ぶれずに戦い、勝利を掴む。 第25節 vsFC琉球 ○2-0

ぶれずに戦い、勝利を掴む。 第25節 vsFC琉球 ○2-0
2019/07/31(水)19:00
タピック県総ひやごんスタジアム
J2第25節
琉球 0(0-1,0-1)2 千葉
 
<得点>
43分 千葉 9クレーべ
62分 千葉 9クレーべ
 
ジェフ公式 試合結果
Jリーグ公式試合結果

DAZN観戦でした。
現地組の皆さん、月末の水曜、沖縄遠征ご苦労様です。
応援ありがとうございました。

さて。

 
連戦。
猛暑。
長距離移動。
 
厳しい条件が揃った試合。
 
加えて、アンドリューが出場停止。
増嶋もベンチ外。
一方、堀米がスタメンに復帰した。


対する琉球は、3連敗中。
縦に速いシンプルな攻撃が対戦相手に研究されつつある。
 
それでも前半、琉球の距離感が良く、ジェフは狙いとした左偏重の攻撃が、なかなかシュートまで繋がらない。為田にも疲労が見える。
 
守備に回る機会が多くなったが、ラインを高く維持し、プレーエリアをコンパクトにして琉球のボール回しを抑え込み、縦パスを警戒。通されても、その先に繋がれないよう、粘り強く対応する事でしのぐ。
 
琉球の攻撃自体も、暑さのせいか、フクアリで対戦した時ほどの鋭さがない。
我慢比べの展開だったが、43分にゲームが動く。

 
左サイドの深いところから、ロングフィードが送られると、それを前線の左サイドで繋ぎ、キープする。
オーバーラップした下平にボールを出すと、下平は、こねずに早い判断で中にクロス。クレーべが身体をいっぱいに伸ばして、つま先でボールに触れてゴールに流し込んだ。
 
解説が、40分を過ぎてから琉球の失点が多いと話していた通りで、それまでの集中がふっと途切れたような瞬間だった。
前半は、そのまま終了する。
 
後半に入り、直後に試合を分けるビッグプレー。琉球がジェフの左サイドを攻略し、中に切れ込みながらクロス。
 
ダイレクトで上門選手が合わせるも、鈴木が素晴らしいセーブでこれを防ぐ。
跳ね返りのボールを、旭がクリアしようとして、もう一度ボールが上門選手に渡ってしまい、シュートされるも、左に外れて事なきを得る。
 
ここを防ぎきった事で、慌てず、流れを切らさずに済んだ。
 
ジェフは60分に堀米を勇人にチェンジ。
旭を右に回し、拾うを考慮しつつ戦う。
 
すると、63分に琉球の集中が一瞬途切れたのか、リスタートのボールにジェフがプレスをかけボールを奪うとカウンター。

 
船山がボールを持って左中央に進むと、ファーサイドにはクレーべが、中央には勇人が一気に駆け込む。
琉球の守備が追いつかない状態で、船山はフリーのクレーべにパス。右足を振り抜くと、カバーに入ったディフェンスの股下を破って、ポストを叩きながらシュートはネットに収まった。
 
欲しかった2点目を奪い、疲れが出る時間帯だったが、チームは落ち着く事が出来た。
 
67分にも、攻め残っていたゲリアが、ポスト直撃のシュートを放ち、
71分にも、今度は船山が小島のポストプレーからミドルシュートを放つもバー直撃。
攻勢に出ようとする琉球の力をいなしながら、追加点をうかがうゲーム運びが出来ていた。
 
その後、旭に代えてアラン。
さらに、下平に代えて、ついにベラスケスがリーグ戦で初出場を果たし、ピッチ上にはゲリアとクレーベを合わせて、4人の外国籍選手が同時出場。
 
残り時間、うまく時間を使いきって、2-0、2試合ぶりの勝利を収めることが出来た。
ロスタイムにあった、アランの決定機が決まっていれば、さらに完璧だったが、船山に出していればと言うシーンでシュートに行ってしまったのは、まだ得点が無く、焦る気持ちがアランにもあったのだろう。気持ちは、分からなくもない。
 
試合前、心配していたのは、横浜FC戦での敗戦で、戦い方の方向性が変わってしまう事だった。
が、それは杞憂だった。岐阜戦、福岡戦、横浜FC戦と続いた、新しい攻撃的なやり方を、江尻監督はアウェイの琉球戦でもブレる事無く継続して、クレーベと言うストライカーの力も引き出して、勝利を引き寄せた。
交代も含めて、今日の江尻監督は落ち着いていたと思う。
 
これで勝ち点30、順位は14位。五分五分の成績まで、あと2勝となった。
 
この4試合、勝ったり負けたりしながらも、内容的に継続できている事が大きい。
ようやく、この戦い方で行くという覚悟が固まって来たように感じる。
選手達も、頭の中がクリアになって来たのではないだろうか。
攻守の切り替えの判断、シュートを打ち切る判断が、早くなってきたように感じる。
 
次もアウェイの鹿児島戦、琉球戦と同じく、移動も暑さも大きな負担になるだろう。
けれども、今日、試合に出なかったアンドリューが戻ってくる。
他にも、遜色の無い力を持った選手達が居る。
 
流れを手放さず、連勝と自信を掴んで、フクアリへ帰還して欲しい。