩慢なマークはちょっと見たことが無い。好き勝手に東京に走らせ、易々と突破を許して2失点。
今日も今野は獅子奮迅の活躍。ボールを奪うや、周囲に預けてゴール前まで顔を出し、正直あと2〜3点入れられていてもおかしくないゲーム内容。野次る気力も無くして、「またかよ、お前ら」と言う気分で呆然と東京の選手を後追いするジェフの選手を見るしかなかった。。

監督の檄に送り出され、後半は追い風にも乗って一気呵成に攻め込むジェフ。それを、何故か東京も受け止めてしまって守りに入ってしまう。このあたりは、勝ちきれていないチームのメンタルの部分なのか。
阿部のFKのこぼれ球から羽生が蹴りこみ1点を返すと、今度は東京が混乱するのが目に見えて分かった。弱気になったその隙を突いて畳みかけ、ガビの2ゴールで試合をひっくり返す。ガビのシュートを枠に収める技術は素晴らしい。どちらも、ハースや巻だったら決まっていたか分からない、簡単なようで押さえるのが難しいシュートだった。

ようやくこれで予選突破のセーフティゾーンに駆け込んだジェフ。その後の時間帯は、サトル・ラク・ユタカをテストして終了。

心配された雨も余り降らず、ジェフにとっては(後半だけなら)会心の逆転劇だった。前後半の違いを見れば、監督の修正が効いているのは分かる。この後の短いオフでリフレッシュして、その後のミニキャンプできっちり克服してくれればいい。
ベルデニック体制時代以来、勝利を重ねてきたジェフだが、いまだに今日のような試合中での波、メンタルな部分を克服しきれていない。人が変わってもそれが続くのは、やはり目に見える結果から自信を得られていないからだろう。だからこそ、このナビスコでは、タイトルと言う結果で応えてもらいたい。

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PBS v.1.01