練習試合 vs専修大学(2013/12/15) vs桐蔭横浜大学(2013/12/21)

NO IMAGE
先週末と今週末に行われた練習試合をユナパに観戦に行ってきました。
天気も良かったせいか、両日ともスタンドには大勢のサポが居て、賑わっていました。

vs専修大学(2013/12/15 10:30)

●3(1-1、2-3)4

<得点>
森本
峻希
町田

<スタメン>

----森本----
京雅--町田--阿道
--加藤--井出--
浦田------峻希
--栗山--大岩--
----大久保---

練習生として参加していた加藤君は、元ジェフユースで現在はモンテネグロ1部リーグ・FKルダル・プリェヴリャ所属。帰省ついでに身体が鈍らないように練習参加と言った感じでしょうか。

また、来季入団するオナイウ・阿道くんが出場。
他に、ユースの仲村京雅くんと、浦田樹くんが加わっていました。

前半の内容は、混成群ながら、要所を森本・町田・峻希と言ったトップ組が固めるジェフが試合をリード。
サイドからのクロス、中央から町田・井出・森本の絡む崩し。シュートまでは持っていけます。
森本は開始1分にオープニングシュートを放って、身体慣らしと言わんばかりのスタートです。

対する専修大学は、鍛え上げた連携でジェフに対抗します。

ボールを支配しながら、専修陣内に攻め込むジェフ。
井出が、京雅とポジションチェンジをしながら度々前線に攻め上がり、シュートを放ちますが、決められず。森本のシュートも決めきれず。最後の決め手に欠ける展開はトップと同じ。

先制点は専修大学。
27分、ゴールライン際でボール回しをしていたところ、奪われて66番にドリブルからのシュートを許し、失点。ミスがそのまま失点に繋がりました。

反撃は、34分。峻希からオナイウにボールが繋がり、シュート。しかしポスト。
36分には波状攻撃、井出が2回立て続けにシュートを放つも相手が凌ぎ、そのこぼれ球を森本が拾ってゴール。1-1に追いつきます。

その後も、井出、森本、町田がシュートを放ち、得点は1-1ながら、前半のシュート数は、16対3でジェフがリード。
後半に入ると、出だしこそ森本、京雅がシュートを放つものの、今度は専修が徐々にペースを取り戻します。5分には、1-2と再びリードされます。

さらに、森本→戸島への交代の直後の17分には、専修のCBに入っていた22番の選手が、攻め上がって栗山に競り勝ってゴール。相手のプレーながら、この攻撃参加は良いプレー。さすがは専修といったところでしょうか?
スコアは、これで1-3に。

思わぬリードを許して、何となく空気は険悪なムードに。
接触プレーの度に井出がイラついて、相手の腕を払ってみたり、ピリピリとした展開が続きます。

ジェフは、プロの意地を見せるべく展開が前がかりに。

24分には、再三攻撃参加を見せていた峻希がゴール。2-3に。
32分には、井出のパスから、ヤマトがミドルを決めて3-3に。
ようやく、ヤマトも先輩の意地を見せたかと思ったものの、35分にはジェフの左から崩されて、専修にゴールを許し、3-4。その後、攻め続けるも、そのまま試合終了となりました。

即席に近いメンバー構成だったので、連携がイマイチなのは仕方ないとして、DFラインの粘り腰の無さから、4点も許してしまったのは頂けない。
特に、ミスが直接失点に絡んだ1失点目、相手の攻撃のスピードを殺す事が出来ずに失点を許してしまった、3失点目、4失点目は、チームとして課題が残る失点の内容でした。

個々の選手では、初めて観るオナイウ選手。
テレ玉で観た選手権予選では、同世代の中では抜けていると見えたフィジカルも、やや気後れもあってか、あまりこのゲームでは目立つものはなし。例えば、爆発的なスピードだとか、驚異的なジャンプ力だとか、違いを見せる場面はなく、期待に応えてくれるのは、これからチームに慣れてからになるのでは。
ただ、シュートは重い。パワーがある。そこは見どころ。 

