ヤマト投入で逆転勝利 天皇杯4回戦・長崎戦

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仕事を終えて、ようやくフクアリに到着すると、
ちょうど前半が終わったところで、ブーイングの嵐。

様子がおかしいぞと、仲間に前半どうだったかと尋ねると
「観なくて勝ち組」
「何も良いところがない」
「サイドバックがバックパスマシン」
「ジャイールが使われない理由がわかった」
だとか、散々な感想。
いや、自分はジャイールがどんなもんかと楽しみに特急まで使って来たのに、これは一体。
ジャイール。まさか、一ヶ月前に観た、練習試合の出来のまんまじゃあるまいなと思っていたら、
前半でそのまさかの交代。いやー、ジャイールさん、期待させといて、もうちょい頑張ろうよ。。。

そんなこんなで、着替えて後半スタート。
ヤマト投入。
監督から相当、ハッパをかけられたか、動きが早い・・・とか思う前に、裏に抜けたヤマトにボールが渡って、目の前でゴール!

おや?そんなに悪いか?今日の出来!?
どうにもこうにも、前半全く左サイドから動かず、「ウイング地蔵」と化してたジャイールが、全選手の中でも一番動き回るヤマトに切り替わった事で、チームが全く別モノになったみたい。あちらこちらに、チョコマカと動き回るヤマト。

他のメンバーも息を吹き返して、後半は互角の展開に。
審判の神経質な笛には辟易。
試合がいちいちブツ切りにされてイライラが募る。

改めてメンバーを見直すと、GKに高木、DF左から祥・田代・大岩・慶、ボランチに勇人とナム、トップ下にヤマト、左に幸野、右に田中、トップがペス。

ペスが競ると、全部ファウル判定されてしまうので、ペスのポストは使えない。
ヤマトをリンクマンにしながら、各々が細かいパスを繋ぎつつ、サイドや裏のスペースを狙って、時折、タテパスを送り込んでチャンスを伺うジェフ。

ただ、正直精度がよくない。わざわざプレゼントパスをしてしまったり、精度の前にスピード、パワーの足りないパスが多くて、相手に刈られてしまう。けれど、長崎は去年から戦うごとにプレッシャーが弱くなってきている感じがする。去年とかはもっと、ボールを持った選手が3・4人に囲まれたり、しつこく追っかけられたはずなのに、どうも全般的にスタミナや執念が薄れているような。
深井がいるというのにどうしたことだろう。

いくつかお互いにチャンスを作りながらも決め手に欠く両チーム。
次の1点が勝負を決める時間帯になって、ジェフは田代に代えてキムを投入。
スタミナと高さを補充し、守備自体も引き締めにかかる。
終盤、長崎の攻勢を食らったものの、そのまま90分が終了。

延長戦、スタッフも含めた大きな円陣と、スタンドはアメグレ。
10年前のあれ以来、定番ですね、このパターンは。

対するアジアの大砲も、あきれるばかりのゲン担ぎで、延長だけでもとコートチェンジ。
やれやれ。

延長に入って、ジェフは最後のコマとして、井出を投入。
勝負を決めるきっかけを掴みにかかる。 

延長前後半共に、お互いにチャンスはあったものの、ジェフは高木を中心に落ち着いた守備で凌ぐと、
迎えた延長後半、井出のパスから抜け出したペスが値千金の決勝ゴールを泥臭く流し込む。
その後は、前節・京都の反省もあってか、上手く時間を使って試合終了。

PK戦も覚悟したけれど、何とか勝ちきってベスト8へとコマを進めました。 
お立ち台は、ヤマト。本人の言うとおり、ようやくここに立てて、これからがスタート。
リーグでも、早く点を獲って、きっかけを掴んで欲しいところ。

目立った選手、と言われると正直、選ぶのが難しい。
高木は安定していたと思います。延長後半の時間稼ぎで、ペナルティエリアに敵が居るのにボールをドリブルしてたのは、彼の強心臓ぶりを現すプレー。危なっかしいので止めて欲しいけど、そう言う度胸があるんだってトコは見えました。

逆に使われなかった大塚、ベンチ入りしなかった戸島、前半で交代されたジャイールは気になるところ。
シーズンも残りが少なくなるので、今期中に挽回できれば良いんですが。

さて、これでジェフはベスト8へ。
組み合わせ抽選は16日。
ここまで、若手を鍛えながら、結果も付いてきているので、期待したいところです。

それにしても、無理して行ってよかったと思えるゲームになってよかった。
日曜日の北九州戦もよろしくお願いします。