祖母井部長に敬礼

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<公式>


公式にて、チーム統括部長の交代が正式に発表されました。
噂されていた通り、祖母井部長はフランス2部のグルノーブルへの就任が濃厚。そして、後任には清水・東京V(V川崎)等で強化担当を歴任した唐井氏が就任します。


退任にあたって祖母井部長のコメントの中に、「残留争いの際、『ウバ害』と書かれたことはとてもつらかった」とあります。
00年当時、自分も『ウバ害』と呼び、サイトに書き殴った一人。「絶対に許さない」とすら当時書きました。何年にも及ぶ残留争い。下川ら、何年も応援し大好きだった選手が放出され、廣山・山口・酒井ら未来を託した若手も次々と放出される劇的なチーム改革。チームが持ち直した後にも、永輔の放出がありました。


いまでもあの当時の事は辛い。
けれども当時の自分には、その辛さと同時に、チームを取り巻く資金面を始めとした思うにまかせない環境や、その裏で一歩一歩進められていた、一貫したチームの方向性作りや、若手育成と言った土台の部分にまるで目を向けることが出来なかった。


サポーターは大勢で、祖母井部長は一人。
批判を受けながらも、資金面で自分のやりたい事が出来なくても、それでも自らの信念を曲げずに、理想を追い求め、いまや誰もが認める「千葉らしい」スタイルを現出させた。そして昨年、さらに今年のナビスコ杯タイトルへと結実させ、選手達に、多くのサポーターに歓喜をもたらしたのは、間違いなく祖母井部長の功績です。


近年、その言葉を直接聴く機会が増えるに従って、祖母井部長の理想の高さを思い知りました。欧州基準のクラブ。サポーターでは決して全てを理解し得ない、強化担当としての一つのチームの愛し方。
それが確かに「ある」と言う事を、示してくれた。


ジェフユナイテッドと言うクラブに、強い想いを持つ祖母井部長が、チームを離れざるを得なくなった事が、悔しく、残念でなりません。
祖母井部長には、あらためて過去の非礼をお詫びし、これまでの10年に及ぶ功績に感謝すると共に、ジェフのOBとして新天地での更なる活躍をお祈りします。


祖母井部長が話していた、「いつかはオシム監督も、私も居なくなる。ジェフの歴史を繋いでいくのはサポーターです。」と言う言葉を心に刻んで、祖母井部長が示してくれたクラブの方向性の下、応援してゆきたいと思います。


祖母井部長、いままで長い間ありがとうございました。