2020-2021シーズン J1・J2・J3 監督去就状況

2020-2021シーズン J1・J2・J3 監督去就状況

各チーム、新体制が固まったので、J1~J3の監督の去就状況をまとめてみました。

J1、J2共に、降格が過去に無い4枠。
コロナ禍で外国籍選手の来日や、経済的な理由で補強にも、制限がある中、上位リーグになるほど、リスクを避けて、続投、積み上げの路線を図っているようにみえます。

J1 監督交代4(22%)

昨年J1所属18クラブ中、監督交代は4クラブのみ。

4位と好成績を残しながら監督交代となったC大阪。
そのC大阪からロティーナ監督を迎えた清水。特に清水は、積極的な補強も合わせて行っているので、両クラブの明暗が分かれるか、注目しています。

同様に、浦和は昇格する徳島からロドリゲス監督を引き抜き。
徳島は、2017年から4年かけて昇格に居たっていますが、すぐに結果が伴わなかった時に浦和が我慢しきれるかどうか。(誰が監督を務めても同様でしょうが)

J2 監督交代6(27%)

2021シーズン、昇格の最右翼とみられていた、3位長崎が監督交代したのは大きな驚きでした。
また、ほとんどのクラブが続投を判断する中、京都は曺貴裁監督を招聘。クラブのターニングポイントになり得る切り札とも言える人事で、湘南に現在のスタイルを根付かせたような長期政権を予感させます。

下位2クラブは揃って監督交代。
最下位、山口の監督に就任した渡辺晋監督は、仙台での経験を活かしてまとまりのあるチームを仕上げて来るのでは。

そして、2020シーズンJ3開幕から28戦無敗で昇格を決めた秋田の吉田監督。
既に各クラブに警戒された中で、突っ切るか、壁に当たるか。

J3 監督交代7(43%)

G大阪・C大阪のU-23チームを除く16チーム中、7チームが監督交代を実施。
その中で、藤枝から富山に指導の場を移した石崎監督が、過去の昇格経験を新チームで活かせるか注目しています。

鹿児島、鳥取、岐阜、熊本、富山、讃岐と、J2昇格経験のあるクラブが6つもあり、いずれも苦しんでいる。
非常に厳しいリーグになったと背筋が寒くなります。

まとめ

昨季は降格が無く、2021シーズンは、昇格を狙うクラブにとって好機と言われるものの、各クラブとも堅実な人事で、地力を積み上げ。

J1・J2は、優勝争い以上に厳しい残留争いが、J2・J3は、昇格争いが最終節までもつれ、勝ち点1、得失点差1が、昇降格に関わる拮抗したシーズンと予想しています。

それだけに、今季、スタートダッシュで失敗すると、早い段階で監督交代に踏み切るクラブが例年以上の多く出て来るのではないでしょうか。