土壇場で岐阜から勝ち点2を奪う 第22節 vsFC岐阜 △2-2

土壇場で岐阜から勝ち点2を奪う 第22節 vsFC岐阜 △2-2

2019/07/14(日)18:00
岐阜メモリアルセンター長良川競技場
J2第22節
岐阜 2(1-1,1-1)2 千葉

<得点>
4分 岐阜 11前田
25分 千葉 9クレーベ
52分 岐阜 31宮本
90分 千葉 11寿人

ジェフ公式 試合結果
岐阜公式 試合結果

この試合もDAZN観戦でした。
現地組の皆さん、雨の中、また蒸し暑さの中、応援ありがとうございました。

前半の攻勢を「だけ」を考えれば、勝ちたい試合ではありましたが。
これまでも、今日のような攻めながらも、決めきることが出来ず、逆に相手には簡単にゴールを奪われてしまう試合は何試合もありました。負けてもおかしくない展開の中で、最後まで諦めず、勝ち点1をもぎ取る事が出来たのは、本当に大きいと思います。

特に、当面の目標であるJ2への残留の為、現在最下位の岐阜にアウェイで負けなかった事は。岐阜すれば、勝ち点6の価値を、1にディスカウントされたようなもの。
最後に決めた同点ゴールは、本当に大きかった。

が、試合を通した戦い方については疑問も残ります。
選手自身で解決すべき問題と、監督がコントロールすべき問題がそれぞれある。


この試合、布陣は4バック。
攻守のバランスを取る為、前節徳島戦から採用した布陣。
この陣形に戻すのは、前監督の時代以来。

ただ、前節は「退く」「守る」意識が裏目に出てしまって、押し込まれたまま戻せなくなってしまい、サンドバッグにされてしまった。

今日は、強化指定の見木に代わって堀米が先発。
ボランチには旭が戻り、左SBには下平が戻ってきた。
前回、5月の対戦時には、ホームで5-1で勝利。あの時は3バック。
ただ、前目のメンバー的には、今日と近しいものがある。

対する、岐阜の監督は大きな変化があった。
監督が大木さんから、北野さんへ交代。ポゼッションから、カウンター主体に戦い方は大転換がされていると言う。

走りながら変化を模索するジェフと、リスタートを図る岐阜。
生き残りを賭けた、重みのある一戦となった。

試合開始直前から雨が強くなった長良川。
キックオフと共に、強襲を仕掛けたのはジェフ。
縦に一直線。左の為田が突き抜けると、中へ折り返し。
堀米が合わせてシュートを放つも、わずかに外。
一瞬、決まったかと思うほどの際どい差。

「今日は最初から攻めるぞ」
その決意を示す、強烈な挨拶代わりの一発だった。

が、攻撃的であればあるほど、守備に綻びが生じてしまうのが今のジェフ。
4分、岐阜に鮮やかなカウンターを喰らって、ジェフの左サイドで混戦。ライアン・デフリースがポストプレーで基点を作り、後方からペナルティーエリアへ突っ込んできた前田にボールを戻すと、これをゴール角を狙ったコントロールショットで合わせられ、失点。
早くもビハインドを負う事に。

しかし、失点よりも痛かったのは、ここでの守り。
このシーンを振り返ると、ゴールを決めた前田、ライアン・デフリースの逆側、ジェフの右サイドに、完全にフリーな選手が2枚も居る事が分かる。前田のシュートを褒めるめきゴールだが、彼が決めなくても、フリーな2人に出されていたら、決められていたろう。

さらに、直後の7分にもカウンターを許して、数的不利の状況を許している。
前線、中盤の高い位置でのプレスから、ボールを理詰めで奪う守備は、まだできていない。岐阜が、もう少し攻守に整備されていれば、徳島戦のように押されっぱなしになっていたかもしれない。
けれど、岐阜もまた苦しんでいる。
最下位なりの攻守の未整備さが、徐々にペースをジェフへと傾けていった。

前半、10分からハーフタイムまでは圧倒的なジェフペース。
特に、堀米が左に流れて、為田、船山とパス交換をかわしながら、ゴールへと迫っていく。

15分には、為田→堀米→中央の船山と繋いで、DFを1枚剥がしながらシュート。
惜しくも、キーパーの正面へ。

その後も左から、船山、下平、為田が立て続けにクロスを放り込みチャンスを作ると、25分に堀米の左クロスから、クレーベが合わせて、同点ゴール。

さらに、29分には船山のFKをキーパーが弾いたところを、ミドルを叩き込み、それがブロックされるや、下平が、足で、頭で懸命に押し込もうと奮戦。
その直後にも、堀米の右クロスにクレーベがボレー。
33分にも、船山、堀米とつなぎ、最後はクレーベのヘッド。

チャンスは作る、が、決まらない。
その極め付けが36分に、右のゲリアからのクロスを、船山がスルーし、完全フリーの為田が押し込むだけ、というシーンだったが、、、決まらない。決められない。
このシーンが、今日のゲームを象徴しているかのようで、天を仰がざるを得なかった。

