巻き返しを期す選手たち 第10節・熊本戦

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連敗で迎えた熊本戦。
前節の試合後、歴戦のサポほど、この試合の重要性を強調していた。
GWの連戦の二戦目。ここで負ければ、悪い流れは当分断ち切れない。
主力にけが人が出た今、どう乗り切るか。

関塚監督が選んだのは、スタメンの入れ替えだった。

阿道と、井出を外し、田中とヤマトをスタメンに加え、
ベンチからは、隆行、水野の名前が消え、北爪と伊藤が入った。

相手の熊本は、ここまで調子が上がっていない。
四連敗に加え、得点が全く取れていない。
スタンドの横断幕は、メッセージ幕1枚のみ。
サポも相当な危機感を持って、この試合に臨んでいるようだった。

試合は序盤から、ジェフがリズムを作る。
FWに入ったネイツは、森本のようなチェイスは無いものの、いつも通りボールを収めて上がりを促し、
ヤマトは相手の嫌なところに走りこんで、リンクマンとして機能する。
シュートが「惜しい」止まりしてしまうのは残念だったが、らしさは見せていた。

そのヤマトが、ペナルティエリア内で、頭を蹴られてPK。
それをネイツが沈めて、アッサリと先制する。
こう言う不運と言い切れないプレーが出るあたり、熊本の調子の悪さを感じずにいられない。

その後もジェフペース。
今度はセットプレーからヒョヌンが合せて、2-0とリードを広げる。
逸機も多かったが、試合の流れを前半で作ってしまった。

後が無くなった熊本は、前半半ばに、巻を投入。
前線にボールを放り込んで、劣勢を覆そうと必死の反撃に出る。

ここでジェフは、ちょっと警戒しすぎたかも知れない。
ラインが低くなり、プレスも緩くなり、クリアがアバウトになって、熊本にペースを握られてしまう。
2点取るまでのように、前からガツガツと行くプレーが影を潜める。

もっと前から厳しく行けば、熊本に息つく暇も与えなかっただろう。
この時間帯に、失点していたら、あるいは結果は変わっていたかもしれない。

後半も、なかなかリズムが作れない状況の中、最初の交代は、田代。
ヤマトに代えての出場・・・布陣は一体?思い確認すると、
パウリーニョがアンカーに入り、田代とサトケンが一枚前に入るような中盤になっている。
多分に実験的な空気。
守備的な面子が多いせいか、ボールを絡め取れるシーンが徐々に増える。

すると、ハーフカウンターから、目の覚めるような追加点。
攻め込みながら後ろに戻したボール。消極的?とも思った刹那、
パウリーニョの左足ミドルが、強烈にサイドネットへ。

セレッソ戦の右足だけでなく、左足でもコレだけのシュートを撃てるの?この選手は。
熊本の戦意を挫くには十分すぎるインパクトのシュートだった。

気落ちしたのか、セットプレー崩れから、さらに追加点。
田中のクロスから、残っていたヒョヌンが合せて、4-0とする。

残りの時間、
北爪を右MF?、伊藤を右SBに出場させて、経験も積ませ、完封勝利。
悪い流れを断ち切り、戦力も温存してホームに戻れることになった。

正直、点差ほどの完勝ではなく、緩んだ時間帯、相手に隙を与えた試合運びはいただけなかった。
快勝に浮かれる事無く、目の前の勝利を噛み締めて、次のゲームに望もう。
総力戦はまだまだ続く。