【W杯】 ブラジル対ドイツ戦

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改めてサッカーは恐ろしいと思った。

入場から、圧倒的な雰囲気。
ネイマールの為にも絶対に勝つと言う想い。
試合開始から、アドレナリンが出まくった、鬼気迫るブラジルの戦いぶり。

それを、まるで空から見下ろすように、ドイツが冷静にいなしていた。

前半11分にドイツが先制した瞬間、
ブラジルに圧し掛かった恐ろしいまでの重圧が、
ピッチで戦う相手を押し潰してしまうんじゃないかと思った。

そうしたら、その後は、もう感情をコントロール出来ずに、
ただただ崩れていくブラジルの姿があった。

時々映る、スタンドのサポーターの表情の一つ一つが、痛々しい。

ドイツは、本当に冷徹に、そして正確に、王国に止めをさして行った。

ネイマールが居たら、この試合、どうにか出来ていただろうか。
いや、恐らく、同じように感情のコントロールを失ったブラジルを、
ドイツが蹂躙したことだろう。

それほど、気持ちの持ちように、ブラジルとドイツとでは、大きな差があった。

忘れられない一戦になった。
王国ですら。
あれほど、黄色く染まったスタジアムすら。
時にはこうして、 残酷な大敗の舞台となりえるんだと。

そして、ブラジルは、この敗戦からどう立ち直るのだろう。
ドイツとは、タレントでも、戦術の浸透でも大きな差があった。
再び、ブラジルがワールドカップを手にする為には、
相当に長い道のりが待っているんじゃないだろうか。