チェコ-アメリカを観ています

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今大会参加チームでも、一番好きなチェコ。
オシム監督に見た目も、やるサッカーも良く似ているブリュックナー監督率いるチェコ。高い技術を持った選手達が、洗練された組織の中で伸び伸びと戦っている様は、ジェフの目指すサッカーの完成形があるかのよう。コラーを巻に、ロシツキーをハースに、ネドベドを阿部に、重ね合わせてついつい観てしまいます。


代表戦、観ました。
予想通りの力負け。あんなサッカーで勝とうという方が無理。個々の力をチームの力に変える事が出来ていない。いや、その前に走る事すら出来ていないか。これが、日本を代表するチームであって良いはずが無い。


2002年までの方針を全部捨てて、川淵会長の鶴の一声で流れを捨て去った代償。
結果オーライで誰も問題を直視しなかった事への代償。
勝てなかった事が今日は問題なんじゃない。四年かけて、史上最強のメンバーが揃うはずの代表を潰してしまった事と今こそ向き合うべき。


チェコは、色々な事を教えてくれている。
若年層から首尾一貫した方針の継続が如何に大切かと言う事、上手い選手が揃っても、それぞれがお互いを助け合い、相手よりも走らなければ良いサッカーはできないと言う事、そして技術ある選手はそうした互助の中で活かされるのだと言う事。11人がまるで一つの生き物のように連環する事の機能美。


日本が「組織」を二の次に「個」なんかまだ語れるものか。
それを言って良いのは、ブラジルだけだ。
「組織」と「走力」と「魂」なら、日本にだって勝ち目はある。やり直しだ、四年後に向けて。まだ日本は弱いんだと言う事を皆が理解して、世界にはチェコのように素晴らしいチームがある事を知る事が出来れば、このW杯にも少しは意味があったと言えるだろう。