9/25(日)・練習試合・流通経済大学戦

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千葉9(1-0、8-0)0流通経済大学


【得点者】
43分:千葉・オウンゴール
53分:千葉・ダニロ(ハース)
57分:千葉・ハース(※ロングシュート)
61分:千葉・高橋(市原)
68分:千葉・ガビ(ハース)
77分:千葉・高橋(ダニロ)
85分:千葉・高橋(ハース)
88分:千葉・金東秀(ダニロ(→高橋スルー))
90分:千葉・高橋(※超ロングシュート)


 


【前半】


--要田-ハース--


----工藤----
楽山------水野
--中島--芳賀--


-水本-瀬戸-市原-


----岡本----


【交代】
31分:藤田(←水本)


【前半】
千葉:SH08/CK02/FK07/GK04/PK00/OFF01
流経:SH05/CK02/FK07/GK02/PK00/OFF03



台風17号の影響を受けて、千葉側から木更津側へ、普段にも増して強風が吹きすさぶ姉崎。まだ9月下旬に入ったばかりだというのに、体感気温はかなり寒い。薄着で来てしまったので、友人からウィンドブレーカーを借りて観戦した。


前半、風下のジェフ。蹴ったボールが戻ってくるような風に苦戦。
主力クラスの選手が多く居たにも関わらず、風上から勢い良く攻め込む流経大に互角の勝負を挑まれてしまった。


出場メンバーの中では、やはり自然とハースに視線が行ってしまう。来週の2位・鹿島戦には絶対に必要な戦力なので、その回復度合いが気になる。
先週のスポレクパークの試合では、完全に慣らし運転という様子だったが、この日はだいぶコンディションも上がったようで、運動量も増えて、らしいプレーが戻ってきていた。簡単に叩いてリズムを作って、懐の深いキープで周囲の攻め上がりを促す。ハースにボールが出るとゲームが落ち着く。
ハース自身も、いつものようにFWと言うよりは少し下がり目の位置からゲームメイク。接触プレーは避けて、前半は感触を確かめているようだった。風のせいもあってか、普段以上にミスパスを犯してしまう、中島や瀬戸と比べるとやっぱり落ち着きが違っていた。


ジェフの攻撃は、このハースを経由して右の晃樹の突破に頼るパターンが多かった。晃樹は、昨日の清水戦でも決勝点に絡むなど調子を上げている。勝負する姿勢を常に持っているので、それが攻撃面でも好影響になっているようだ。
晃樹から、ラク。晃樹から、浩平とシュートチャンスに繋がるパスを出すが、今一歩決めきれない。0-0のままの時間帯が続く。


27分にアクシデント。
相手選手の蹴ったボールが、水本の後頭部に当たって軽い脳震盪のような状態に。水本は、大事をとって藤田と交代。藤田が右ストッパー、ミツキが左ストッパーになる。トレーナーに付き添われ、歩いて退場する水本に監督が歩み寄って一言二言かける。
「後頭部の左の方らしい」と、自分の頭に手をやって間瀬さんと話す監督。心配そうな様子だった。


その後も、瀬戸が相手選手との接触プレーで頭を踏まれるなど、アクシデントが続く。これ以上の怪我無く試合を終えて欲しい。そう願わずにはいられなかった。


前半終了間際の42分、ラクから浩平へと繋いでシュート。さらにボールをハースが押し込むが、これはオフサイドを取られてノーゴール。
ただ、終了間際になってようやく相手を崩せるようになって来たのか、直後の43分には右から晃樹が入れたボールを、要田が競り合ったところで相手DFがオウンゴール。ようやく、先制して前半を終える。



【後半】


--金東秀-高橋--


----ハース---
川淵-----ダニロ
--中島--中原--


-市原-竹田-藤田-


----岡本----


【交代】
64分:ガビ(←中島)
67分:中牧(←岡本)


【前半】
千葉:SH15/CK03/FK06/GK03/PK00/OFF01
流経:SH08/CK04/FK08/GK02/PK00/OFF03



後半は、ガラリとメンバーチェンジ。
昨日の試合に出たメンバーらが下がり、若手との混成軍になる。風上に立った事で攻勢を仕掛けられるかと思ったが、出だしは圧倒的な流経大ペースとなってしまう。最初の5分間で6本ものシュートを固め撃ちされ、1分・5分と岡本がビッグセーブを見せなければ、いつ失点してもおかしくない状態だった。


試合後、中原が自分のところでボールを取られてしまってと反省しきりだったけれども、誰かの問題と言うよりは、相手の攻勢をまともに受けてしまったチーム全体の問題に見えた。


