激戦を制し勝負の9月へ 2023 J2第32節・ジュビロ磐田戦

激戦を制し勝負の9月へ 2023 J2第32節・ジュビロ磐田戦

2023/8/26(土)19:00
ヤマハスタジアム
J2第32節
磐田 2(0-3,2-0)3 千葉

<得点>
1分 千葉 8風間(77ドゥドゥ→8風間右足ミドル)
17分 千葉 77ドゥドゥ(カウンター 16田中→41小森→77ドゥドゥ右足ミドル)
44分 千葉 67日高(カウンター 22佐々木→67日高フィードに抜け出し独走)
61分 磐田 42後藤(GK鈴木の弾いたボールが当たる)
79分 磐田 42後藤(GK三浦のフィードを左サイドで受け中にカットインしミドル)

千葉公式
磐田公式
Jリーグ公式

2位につける磐田とのアウェイの一戦は、このスタジアムでの過去の熱戦を思い出させる激しいゲームに。

前節・藤枝戦と全く同じメンバーで臨んだジェフは、前半1分も経たないうちに風間が2試合連発となるミドルシュートを決め、先制。磐田の出鼻を挫く事に成功する。

主導権を握ったジェフは、反撃を試みる磐田をハイプレスで迎撃。
高い位置でボールを奪っては、ショートカウンターで幾度もチャンスをつくる。

技術、総合力に優る磐田は、プレスの網を掻い潜ってゴールに迫るも、身体を張った守備で受け止め、佐々木のロングフィードで裏一発も狙いペースを握る。

サイドでは左のドゥドゥが奮闘。
対面する鈴木の守備を馬力で剥がして強引に突破。
見木にプレゼントパスを通すも、見木のシュートは磐田GK三浦が間一髪で弾き出し、このプレーで得たCKからドゥドゥが頭で狙うも僅かに枠外。

決定機を2つ逃し、嫌な空気が漂うも、その直後に再びハイプレスでボールを奪い取り、田中→小森→ドゥドゥと繋ぎ、右足でゴールに流し込む。

その後も磐田に自由なプレーを許さず。
前半終了間際には、磐田のCKを防ぎ、佐々木が前方のスペースにフィード一閃。
日高が抜け出し、独走。ロングカウンターを完成させて3-0とリード。

決して磐田も悪くは無い内容だったにも関わらず、再現性のある攻守で大きなリードを奪う事に成功した。

しかし、その前半終了と共に雷雨が酷くなり、試合は中断。
35分の中断を経て、20:40試合再開に。

この中断を上手く活用したのは磐田だった。
動揺する心中をリセットし、やるべきことを整理し、ピッチに帰って来た。
後藤、古川、若い2人を投入し、状況を整理して残り45分に賭ける。

前節、同じように3-0とリードしながら、後半に2失点して3-2での逃げ切りとなったジェフ。その反省から集中して臨んだ後半だったが、それを上回るプレーで磐田はラッシュをかけて来た。猛烈なプレスでジェフを自陣に押し込め、推進力のある右の古川の突破力も活かして、次々とゴールを脅かす。

磐田の猛攻を凌ぎ、ボールを前線に繋ごうとしても奪われて波状攻撃を喰らってしまう。
厄介極まりなかったのが磐田GKの三浦。ハーフェーライン付近までポジションを上げて、ジェフが弾き返したボールを司令塔ばりの正確なフィードで前線へ繋いでいく。

まさに「ずっとジュビロのターン」が続き、51分には左からのクロスを流し込まれ、早くも1点を返されてしまったかと肝を冷やしたが、これはオフサイドの判定。

そこからは、守るジェフに畳みかける磐田の我慢比べ。
ただ、完全にべた引きでやられっぱなしになっていた訳ではない。
押し返そうとカウンターを虎視眈々と狙いながらも、それを許さないラッシュが続く。

それでも、僅かな隙を衝いて、壱晟が攻撃参加から左足でミドルを狙うもポストに嫌われ、突き放す事は出来ない。

磐田は61分、鈴木椋大が弾ききれなかったボールが後藤に当たって1点を返す。
大雨の影響でぬかるむピッチコンディション。掴みに行ってファンブルするより、セーフティにパンチングでクリアする判断だったが、上手くいかなかった。仕方が無い。

さらに79分には、GK三浦のフィードを左サイドで受けた後藤が、佐々木のマークを受けながらもカットインしながら中央で右足を振り抜く。豪快なロングシュートが決まり、1点差。次代のエースの豪快な一撃に、大いに沸くヤマハのスタンド。

まだ時間は10分以上。
こういう状況下で、逃げ切る事の難しさは重々。
双方の選手が足を攣り、ベンチワークも慌ただしくなる。
追いつこうとする磐田、同点、逆転は許さないと身体を張るジェフ。双方の意地がぶつかる。

ATは10分にも及び、約20分間。双方のスコアは動かず。
試合は、3-2でジェフの勝利。

勝ちきることの難しさを分かっているからこそ。
最後まで、ただ守るだけでなく、隙あらばカウンターで止めを刺してやろうと言う意識を持ち続けた事が、勝利に繋がったのではないかと思う。

困難なゲームを勝ちきり、選手、監督にとっても大きな自信となる一勝だった。

まだ上位との差は大きいものの、下ではなく、プレーオフ圏内を現実的な目標として考えられるようになったのは大きい。監督、選手が話していたように、目の前の一戦に集中する事で未来に繋ぐ事が出来る。

夏場は苦手なジェフのはずが、それを覆す8月になった。
そして、未来を切り拓くための9月がやってくる。