半年前、川淵会長の祝辞。そして伝わり始めたオシム監督の言葉。

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ナビスコカップ優勝に寄せて-日本サッカー協会キャプテン・川淵三郎


ジェフユナイテッド千葉の優勝を心からお祝い申し上げます。Jリーグ誕生時に名を連ねた10チームの中で、唯一優勝経験の無いチーム同士の対戦となった今年のJリーグヤマザキナビスコカップは、双方の気迫がみなぎる素晴らしい戦いとなりました。どちらが勝ってもおかしくない激戦を、私を含め、多くのファンが固唾を飲んで見守った事と思います。
ジェフ千葉の躍進は、オシム監督の指導によるところが大きく、同監督を招聘した祖母井秀隆氏のGMとしての手腕、関係者の努力にも心から敬意を表したいと思います。歴代の監督を見ても、素晴らしいチームづくりをしており、指導者の力で飛躍的進歩を遂げると言う事を実証したと言えるでしょう。
古河電工サッカー部時代に制覇した天皇杯に遡ること20年、その長い道のりを考えると感慨もひとしおというところですが、この優勝に甘んじることなく、Jリーグ、天皇杯での優勝を目指し、地域の力強い支援を得ながら「Jリーグ百年構想」の具現化に励んで欲しいと思います。

<ナビスコ杯優勝記念写真集から>



これは、半年前にナビスコ杯を勝ち取ったとき、川淵会長から寄せられたコメント。
それが、わずか半年後にこう変わる。



現在、オシム監督は千葉との契約中だが、川淵会長は「千葉には大きな痛手だから、補償も考えなくてはいけない」と、違約金の支払いも示唆した。
<中日スポーツ>


そこには、オシム監督を招聘した祖母井GMや関係者への敬意などなく、ジェフがシーズン中である事など意に介して居ないように感じる。
JFAへ遺憾の意を伝えに行った淀川社長・平山常務が居たにも関わらず、予定を変える事も無く田嶋技術委員長を同じ日にドイツへ派遣した様からも、如何に自らが育てた「J」のチームを軽視しているかが見て取れる。


27日、オシム監督からの言葉がようやく伝わり始めた。
やはり、代表監督を受ける等と言う決定事項は一つも無かった。「私の考えだけで決めるわけにはいかない。クラブ関係者はもちろん、選手全員と話し合って決めたい」と、クラブの皆を気にかけるいつもの言葉があり、「場合によっては(代表監督と千葉監督続投の)両方を断るかもしれない」と言う苦悩の心中があった。


何故、ジェフがオシム監督が、ジェフに関わる全ての人たちが、協会長の暴言一つでこれほど苦しまなくてはならないか、自分にはわからない。
やはり信じられるのは、お互いの顔を見合わせて語る事だけだと思う。余計な事はいらない、この3年間成田で監督を迎えたその時のように、明後日に行ける人は成田に行って欲しい(イヌゲノムさん)。そして、普段どおりに「おかえりなさい」と出迎えて欲しい。
自分は、やんごとなき社用があり、何としても明後日には行けない。悔しくてならないが、成田に行くジェフサポ達にこの魂を預けたい。宜しくお願いします。