八千代-尚志(高校サッカー2回戦@臨海)

八千代-尚志(高校サッカー2回戦@臨海)

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あけましておめでとうございます。
昨年以来、気にかかる去就絡みのニュースもありますが、主力残留、今年こそリーグを獲れますように。余計な事を考えずに、ジェフの応援だけに集中できる年になる事を祈ります。



さてさて。毎年恒例、高校サッカーを観てきました。
改修中でゴール裏が取り壊されている臨海。ジェフ入りする米倉君率いる八千代高校と、福島の尚志高校の一戦。スタンドには当然の如く羽生の姿も。八千代側応援席ではジェフのLフラッグも振られていて、どうしても八千代びいきで試合を観てしまいます。


バックスタンドに陣取った八千代の応援は、「あっこちゃん」もあったけど、柏が近いせいか「グリーン・グリーン」など柏っぽい空気が。女子生徒が多くて「キャー」とか、悲鳴がしょっちゅうあがる。反対に、六大学野球っぽい応援団を持つ尚志は、統率のとれた応援で圧倒。「あっこちゃん」を大ボリュームでやるもんで、条件反射で応援しそうになってたりしました(笑)


さて、八千代のシステムは、中盤がダイヤモンドの4-4-2。米倉君はトップ下。磐田入りする山崎君は、コンディションが悪いのか後半途中からの投入でした。
米倉君の動きは良かった。フィールドの20人の中では少し頭抜けていて、ドリブルするにしても、パスを出すにしても「その次」を考えているから、プレーに連動性がある。ボールを持てば、スピードはそれほどでも無いけれども、上手く相手のタイミングを外すドリブルで2人くらいなら引き剥がし、パスもグラウンダー/ループ共に正確でアイデアがある。ボールが無い時も、ジェフらしいボールホルダーを追い抜いて受けるウェーブを繰り返すなど、見るからに「中心」「司令塔」と言う感じでした。後はシュートの精度さえあれば。。。


ただ、正直、八千代のチームとしての出来自体は、あまり良くなかった。
米倉君も、味方のフォローの為に動き過ぎてスタミナ切れを起こしたか、後半途中から、あまり目立たなくなってしまいました。


この日の八千代を一言で言えば、「悪い時のジェフ」。
ボールをこねくり回してシュートを撃てず、シュートを撃っても決定力不足。焦って前がかりになってカウンターを喰らえば、致命的なピンチばかり。
疲れもあったのか、4-4-2がシステムの特長を発揮しておらず、1ボランチの中盤が薄く、サイドバックの上がりも中途半端。DFとDFの間にボールを上げられると、対応が後手になってシュートを撃たれるなど、危なっかしい出来。
再三再四の決定機を逃しているうちに、漂い始める嫌な空気。案の定、カウンターからのワンチャンスを生かして、尚志FWが抜け出して思い切りよく撃ったシュートがバーに当たって跳ね返り、詰めていた選手が楽々とヘッドでゴール。


そこから先は、もう我武者羅に攻撃に攻撃を仕掛ける八千代。しかし精度は無し。
このあたりもジェフっぽい。


コンディション不良の山崎を出し、さらに中盤の攻撃的な位置に15番の原を交代で投入して全員攻撃を仕掛ける八千代。しかし、決まらない。これでもかと撃ちまくるものの、どうしても防がれてしまう。まるで、前日の天皇杯決勝のガンバのよう。
尚志は、校歌を唄い出すなど完全に気力で逃げ切りモード。
しかし、敗戦濃厚かと思われた35分過ぎ、混戦の中から力技で15番の原が同点弾をゲット。一気に沸き立つ八千代スタンド。消沈するも、すぐに大声援を送る尚志スタンド。残り5分でも、せめぎ合いはあったものの、決着はつかずPK戦へ。


高校サッカーでPK戦と言うのも非情なんだが、国見をPKで破った八千代が、相手のPK失敗に助けられて勝利を何とかものにした。


米倉君と言う、「個」を見るには良かったが、ちょっと物足りなさは残った。
明日は、昨年の優勝校・青木が居た野洲と激突する。「良い時のジェフ」のようなサッカーを見せてくれる事を期待したい。