ところが、完全に流経大押せ押せムードの中、53分にパスカットからハース→ダニロと繋いで一気に抜け出してカウンターで追加点。ファーストシュートでゴールネットを揺らす。
さらに57分。折からの強風に乗せて、ハースがミドルレンジから強烈なシュートを突き刺して3点目。レベルの違う一撃で、流経大は途端に意気消沈してしまう。その4分後にも、左サイドに攻撃参加したミツキが、アーリークロスを右足で上げて、それが高橋へ。倒れこみながら押し込んで4点目を奪う。
流れは完全にジェフペースに変わり、川淵のシュート、藤田のオーバーラップとやりたい放題になってくる。


その様子を見てか、ベンチは中島に代えてガビを投入。さらに前がかりの展開になる。
このあたりから、中原の縦パスの狙いが良くなり、ダニロ・ハースらへ次々と急所をえぐるようなパスを送り込んでいく。
68分には、その中原からハース、一気に前線へ駆け込んだガビへと繋げて5点目。ガビは、カウンター発動と同時に自陣から一気に長い距離を駆け抜けて正確にシュートまで持ち込んだビューティフル・ゴールだった。駒場の3点目を思い出すかのようだ。


攻勢は続き、ハースや高橋が次々にシュートを見舞う。75分頃から?の、右のダニロ・左の川淵のポジションを入れ替える布陣変更も上手くいったようだ。
77分には、その左のダニロからのクロスを高橋がゴール。
84分には、中原→ダニロ→中原と繋いで惜しいシュート。
85分には、ハースが頭で落としたボールを高橋が合わせてハットトリックを達成!
88分にも、左のダニロからのグラウンダーのクロスを、高橋が余裕のスルーで逆サイドのトンスへ。落ち着いて流し込んで8点目。


そして、シメはロスタイム。センターサークルに少し入ったあたりから、高橋が狙い澄ました超ロングシュート!これが豪快に突き刺さって、9点目。
強風のコンディションと、相手の動揺をきちんと得点に結びつけた後半は、これから続く上位戦線へ期待を抱かせる内容だった。


大学生との練習試合に、オーストリア代表と元ルーマニア代表でW杯とかバレンシアでのプレー経験のある選手を投入してるんだから、これくらいの結果になってもらわなければならないのだが、久々の大量得点に爽快なゴール。寒さが吹き飛ぶくらいに気持ちが良かった。



良かった選手を軽く振り返っておくと。
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DF市原:怪我から復帰してまだ日が浅いものの、スピードのあるDFとして板について来た。読み良く、スピードを生かしてインタセプト。一気に攻め上がるシーンが何度か見ることが出来た。
MF中原:だいぶ強くなって来ているが、まだ身体の強さが足りない。ボランチとしての守備力は足りていないが、この日は前線への縦パスが良かった。今日のように、攻勢一辺倒の展開だけでなく、プレッシャーが厳しい中でも同じようなプレーを見たい。
MFダニロ:今日は持ち過ぎるシーンが目立たず、バランス良く攻撃に絡んでいた。1得点2アシスト。左サイドの時のほうが、シュートに無理に行こうとせずに、周囲の状況を良く見ている?
MFガビ:一気に長い距離を走り抜けた得点シーンから、全快に近い回復では無いかと思われる。時間が短かったせいか運動量も衰えず、シュートも正確。
FWハース:先週よりも運動量が増え、コンディションは80%以上?安定したポストや、強烈なミドルシュートなど、鹿島戦にきっちりと合わせて来そうだ。
FW高橋:相変わらずの得点感覚。要田さんも結果を出しているが、今日のようなプレーを見ると、本番で使いたくなって仕方が無い。
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練習試合後は、風邪をひかないようにハースがコーチングスタッフ用のジャージを羽織って入念にランニング。
ガビは、中牧・トンス・堀川を捕まえてシュート練習。ガビがGKを務めたり、時折笑いも起こる和やかな雰囲気だった。思った以上に、ガビも周囲に溶け込んでいて安心。GKの時のガビの動きがくねくねしていて怪しすぎるが(デュデク?(笑))そんな動きでも、中牧の5本のシュートを3本も止めるのはさすが!?


中牧も、芝の剥げたグラウンドで必死のセービング。
堀川の左右両足から繰り出されるシュート、トンスの枠に決まれば強烈なキャノン砲に必死に身体を張ってました。


まだ数名別メも居るものの、コンディションは良好。
さて、次は2位・鹿島戦。ベストメンバーで悔いの残らない戦いをして、勝たないと!