淀川社長に問う (2007.1.13UP)


 オシム監督の日本代表への引き抜きに端を発し、昨年から今年にかけて、ジェフはクラブの強化のキーマン・祖母井GM、さらには主将の阿部勇樹までをも失いました。そして今また、選手会長の坂本將貴も、かつての中西永輔と同じように、人一倍クラブを愛したにも関わらずに、チームを去らざるを得ない状況に追い込まれつつあります。

 このクラブは一体どうなってしまうのか?
  何年もかけて、ジェフユナイテッドが積み上げてきたものが、私達サポーターが持っているクラブへの誇りが、わずかばかりの時間に音を立てて崩れていっています。この状況に際し、私達サポーター有志一同は、クラブのトップである淀川隆博社長と、サポーターとが膝を突き合わせて、問題点と向き合い、じっくりと話し合う事が、「WIN BY ALL」の精神を取り戻すために、何よりもまず必要であると考えます。
 またその為には、2月3日に予定されております、サポーターコミュニケーションデーの2時間と言う枠組みの中では全く時間が足りません。そこで、クラブに対し下記にあります「要望書」を送付しました。サポコミ本編とは別に社長との対話の機会を設けて頂けるように、お願いを行っております。サポコミ本体と淀川社長との話し合いを分割する事で、本来サポコミで話し合うべき、例えば唐井新GMの強化方針の確認や、観客動員・広報宣伝への課題についても時間を確保でき、サポコミ自体もより有益なものに出来ると考えております。

 同じように、クラブの方針への疑問・不安を持ち、本提案にご賛同頂ける皆様には、ぜひご協力と要望書への連名をお願い申し上げます。


 <本要望書へのお問い合わせについて>

  ※連名のお願いは終了しました(1/18)。
  本要望書へのお問い合わせは、「E-Mail:ruin_30@hotmail.com」までご連絡ください。
  その他のご意見は、「サポコミ対策掲示板」までお願いいたします。


 <経過報告>
 2/3:サポコミ終了(※レポートはクラブオフィシャルをお待ちください。/連盟賛同者の皆様、ありがとうございました。メールにて「要望書」にありました内容に関してのみ、報告を送信させて頂きました。もし、メールが届いていない場合は、E-Mail:ruin_30@hotmail.com」まで、お手数ですがご連絡ください。 )


  サポコミでは、クラブ側の綿密かつ柔軟な対応がありました。
  多岐に渡る質問に出来る限り回答するため、例年には無かったレジュメを3部(合計A4・11P)用意。
  ・No1:特に質問が多く、担当者が直接回答すべき内容を「クラブに関すること」「2007チームコンセプト(強化など)」「営業関連」「運営関連」「広報関連」「ホームタウン関連」とテーマ別に質問をまとめたもの。
  ・No2:サポコミの中では網羅できない、細かい質問のQ&A集。
  ・No3:先だって新体制発表記者会見で公開されている、今年のクラブビジョンや活動方針のまとめ。


  その上で、当方の要望書のように質問の集中した淀川社長の答弁を最初に行い、加えて質疑応答の時間を1時間以上取りました。この時点で、1時間半以上が経過。他の担当者の回答が、2時間の枠の中ではほぼ収まりきらない状況になりました。その上で、サポコミの時間を延長。17時半まで、1時間延長して合計3時間のサポコミとなりました。
  事前の担当者のお話では、2時間に収める事を念頭に入れていると伺っていたので、延長戦を行って頂いたことや社長の答弁時間を長くして頂いた配慮には、感謝したいと思います。

  一方で、特に焦点だった淀川社長の答弁に関しては、正直なところ十分なものでは無かったと考えています。
  時間の問題ではなく、質問に対しての回答に具体性が乏しかった。「オシム監督の移籍」に関しては、内容の真偽は我々に判断の余地は無いものの、踏み込んだ回答がありましたが、「クラブビジョン」については大枠のビジョンの中で淀川社長自身が何を果たしていくのか、その為に何が必要なのかが明確でなく、質問の多かった「選手の移籍」に関しても、核心を避けて、どうすれば生え抜きの選手がこのクラブに残りたいと思えるようになるのか、具体的な改善策・認識は示されませんでした。
  ほとんど社長の答弁の時だけ、会場から回答への不満を示すどよめきが起きていたことが、その場の空気を物語っていたと思います。

