ジェフを守るため、フクアリで試合を観よう

ジェフを守るため、フクアリで試合を観よう

タイトルの通り。

今季残りのフクアリでのホームゲーム。
とにかく出来るだけ現地でチームを応援する事を改めてジェフサポの皆にお願いしたい。

コロナウイルスの影響で、組み直しを余儀なくされた2020シーズンも残り2か月。
無観客開催が続く欧州や南米とは異なり、Jリーグは関係者の慎重な判断と周到な準備、その努力の甲斐もあって、我々サポーターはスタジアムで試合を観る事が出来るようになっている。

が、様々な制限が課せられる中、各クラブとも経営への影響は大きい。
多くのクラブが今季の赤字を見込み、経営危機が報じられるクラブも出始めている。

私たちが応援するジェフユナイテッド市原・千葉は、JR東日本と、古河電工と言う、2つの巨大な企業グループをはじめとしたスポンサー各社に支えられ、Jリーグの中では、とりわけJ2リーグにおいては、安定した財務基盤を持つクラブとして存続してきた。
が、その一方で、両親会社、そのグループ会社への経済的依存度が大きい。
今回のコロナ禍、その影響は両社とも甚大だ。


(2020年10月29日付 読売新聞朝刊 経済面から)

特にJR東日本は、21年3月期に4,180億円もの途方も無い赤字を見込んでおり、29日付の読売新聞では『賞与カットや人員削減、広告宣伝費の抑制などで約1,500億円のコスト削減を計画している。』と報じられている。
ジェフは、親会社にとって広告宣伝費(文化・スポーツ事業)の一環。本体の人件費にまでメスが入れられる中で、影響は避けられないだろう。実際、来季以降に向けては、補強よりもクラブそのものの存続に向けた危機感を持つべき状況ではないだろうか。

サポーターに出来る事は何だろうか。
それを考えた時、いま、最も必要な事は、「フクアリで試合を観る」ことではないだろうか。


この写真は、先日10月21日(水)に行われた、金沢戦のピッチ練習の模様。
正直、愕然としてしまった。観客は、公式発表で1,409人。成績が芳しくない事もあるが、非常に厳しい状況だった。

ここで、2019年度のJクラブ個別経営情報開示資料(PDFファイル)を改めて見てみると、
コロナの影響を受ける前の状態で、ジェフの営業収益28億3,800万円のうち、入場料収入が3億2,600万円、物販収入が1億4,400万円、合わせて4億7,000万円であり、営業収益の16.5%に過ぎないことが分かる。一方、スポンサー収入は19億5,400万円で、実に70%近い割合だ。
サポーターだけではどうしようもない金額。
何をどう言っても、JR東日本、古河電工、両親会社をはじめ、スポンサードして下さっている全ての企業のジェフに対する理解が、今後も必要な事は疑いようもない。

しかし、この苦しい経済状況下で、J2で17位(2020年10月30日現在)に低迷し、有観客再開後いまだに3,000人にも満たないジェフに、果たしてコストを投下するだろうか。
こんなフクアリの有様では、広告宣伝にもならなければ、地域貢献の価値も見い出し辛いだろう。

だからこそ、今季の残りのホームゲーム、フクアリで現地観戦をする事をジェフサポの皆に改めてお願いしたい。
どれだけのサポがフクアリを埋めるかは、きっと親会社をはじめスポンサー各社がジェフに対する評価をする材料になるだろう。
少なくとも、3,000人に満たない客席より、4,000人、5,000人の方が、説得材料になるに違いない。
そのアピールの機会は、もう6試合しかない。

せっかく現地観戦しても、塩試合では、、、DAZNでいいやと言う気持ちもわかる。
けれども、来季以降も見据えた時、チームをとりまく状況がさらに悪化してから焦っても、それでは遅いと考える。
表立っていないだけで、いまはジェフの歴史の中でも最大級の危機、正念場であると思う。
残り試合、どれだけフクアリを埋められるかが、今後のチームの強化の方向性、あるいは極論、クラブの存続にも大きな影響を与えるのではないだろうか。

大げさかも知れないけれども、杞憂に終わってくれればそれでいい。

フクアリは心配されるような「密」はなく、対策は万全を期している。
太鼓やアメグレも戻って来た。
このメンバーで戦えるのも、もうあとわずか。
クラブを守り、ジェフがある日常を取り戻すために、フクアリに足を運んでほしい。