ありがとう、ヨネ。

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シーズン終わり頃からヨネについてはJ1の色々なチームが狙っているとの話があったけど、今日で決着。
残念だけれど、彼の言う通り長くは無いサッカー人生を考えたら、仕方のない話だ。

かつての生え抜きの主力の時とはチームを取り巻く環境が違う。
今のジェフはJ2。
「情」だけで残ってくれなんて言えやしない。

噂話に過ぎないけれども、去年も一昨年も、ヨネに関しては移籍話は耳にしていた。
それでもチームに残ってJ1昇格を目指してくれたのだから、惜しい気持ちと同じくらい感謝がある。

良かったのは、彼に関しては、ちゃんと選手として一本立ちしてから移籍となったこと。
正直、ヨネ以外の多くの新卒選手は、ほとんどが猫の目のように毎年変わるチームの強化方針に翻弄されて、本来の力を発揮する事無く、ジェフを離れる事を余儀なくされていた。

一人前に育つ姿を見届ける事無く、他クラブで輝きを取り戻したり、あるいは輝く事も無くサッカー選手を辞めてしまう姿を見るのは本当に辛い事だ。そうなってしまうくらいなら、ヨネのように戦力として必要とされ、他クラブからオファーがある事は健全な事だと、今は思える。

今年のジェフは、米倉が大きな武器だったのは疑いようが無い。
その武器を失ったことは大きな損失に違いないが、ジェフのフロント、また監督をはじめとしたスタッフにお願いしたいのは、安易な穴埋めでお茶を濁すのではなく、チームとしての力を高めて、彼の穴を埋めることだ。

米倉と同じプレーを出来る選手は居ない。
けれど、彼とは別の持ち味でチームに貢献できる選手は居る。

大岩然り、祥然り、新しい力は確実に伸びつつある。
それを、しっかりと伸ばして、一人前に育て、ヨネ以上に愛される選手に成長させ、J1へと上がる事だ。

一歩一歩、着実に成長して、抜けるんじゃなかったと思わせるジェフになろう。

いつまでも惜しんでいても、何も始まらない。
心の穴が埋まるのは、それ以上の選手が育った時だけだ。

八千代高校から入団以来、ヨネの成長を見続ける事が出来てよかった。
健闘を祈る。7年間ありがとう。 

(公式)米倉恒貴選手移籍のお知らせ