京雅くんも、時折、素晴らしいパスを放つものの、そのパスも相手があってのもの。
意思疎通がイマイチで、完璧にパスが通るシーンはほとんどなく、フィジカルに勝る大学生のプレッシャーを受け、思うに任せないシーンも多々。

また浦田くんも、無難ではあるものの、左SBとして得点の匂いを感じるクロスを上げられたシーンはほとんど無く、逆に大学生に押し込まれるシーンが目立ちました。

及第点なのは、ヤマト。彼が動いているから、周りが動くと言う、羽生的な役回りは変わらず。
また、井出も、イラつき出すまでは、前線への飛び出しがシュートにつながり、相手の脅威になっていました。ただし、今日のポジション的には、もう少しバランスを取って守備にも気をつけたほうがいい。守備的な役割はあまりこなせず。

最後に森本は、小兵ばかりが揃う攻撃陣で一人でボールを収める役割を担って奮闘。
しかし、シュートシーンではモーションの遅さが災いして、打ったとしても、シュートコースをディフェンスに埋められてしまうシーンが目立ちました。瞬間的な閃きが、イマイチで、ここを鍛え直さないと厳しいと感じました。
続いて、もう一試合。

vs桐蔭横浜大(2013/12/21 11:00)

○4(3-1、1-1)2

<得点>
井出2
町田
森本

<スタメン>

----森本----
井出--町田-練習生
--仲村-練習生--
浦田------加藤
--栗山--大岩--
----大久保---
この試合は時間をメモっていないので、要約で。
先週のゲームとは異なり、この試合では前半にポンポンポンと3点を決めます。

まず、1点目。
ヤマトが裏に抜け、シュート。キーパー弾いて、逆サイドに詰めた井出がゴール。

2点目、ゴール前で、井出がカット。
森本にパスするも繋がらず、ペナルティエリア右側の練習生に流れ、京雅のタッチを挟んで、ヤマトがゴール。

3点目は、、ボランチの位置から京雅が長いパスをDFラインの裏へ。
飛び出した井出が1対1を冷静に沈めてゴール。

非常にテンポ良くゴールが決まります。
特に3点目の京雅のパスは、彼らしい素晴らしいもので、DFラインを真っ二つにし、ボールを受けた時点で井出が完全にフリーに。彼の才能の一端を感じさせるゴールでした。

と、いい展開で来ていたのですが。
その後前半の30分くらいに、栗山が相手8番を引っ掛けてPKを与えてしまいます。
キッカーは、その8番。大久保もコースを読んで、手に当てるもゴール、3-1に。
このゴールで勢いを削がれ、そのまま前半は終了。

後半になると、町田から大塚に選手交代。
森本の近くで2トップに近いような布陣に変わりました。

大塚はコンデシション不良からようやく戻ったところ。
元来、町田のように運動量で勝負するタイプで無いので、周りがそれを理解して町田が下がった分まで動くべきでしたが、それが出来ず、大塚を上手く活かせず、彼自身も今ひとつ周りと噛み合いません。
 

他にも、ユースの子が次々
に選手交代で投入され、またポジションも選手が投入される度に玉突き式に変わった事で、さらに連携が難しくなりました。

そうした混乱の中、不運な事に、前半と同じような形で栗山がPKを与えてしまい、3-2へ。栗山も主審に抗議してましたが、観ていた限りは判定は妥当かと。栗山君の声も、ここで気落ちしたのか、ちょっと出にくくなってしまいました。

こう言うとき、大岩あたりが、栗山に声をかけてやればと思うのですが、誰も彼に声をかけず。
ちょっとチームとして寂しい光景。 

その後は、押し気味ながらも決め手を欠く展開が続き、このまま、3-2で試合は終わるかと思ったものの、試合終了間際に森本が決めて、4-2に。実は、この試合、4~5回チャンスが森本にあったので、ようやく決めてくれたという感じです。