前半、最後まで攻め続けたものの、「もう1点」が奪えず。

嫌な流れ。
こんな試合、何度となく見てきた。
長崎戦しかり、ヴェルディ戦しかり。

決めきれないと言う事実が焦りを生み、「流れ」を奪っていってしまう。

後半、岐阜は当然修正をしてくるだろう。
ラッシュに次ぐラッシュは、この蒸し暑さと相まって、ジェフの体力をじわりじわりと奪い去っていく。90分、同じペースで戦うことは出来ない。もうすぐ、足が止まる。誰彼となく。前に出ることが、出来なくなる。その前に、あと1点を。

後半開始と共に、再度のラッシュ。

堀米が右からクロスを上げると、クリアボールを持ち込んだ熊谷が右からクロス。
しかし、これも船山に合わない。

CKが続く。
船山が変化を加えて、旭のミドルも、相手の31番・宮本選手にクリアされる。

すると、51分だった。
今度は岐阜のCK。
旭のミドルと全く同じ形で、今度は宮本選手に叩き込まれてしまった。
再び、リードを許してしまう。

攻め疲れ?いや、単に90分のスタミナが無いだけ。
焦りと、重くなる身体が前への推進力を失わせていく。

それを、ベンチワークで補おうとした江尻監督。
しかし、交代は効果的とは言い難かった。
最も引っかかったのは、1枚目、58分の堀米から見木への交代だった。

チーム全体の推進力は落ちつつあったけれども、この日、攻撃を牽引していたのは、間違いなく堀米だった。彼のスピード、ドリブル、ゴールに向かっていくクロスボールが、相手の守備を引き裂いていたのは間違いなかった。

その中心選手を最も早く、58分に下げてしまっては、相手は守りやすくなってしまう。
見木への期待があるにせよ、もう少し堀米を引っ張って良かったのではないだろうか。

そして、65分には為田が退き、寿人が投入される。
が、前半の攻勢時にクロスを供給していた堀米、為田の2人が下げて寿人の投入では、ボールは寿人まで届かない。折角の名刀を鞘から抜いても、待ちぼうけで、「ゴールを決める以外の仕事」をせざるを得なくなってしまっていた。

残り20分、予想通りのガス欠で、前に出れず、シュートが撃てない。
ある意味、戦前のプランどおり。
主導権を握りに行って、点差を広げられればよし。
しかし、それが出来なければ、ガス欠を起こした状態で、意地で守るしかない。
その苦しい状況が分かっていながらも、これが現状の最善と、取捨選択した結果。

上位相手なら、このまま負けていただろう。

が、この日の岐阜には、まだつけ入る隙が残っていた。
これだけジェフの体力が尽きかけて、前線と最終ラインが間延びしていても、岐阜もまた疲れている状況だった。時折カウンターが発動するが、ジェフの隙を、狡猾に突くほどの鋭さが反撃に無い。

ジェフは力を振り絞る。
73分から三連続で続いたCKや、80分過ぎてからのクロス、ミドルシュート攻勢。
そして、試合終了間際。CKからのこぼれ球をクレーベがシュート。ブロックされるも、もう1発のシュートを挟んで、船山が後方の安田につなぎ、ミドルシュート!これを、寿人がキーパーの手前でコースを変えてゴール。

交代出場の2人が意地を見せ、土壇場で同点に追いつく。
さらに攻勢を仕掛けるも、時間は残りわずか。
もう1点までは奪えず。
1-1のドローで終了。

・・・一試合の中に、ジェフが抱える問題が凝縮されているゲームでした。
そしてそれは、先日公開された、江尻監督のハーフシーズンの振り返りインタビューの中でも、とうとうと述べられていたこと。

① 攻撃的に戦い、得点と主導権を奪いたい → しかし、決めきる力(判断力)が無い
② 攻撃的に戦いたい           → 守備には穴が開く
③ 90分走りきりたい           → スタミナと世代交代の問題

彼我との力の差にもよりますが、
江尻監督としては、ジェフが主導権を握れると判断した試合では、まず全力で複数得点を狙いに行き、その後、試合の中で守備陣系(省エネモード)に切り替え、カウンターから止めを奪いに行く戦い方をしたいんじゃないかと思います。

が、①が完遂出来ないと、②守備、③スタミナの問題が、時間と共に大きくなってしまう。そして、まだツールとしての「カウンター」はチームの戦術としてはインストールされていなくて、力が上の相手に守備戦術を採ると、攻め手を持たずに殴られっぱなしになってしまうと。

するとやっぱり、相手ボールの時に、どう守り、どこでボールを理詰めで奪うか、その部分のルール決めが不十分なんじゃないかと思えてきます。
「退いて守る」ではなく、「奪いに行く」守りの部分が。

それをやるには走力が足りないというのが、監督の判断なのかも知れませんが、90分持つかどうかは別にして、ルール決めは必要なのでは。
これが出来ないと、「カウンター」も選択肢として持てず、両極端な試合が続くように思います。ただ、監督は、当然考えているとは思いますが。

この勝ち点1をどう見るか、人によって差はあるでしょう。

しかし、アウェイで負け試合の展開に嵌められかけながら、
終了間際に同点に追いついての勝ち点1。岐阜から勝ち点2を奪った。
前節・徳島戦に続いて、非常に大きいと思います。

また今日も、この勝ち点を次に繋げられるように、粘り強く戦いたいものです。

次は、ホームでの福岡戦。
ホームは、相手がどこであろうと、順位が何位であろうと、必ず「勝たなくてはならない」試合。
アウェイに行けなかった分、来週は自分もフクアリで声を張り上げ応援します。