まるで、アウェイのような 第27節・水戸ホーリーホック戦

まるで、アウェイのような 第27節・水戸ホーリーホック戦

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いや、勝ったから良いようなものの、浮かれている場合じゃない。
ホントに厳しいゲームだった。
シュート数を確認したら、千葉6に対して水戸が19! 

試合内容だけ見たら、ここ最近のアウェイゲームのようなゲームだった。

そこまで決定的なピンチを作られまくった訳では無いにせよ、特に後半のボールポゼッションは酷かった。
ヨネが下がった途端に、攻め手を失い、とにかくマイボールを続けられない。
ボールを奪っても、前線のケンペスはキープできず、2列目のパスも悉く水戸の網にかかってしまう。今のジェフが最も苦手とする、運動量を維持し、数的有利を常に作り、局面で強く当たり、それを地道に繰り返す、愚直なサッカーを水戸にやられてしまった。

もっと、ボールを落ち着かせて、水戸を走らせて、疲れさせて、主導権を握れれば良かったのだけれども、それが出来なかった。相手の激しいプレスに焦ってしまったのか、はたまたジェフの運動量が少ないが為に、パスの出し所があまりに無くて、無理なパスを繰り返して相手に奪われてしまったか。

そんな逆境でも、点を奪われなかったのは、水戸にアイデアが少なかったからだろう。
フィニッシュまで、真っ直ぐと言うか、工夫が無かった。
DFラインの裏をシンプルに狙うロングボールにせよ、繋ぐだけのパスにせよ、DF陣が試合中に対応慣れして耐え切ることが出来た。

それともうひとつ。
前半に奪えた虎の子の1点が大きかった。
谷澤の個人技に、ヨネの上がりが合わさったこの先制点で、水戸は最後まで前に出なくてはならなくなっていた。

そのウラを衝いて、2点目を奪えた事が、勝ちきることが出来た要因だ。

それにしても、ヨネの不在で、こうも攻め手を失うとは。
ヨネの良いところは、プレーを「やりきって」いる事。中途半端に戻したりせず、上がるならクロスなりシュートを撃つまで帰ってこない。相手が守りを固めていても、そこを突破する気持ちが常にある。

左の峻希にせよ、他の選手にせよ、もっと思い切りを出せば、チャンスは増えるのに。
なかなか改善してこない。勿体無い事だ。

さて、仕切り直しでまず一勝を挙げる事が出来た。
次は、峻希とサトケンを欠く事態で北九州に乗り込む。
きっと、厳しい戦いになるだろうけれど、勝ち星を積み重ねるしか、上に上がる方法は無い。
これまで、失速続きだった8月を、全勝で乗り切るつもりで、アウェイニ連戦、乗り切って来て欲しい。