第27回ちばぎんカップ ジェフ 予想フォーメーション/メンバー

第27回ちばぎんカップ ジェフ 予想フォーメーション/メンバー

さて、ちばぎんカップまで一週間を切ったものの、チームの意向で練習試合のメンバーは公開されず、フォーメーションやメンバーは一切不明。

それなら、逆にスタメン予想のし甲斐があると言うもの。
昨年までのチーム作りの流れと、このオフの補強動向を踏まえながら考えてみます。
(以下、フォーメーションは全くの妄想ですので悪しからず)

まず振り返って2022年のジェフ。
鈴木GMは、守備の立て直しに費やした2020年、2021年の2年間を踏まえ、2022年は「主体的にボールを握るサッカー」を尹晶煥監督に求めていましたが、攻撃面での上積みを果たせず退任。

堅く固めた守備は組織的な一方で、攻撃の打開には「個」の力に頼る面もありました。
それ故に、本来であれば開幕に、キャンプに間に合わせて外国籍選手の補強が必須だったはず。チアゴ、ロペスが加入時期的には遅すぎ、タイプ的にはマッチせずと言う結果だったのは、尹晶煥監督にとっては悔いが残る結果だったはず。本来であれば、責任は強化部が負うべき年でした。

その後を受けた小林新監督。
戦いぶりをコーチとして共に戦い、課題は共有していたはずです。
にも拘わらず、新チームは外国籍選手がゼロとなりました。

「特定の選手に攻撃を頼り切らない、誰もが得点を奪う」チームにするのだと言う意志にも感じる一方で、他クラブと比較した際には迫力不足も感じます。

ただこれは、外国籍選手の獲得ルートに乏しいのに加え、単純に予算不足の問題なのかも知れません。
限られた予算の中で、特定の選手に予算を集中するよりも、実力を把握している現有戦力を残し、日本人の新戦力をバランス良く補強し、コミュニケーションと組織力の向上を優先したと考えれば、理解は出来る。
ですが、以前に比べて今のジェフはJ2の中においても抜けた予算のチームでは無いと再認識を改めさせられたオフとなりました。

次に、失った戦力について。
キーマンとなる選手が2人抜けました。

一人は、ディフェンスリーダーだったチャン・ミンギュ選手。
最終ラインで、スピード、粘り強さにおいて1対1で勝てる存在だっただけでなく、稼働時間の長さ、得点力、時にはボランチ/アンカーを務める戦術的な幅をもたらす存在として。間違いなく、大きな痛手です。
移籍先の町田は、予算をかけ選手獲得を進めている事から、単純に提示額の差があったのではないかと推測します。尹晶煥監督の退任も大きな判断材料だったでしょう。

もう一人は、櫻川ソロモン選手。
身体を張ってタメの時間を作り、西久保のロングスローをはじめ、ターゲットとして君臨する無二の存在。ここまでチームとして彼を育てて来ながら、敢えて武器を手放し、このタイミングで同カテゴリのライバルへのレンタル。
理由はあるのでしょうが、納得するのは難しい人事でした。
既に岡山ではTGで得点を重ねており、この判断がどう作用するか。。。

それを踏まえての新チーム。

理想を言うならば、尹晶煥監督が築いた守備の土台の上に、主体的な攻撃を上積みする事ですが、それは尹晶煥監督をもってしても難しかったこと。
その逆で圧倒的攻撃力の土台から守備のバランスを取ろうとしたエスナイデル監督がやはり上手く行かなかったように、いうほどに簡単な事ではない。かといって、バランスだけとって、何の変哲もないチームになってしまっては、対戦相手の想定を上回る事は出来ない。

小林監督は、実に難しい課題に挑もうとしているんだと思います。

どんなフォーメーション、メンバーを組んで来るのか。
私の予想は、4-3-3としました。
基本的に昨年からのメンバーを中心で。
(怪我人は考慮せず、全員を掲載しています)

最終ラインを3バックとしなかったのは、センターバックの層の薄さと、ミンギュの穴を埋めると言うよりは、ボールを保持して攻撃的に出る事で、守備に回る時間そのものを少なくすることを念頭に置いたからです。

かつ、片方のSBが上がった時には、反対側のSBが最終ラインに残って3バック気味に。両翼が上がるならば、アンカーが最終ラインに下がって、3バック+ドイスボランチに。米倉、矢口に加え、補強した日高、松田がスタメンに絡んで来るようになると、田邉、西久保がセンターバックに入るようになり、層の薄さが軽減されるようになるはず。
西久保は世代別代表への招集も考えられるので、4バックは誰でも組める状態になるのが望ましい。

昨年までは無かったポジション=アンカーには、小林祐介もしくはアンドリュー。

ここは、小林監督が仙台コーチ時代に監督を務めていた、渡邉晋さんが著書の中で「理想を言えば攻撃のとき、あるいは守備に切り替わった時も含めて、ボランチは1人でやってもらいたい、いや、やれると考えています。その一人の立ち位置で相手FWをどれだけ困らせることができるか。」と言うくだりから。
小林監督も同じような考え方を持ち、進化させようとしているのではないかと。

アンカーの前に並ぶインサイドハーフには、田口と期待を込めて壱晟を予想。
ゲームを作り、前線に進出し、シュートシーンを増やすキーポジション。
ここは、アンドリューや見木も候補。

前線は3人。
補強した呉屋は恐らく真ん中のスタメンが固いのでは。
そして前線は、縦パスに抜け出して裏を取る単純な足の速さ、ボールを引き出す力、1人で前に運ぶ推進力も求められるはず。
ここも、最終ラインと同様に、ウイングの片方からクロスが上がるようなシーンでは、反対側のウイングが中に入って、2トップになるようなイメージで考えています。

既存戦力、新戦力も含め候補は複数居ますが、昨年の実績から、見木、末吉が一歩抜けているとみます。
そして、流れを変えるジョーカーには、小森、新明といった若い力の台頭を期待したいところ。

と、長々と妄想を書いたものの、目指すサッカー自体はそんなに奇抜なサッカーではなく、オーソドックスと言えば、オーソドックス。その中で、どれだけ狙い通りにボールを握り、相手の意図を潰し、ジェフがゴールに迫るシーンを作れるか。外国籍選手の「個」の力ではなく、それぞれが意外性を発揮し、組織で意外性を生み出すこと。それが出来るか。

小林監督のこと、なんだか、ちばぎんカップでも本番のリーグ戦でやろうとしている事とは少し変えて来そうな感じもしますが、謎が多い分、開幕が楽しみでもあります。

皆さんのスタメン予想は、どんな感じでしょうか。
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