  今回の「要望書」の活動に関しては、サポコミにおいて一定の収穫はあったと考えておりますが、一方で我々が抱く疑問に関して具体的な回答が得られなかった事から、サポコミを受けて淀川社長にはさらに何らかの形で質問を続けてゆくべきと考えております。
  本当ならば、サポコミの答弁の中で社長への強い信頼が再び生まれれば良かったのですが、質問の的を逸らすような曖昧な回答が多くなったことで、そこまでには至りませんでした。重ねて、クラブの柔軟な対応には感謝しつつ、サポコミの場に限らず、絶えずクラブ・社長へ問いかけを続け、回答を得ていくことで、そうした強い信頼が生まれていくのではないかと考えます。

  1/20:19:00頃、連名を添えて、淀川社長とクラブ・サポコミ窓口宛に要望書を提出致しました。 

 1/20:追加の発起人として参加を希望された方がおり、発起人が5名に増えました。

 1/20・18:00時点で、発起人の5名を含め、224名(前回集計比+49名)の方にご賛同頂いております。
  全ての方にお返事が出来ておらず、申し訳ありません。熱いメッセージも添えて頂き、ありがとうございます。

  ・1/18:16日・17日両日、クラブのサポーターコミュニケーションデー担当者と、電話にて要望書の趣旨・考え方の説明や、担当レベルでの見解を伺っております。その過程で、要望書の「1.昨年7月8日に行われた「経緯報告会」での説明事項に対して、公の形での後日報告が何も無いこと。」に関し、指摘がありましたので、ご報告申し上げます。

  オシム監督の移籍の経緯に関する説明は、昨年10月21日及び、11月23日の2回、サポーター団体代表者への説明と言う形で、平山常務から行われております。この2回のミーティングに関して、クラブは公に行ったものであるとの見解をもたれており、私自身との認識と相違がありました。この点に関して、当時の議事録をこの場で改めて紹介し、補足をさせて頂きます。
  >>10/21・大宮戦前ミーティング議事録(市原粋犬会ブログ)
  >>11/23・広島戦前ミーティング議事録(市原粋犬会ブログ)


  クラブ側には、20日(土)に連名を提出すると共に、引き続き交渉を行ってまいります。
  尚、20日の提出時には、下記の文面のうち「坂本選手の移籍」に関する部分、及び上記の指摘の点に関しまして、若干文面の訂正を行いまして提出を行う予定でおります。連名にご協力頂いている皆様におかれましては、ご了承願えますようお願い申し上げます。


  <何故サポコミが始まったのか?>
  フクアリが出来てからのサポーターの方にも是非知ってもらいたい、「何故サポコミが始まったのか?」。
  2000年の冬にあった、「臨海立て篭もり」と、姉崎の駐車場で深夜1時半まで続いた「サポーターとフロントの討論会」。「SHADOW STRIKER!」として運営していた当時のレポートを再掲載します。いまでは、クラブの功労者と皆が認める、祖母井チーム統括部長が、『ウバ害』と呼ばれた頃の話を知っていますか?現在まで続くサポーターコミュニケーションデーの前史を知って、いまこそ、サポーターとクラブとの真剣な議論が必要な時であると感じて頂ければと思います。
   >>SHADOW STRIKER! Archives 2000.12.10〜12.14
 


以下は、平成19年1月20日に送付した淀川社長への第二回要望書です。



株式会社ジェイアール東日本古河サッカークラブ
代表取締役社長 淀川 隆博 様

ジェフユナイテッド市原・千葉
サポーター有志一同


要 望 書


 淀川社長におかれましては、変革の最中にありますクラブにあって、平素よりクラブ運営への多大なご尽力、厚く御礼申し上げます。

 このたび、2007年のサポーターコミュニケーションデー開催に関連し、本編とは別に、淀川社長とサポーターが対話を行う時間を設けて頂きたく、「要望書」と言う形を取らせて頂きました。

 昨今、私達ジェフユナイテッドサポーターの内にありまして、淀川社長と直にお話をする機会を持ちたいという声が日に日に大きくなっている事をご存知でしょうか。
 この事は、昨年夏にオシム前監督が日本代表監督に就任するにあたって、淀川社長ご自身が述べられた説明に端を発しております。大きな疑問は以下の2点です。

