2017シーズン開幕にあたって

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早いもので、今年のJも開幕。
明日からの戦いを前に、自分の頭のナカを整理。

2017年のジェフは、
「昇格を目指しながらも、今年はチーム作りの年」

この認識で、一年を通して観て行きたいと思います。

今年は、高橋GMが初めて、監督選びから行った年。
そして、エスナイデル監督は、相当に難しいサッカーにチャレンジしている。

たぶん、最初からスイスイと勝ち星を積み重ねる事は無く、
特に6節の京都戦あたりまでは、昇格を窺う強敵との対戦が続き、
非常に厳しい結果が出る可能性も高いんじゃないかと見込んでいます。

監督がやろうとしている、ハイプレス&ハイラインのサッカーは、
2001年ベルデニック監督のゾーンプレス&ショートカウンターに、
トルシエJAPANのフラット3をミックスしたようなもので、
尋常じゃない運動量と、ラインコントロール、スペースのカバーリングを同時に成り立たせねばなりません。
めちゃくちゃアタマも使うし、
今のままではフィジカルが伴わず、夏場の失速も懸念されます。

オーバースペックな戦術で、チームが形になる前に、成績が伴わずに方針がブレ、
崩壊するリスクも多分にある。

これまで何度と無く監督交代を行って来たジェフが果たして、我慢しきれるのか。
同時にまた、サポーターも、成績が伴わなかったときに、我慢できるのか。
その覚悟が問われているシーズンだと思っています。

ただ、思うに、難しい事に取り組んでいる分、「もしも形になったら」と想像すると、素晴らしく面白いサッカーが見られるんじゃないかと言う期待はあります。

最前線から、猛烈なプレスで相手を押し込め、高い位置からボールを奪って、手数をかけずにシュートまで持ち込む。相手がディフェンスラインの裏を狙おうとすれば、高く張られたディフェンスラインが、オフサイドの網にかけて、相手の攻撃を許さない。

そんな完璧なサッカー、一ヶ月や二ヶ月の練習でなかなか出来るものじゃない。
何年かかかって、それに合った選手を育て、試行錯誤の末にようやく形になるようなものなのでは?

だからこそ、チームが、エスナイデル監督が目指すサッカーに今後のジェフを託すのなら。
本当に覚悟を持って、長期的な視点で、我慢してチームを作って欲しい。
アカデミーダイレクターまでスペイン人スタッフにしたのは、その表れだと思っています。

一年が終わったとき、目指すサッカーへの道程を間違いなくブレずに進んだと言えること。
降格争いには加わらず、去年よりも1つでも順位を上げて、土台をつくること。

去年11位のチームであることを忘れずに。
一つでも上の順位を願い、あわよくば昇格争いに絡める事を期待して、一歩ずつ、辛抱強く。
実りある一年だったと振り返れるよう、観て行きます。

さて、自分も明日は、現地観戦。
長くて短い一年のはじまりです。