勇人、魂の一撃 -第35節・北九州戦-

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もがきにもがいた、90分間だった。
内容的には、酷い出来。水曜日の天皇杯で危惧したとおり。相手がどうこうと言うよりも、どうやって攻め・守るのかが曖昧。チームとしての体を成していなかった。

水曜日と違ったのは、谷澤が、勇人が居た事だった。

後半ロスタイムも3分が過ぎた時、こぼれ弾を躊躇なく叩き付けた決勝弾。前節・東京V戦に続く勇人の連弾には、正に魂がこもっていた。

思うに任せない成績。
江尻監督退任への選手としての責任。

「江尻監督をJ1に昇格させた監督にしたい」
ヒーローインタビューでのコメントは、精一杯の言葉だろう。

多くを語らず、黙々と結果を出す勇人。

その心中を想わずにはいられない。

シーズン前、勇人が戻ってくる事が決まった時、ピッチの上でしか失った信頼は取り戻せないと書いた。魂の一撃は、自分の心にも響いた。1年を経て勇人は、再び、自分の魂を乗せて応援できる戻ってくれた。

残り3試合。最後まで戦い抜こう。