 1.昨年7月8日に行われた「経緯報告会」での説明事項に対して、公の形での後日報告が何も無いこと。(※1)
2.当時の状況に対する社長のご説明(クラブホームページ昨年6月29日・7月2日・8日)とは異なる状況を示す、雑誌の記事(例:サッカーマガジン誌・No.1116 ※本文最後に記事抜粋を付記/及び添付資料参照)があり、内容の乖離に対する説明・弁明が何も無いこと。

 2.に関しては、オシム監督の退任にあたって、淀川社長がクラブの側ではなく日本協会に近い立場をとって、ジェフユナイテッド市原・千葉に不利益になるような動き(オシム監督の退任を初期段階で容認する)をされたと受け取られかねない状況となっています。

 傍らでしか状況を知りえない我々は、クラブの内情や社長の当時の発言の真意までを汲み取る事は出来ません。
加えて今年にかけては、チーム強化のキーマンであった祖母井チーム統括部長がクラブを去り、選手においてもチームの中心たる主将・選手会長を共に失うなど、これまでジェフを応援するサポーターとして誇りに抱いていたものが、次々と失われようとしています。
 こうした報道との乖離や、チームの状況を目の当たりにするにつけ、クラブ、ひいてはクラブを統括する立場にある淀川社長個人に対して、不安と疑念を抱いてしまっています。
 これから新たな2007年シーズンを迎えるにあたって、クラブ代表たる淀川社長に人心を集結出来ない状況は、大きなマイナスなのではないでしょうか。

 心機一転、クラブに関わる全ての力を結集し、「WIN BY ALL」の体制を再構築しなくては、昨年後半の戦いを見るまでも無く、厳しいJ1の戦いを勝ち抜き栄冠を手にすることは出来無い事は明白です。どうか、社長自身の言葉で、こうした不安・疑念への説明や、これからのクラブのビジョンをどのように考えているのか、私達サポーターに対して伝えて頂く機会を設けて頂けないでしょうか。

 サポーターコミュニケーションデーと切り分けを要望する理由としては、2006年はチーム統括部長の交代をはじめ、クラブの周囲をとりまく環境の変化があまりに激しく、2時間と言う枠組みの中では、諸々の議題をとても消化しきれないだろう事が事前に予測されるからであります。その結果、社長やクラブのお話を伺うために集まったサポーターの懸念や不安をくすぶらせることになりかねません。
 サポーターコミュニケーションデーに引き続いて、同じ会場での開催が難しい場合には、当方で別途会場の手配と日程調整をさせて頂く事も可能です。(※2)

 クラブの正念場となる年に、サポーターが一丸となってスタジアムに集い、全力でクラブをサポートするためにも、是非ご検討をお願いいたします。

サポーター有志賛同者
(発起人・以下5名/連名・219名(別紙)/合計224名)

発起人住所・氏名記載(5名)

以下、サッカーマガジン誌 No.1116・24ページから引用
"オファーを受けた淀川社長は、本来なら指揮官を引き留めるべきところを独断で前向きな返事をした。祖母井GMは「それを知った監督は『自分はチームに必要ないのか』、『なぜ協会は最初に自分でなく社長に言うのか』と悲しんでいた」と言う。結果的に、それがオシム氏を後押しした格好になった。"

<※1:追記・平成19年1月20日>
  昨年10月21日及び、11月23日の2回、サポーター団体代表者と貴社・平山常務との間で行われたミーティング及び、その内容に関して、クラブとして公の場での回答であったとの認識を、運営担当様より、1月17日に口頭でご説明頂いております。

<※2:追記・平成19年1月20日>
  尚、上記要望書にありますとおり、私達はサポーターコミュニケーションデー本編において、時間内に議論が終わらない状況を想定しております。仮にそうなった際に備え、お手を煩わせないよう、同じ会場(サンプラザ市原「プラザホール」・2月3日(土)17:00〜21:00)を、こちらで手配させて頂きました。
  議論が尽くされない場合には、そのまま会場をお使い頂いて構いません。可能な限り、そうした状況も想定し、臨機応変な対応が出来るよう日程調整をお願い申し上げます。




