ここで勝つ。-第3節・川崎戦プレビュー-

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090321_flowerチームは徐々に調子を上げつつある。
去年との違いを結果で示すためにも、このホームで勝たなくてはならない。

柏戦。中盤に中後を加えた布陣は、これまでに無い力強さと前線への推進力をもって、今後の可能性を示していた。アレックス・谷澤・深井が、時折見せたコンビネーションも、新しい攻撃のバリエーションの期待を抱かせるものだった。
しかし、結果は引き分け。攻守に課題はまだまだ多く、最後はアウェイの戦いに徹したベンチワークも、勝利を得点を渇望するスタンドの目線からは、物足りなくも映った。

今節の対戦相手は、ACLとリーグを平行して戦う川崎。
相変わらずに前線に強力な攻撃陣を並べ、遠目からだろうが、至近距離だろうが、とにかくシュートで終わらせる攻撃的なスタイルは不変。だが、攻撃こそ最大の防御と割り切る布陣は、後方の不安とも隣り合わせだ。
それだけに、昨年の初勝利が3月20日の等々力だったように、攻め抜く川崎のスタイルを逆手に取って、ジェフの良さを引き出し、そして結果を手にしたいところだ。

決定力では明らかに川崎に分がある。
それだけに、負けてはいけないのが、運動量だ。ここ2週間、川崎は真剣勝負のACLを週の半ばに挟みながら戦っている。対して、ジェフは先週は同県内の日立台。そして、今節はホーム。コンディションは上のはず。
まず出足から運動量だけは上回る事を、勝利への最低条件に挙げたい。

運動量で勝つ前提で、次にポイントは中盤。
中後・下村のボランチが、川崎の中盤、特に中村憲剛に対して先手を取る事。昨年8月の対戦でも、彼のパスから決勝点を奪われている。川崎の心臓を、二人が握りつぶせるかが、そのまま主導権争いになる。

そして、3番目が攻撃。
誰が先発かどうかは分からないが、新居・深井・谷澤・アレックス。サイドを切り崩し、DFの裏を狙う彼らが、中後からのパスを受けて、川崎のDFの「裏」をどれだけ取れるか。手数をかけずに、とにかく前へどれだけ速く攻められるか。

川崎相手に後手を踏めば、勝利は遠くなる。
走って、走って、潰して、素早く前へ。
フクアリは、ゴールを。勝利を待っている。