試合終了、4-2となりました。
2試合観終わって、率直な感想としては、もっと思い切りの良いプレーが観たかった。
大学生が相手なので、特にユースの子達は、当たり負けしたりして気後れしてしまう場面もあるのかも知れないけれど、無難なプレーが多かったのが残念。

才能の一端を見せた京雅も、相手の当たりをかわせる俊敏さや、身体の使い方はまだまだ。今の時点では、一瞬の輝きと、大半の消えている時間と言う状態。ヤマトが、そうはならずに絶えず動いてゲームに絡んでいるのと比べると、物足りなさが残る。
足りない部分を、どう埋めていくか、これからの成長に期待したい。

井出は、メンタルのコントロールが必要。
イラつく気持ちもあるだろうけれど、相手にぶつけず、プレーにぶつけて欲しい。ジェフに来たばかりの頃のタケが被る。この一年間で、少し身体の線も太くなって、戦える身体になって来ている。何試合かベンチ入りしたのも納得。もう少しだ。

森本は、スピードアップが最重要。
チャンスはあるけど、このレベルで決め切れていない。試合感覚、得点感覚。
本人もそれが判っていての、若手練習への志願参加なのでは。文句も言わず、イラ立ちもせず、黙々と若手に混じって練習に参加し、改善しようとする意識の高さが、周囲にも伝わってくれれば。

栗山は、ミスやPKが重なって失点に絡んでしまった。
本人もかなりガックリ来ていたようだが、ちょっとスピードが不足しているかも知れない。ただ、DFリーダーとして、すごくよく声が出ている。ジェフの選手ではとても珍しい。坂本以来では?今日のようなミスもあるので、まだまだ智に置き換えるのは怖いものの、ゲームで使って試合感覚をつければ改善できるのでは。
個人的には、守備重視のボランチではどうかと思う。声が出せて、組み立てのパスもある。
ミスをしても、まだディフェンスでカバーの余地がある位置なら、良さが発揮できるのでは。

最後に大岩。プレーは無難。
当たりも強いし、時折見せる攻撃参加も効果的。力があることは十分に分かる。
ただし、彼の場合、プレーと関係の無い場面で心構えが十分で無い。キャプテンマークを巻きながら、二試合とも試合前の整列のシーンで靴紐を一人で結んでいたり、試合後の観客席への挨拶の際も、挨拶をしながら、一人だけもう回れ右している。プロ選手としてどうあるべきか、十分学べていないのではないだろうか。

苦言を呈してしまうが、これからのジェフを担う選手であるのなら、しっかりとしたプロ意識を身につけて欲しい。高校生じゃない、大卒2年目。それに相応しい振る舞いを来季は期待したい。
もうリーグ戦も無いこの時期だと、ここの選手がどう言う心持ちでゲームに望んでいるかそれが見えてしまう事がある。思うに任せず、辛い事もあるだろうが、一日も長くプロ選手として活躍して欲しいと思うし、彼らが拓くジェフの未来を自分は観たい。

来季は、彼らが主役となって、チームを牽引して欲しい。
そしてクラブは、彼らの力を120%導き出せるよう、そのための努力を怠らないで欲しい。クラブの勝利と共に、彼ら若手の日一日の成長も、我々サポーターの大きな楽しみだ。

継ぎ接ぎだらけの選手補強で彼らの未来が奪われ、志半ばでチームを去る選手達の姿はもう見たくない。獲得したのなら、しっかり育てて欲しい。巣立つなら、プロとして育ってからジェフを離れていって欲しい。
どう言うサッカーをするクラブなのか?
ジェフと言えば、どう言うサッカーなのか?

それが分かれば、選手も迷わずにジェフを選べる。 

クラブ、選手、サポーター、関わる全ての人が、誰に聞いても、それが思い描けるようなクラブであって欲しい。