以下は、平成19年1月11日に送付した淀川社長への要望書です。


株式会社ジェイアール東日本古河サッカークラブ
代表取締役社長 淀川 隆博 様

ジェフユナイテッド市原・千葉
サポーター有志一同


要 望 書


 淀川社長におかれましては、変革の最中にありますクラブにあって、平素よりクラブ運営への多大なご尽力、厚く御礼申し上げます。

 このたび、2007年のサポーターコミュニケーションデー開催に関連し、本編とは別に、淀川社長とサポーターが対話を行う時間を設けて頂きたく、「要望書」と言う形を取らせて頂きました。

 昨今、私達ジェフユナイテッドサポーターの内にありまして、淀川社長と直にお話をする機会を持ちたいという声が日に日に大きくなっている事をご存知でしょうか。
 この事は、昨年夏にオシム前監督が日本代表監督に就任するにあたって、淀川社長ご自身が述べられた説明に端を発しております。大きな疑問は以下の2点です。

1.昨年7月8日に行われた「経緯報告会」での説明事項に対して、公の形での後日報告が何も無いこと。(※補足
2.当時の状況に対する社長のご説明(クラブホームページ昨年6月29日・7月2日・8日)とは異なる状況を示す、雑誌の記事(例:サッカーマガジン・No.1116 ※本文最後に記事抜粋を付記/及び添付資料参照)があり、内容の乖離に対する説明・弁明が何も無いこと。

 2.に関しては、オシム監督の退任にあたって、淀川社長がクラブの側ではなく日本協会に近い立場をとって、ジェフユナイテッド市原・千葉に不利益になるような動き(オシム監督の退任を初期段階で容認する)をされたと受け取られかねない状況となっています。

 傍らでしか状況を知りえない我々は、クラブの内情や社長の当時の発言の真意までを汲み取る事は出来ません。
加えて今年にかけては、チーム強化のキーマンであった祖母井チーム統括部長がクラブを去り、選手においてもチームの中心たる主将・選手会長にも移籍話が持ち上がるなど、これまでジェフを応援するサポーターとして誇りに抱いていたものが、音を立てて崩れて行っています。
 こうした報道との乖離や、チームの状況を目の当たりにするにつけ、クラブ、ひいてはクラブを統括する立場にある淀川社長個人に対して、不安と疑念を抱いてしまっています。
 これから新たな2007年シーズンを迎えるにあたって、クラブ代表たる淀川社長に人心を集結出来ない状況は、大きなマイナスなのではないでしょうか。

 心機一転、クラブに関わる全ての力を結集し、「WIN BY ALL」の体制を再構築しなくては、昨年後半の戦いを見るまでも無く、厳しいJ1の戦いを勝ち抜き栄冠を手にすることは出来無い事は明白です。どうか、社長自身の言葉で、こうした不安・疑念への説明や、これからのクラブのビジョンをどのように考えているのか、私達サポーターに対して伝えて頂く機会を設けて頂けないでしょうか。

 サポーターコミュニケーションデーと切り分けを要望する理由としては、2006年はチーム統括部長の交代をはじめ、クラブの周囲をとりまく環境の変化があまりに激しく、2時間と言う枠組みの中では、諸々の議題をとても消化しきれないだろう事が事前に予測されるからであります。その結果、社長やクラブのお話を伺うために集まったサポーターの懸念や不安をくすぶらせることになりかねません。
 サポーターコミュニケーションデーに引き続いて、同じ場所での開催が難しい場合には、当方で別途会場の手配と日程調整をさせて頂く事も可能です。

 クラブの正念場となる年に、サポーターが一丸となってスタジアムに集い、全力でクラブをサポートするためにも、是非ご検討をお願いいたします。

平成19年1月11日
住所・氏名記載(4名連名)

以下、サッカーマガジン誌 No.1116・24ページから引用
"オファーを受けた淀川社長は、本来なら指揮官を引き留めるべきところを独断で前向きな返事をした。祖母井GMは「それを知った監督は『自分はチームに必要ないのか』、『なぜ協会は最初に自分でなく社長に言うのか』と悲しんでいた」と言う。結果的に、それがオシム氏を後押しした格好になった。


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