空中分解の懸念。~延期分第3節・札幌戦~

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延期分第3節・札幌戦は、0-4の完敗

岐阜戦と一緒だ。
眠たげな目をこすりながらゲームに入り、叩かれても起きやしない。
前節奮闘した岡本も及ばず、4点を叩き込まれた。

「ジェフの選手はコーヒーを飲んだ後のような状態だった」とドワイト監督は試合後に語ったが、それをたたき起こしてからピッチに送り出すのが貴方の役割だろうと、言いたくもなる。無論、監督に言われるまでもなく、戦う気持ちを持ってゲームに臨むのが、「プロ」の最低限の条件だ。

2試合続けてのこの体たらく。
平日、札幌まで応援に駆けつけたサポの想いを無にする完敗。
岐阜戦の前半が、勝ってしまった事でなあなあになったように、上っ面の反省だけで、この試合も水に流してしまうのだろうか。

ゲームを振り返ると、ゲームの入り方の失敗もあるが、中盤の問題点が放置された事も、この惨敗を招いたように思う。
不可解だったのは、前回のホームで見事にはまった村井をボランチで使わなかったこと。ゲッセルは、前節・岐阜戦でも、ボールを捌くだけで、ためられず、相手を追い込むこと出来ず、穴になっていた。

今日も、効果的なプレーは出来ず、むしろ安易なミスパスで、相手のカウンターの基点になっていた。まるで何年か前の誰かのようなプレー振り。ゲッセルの穴がサイドへのボール供給に使われるのは前節と一緒。

山口・坂本が、体力勝負・スピード勝負に持ち込まれる展開は、既に負けパターンだ。
元々、今季はしっかりブロックを作って、相手のスピードを殺した上で、サイドに蓋をして相手を潰す戦い方だったはず。それが、全く出来ていない。スカスカだ。

反対に札幌は、しっかりジェフの弱点を衝いて来た。
新加入のジオゴも、屈強なガタイを活かしてボールを収め、攻め上がる時間を創る。
どこにも落ち着きどころの無いジェフと比べると、狙いも基点も明確だ。

2点を奪われ、監督も前半からの2枚代えで打開を図った。
強烈なメッセージを与えた反面、代えた駒としてはいささか適切では無かったように思う。伊藤大介が怪我をし、元々層が薄い事もあって、ボランチに人材が居ない事は分かる。とは言え、穴になっているゲッセルを放置して、他で打開を図るほど、ジェフには器用さは無いのではなかろうか。

ボランチに求められているのは、しっかり守り、潰し、ボールを落ち着かせる事が出来る能力。ゲッセルのように、バックパスでDFラインに戻していては、ディフェンスから中盤飛ばしのビルドアップになってしまう。
その状況を打開する為にも、村井を使うか、ミリガンを前に上げて欲しかった。

後半、セットプレーから早々に3点目を失う。
札幌は、ベタ引きとはならなかったものの、守備に比重がかかる。ジェフが攻勢になったと言うよりは、単に点差が開いて、札幌のゲームプランが単純なカウンターで構わない方向に変わったから、そうなっただけだった。

チャンスらしいチャンスは、孝太が独力で打開した場面と、勇人のシュートの2本くらいだったろうか。最後は、青木良太のいつもの当たりに行かないディフェンスから4点目を失い、惨敗を喫することとなった。

言わんこっちゃない。
あの糞ったれな内容の岐阜戦から4日。
同じ失敗を繰り返すとは、無策としか言いようが無い。

結果が出なければ、自信は崩れる。
勝つために、変化は必要。
今はドワイト監督と選手・現場に、問題点を洗い出し、解決して行って欲しい。

自分が恐れているのは、不信から来る過剰な変化だ。
チームの中で不信が膨らみ、スケープゴートに監督や現場が晒される。
そうなれば、待っているのは過去の繰り返し。
空中分解だ。

正直、ここ数年のジェフを見ていて、監督やGMの交代で「吉」と出た事は無い。
博打のように、短期的な結果を出してくれる「当たり」監督やGMが来る可能性は、限りなく低い。Jが40チーム近くにまで増えた現在、能力ある人間が、あえてジェフを選ぶ理由なんて、何も無いからだ。

ならば、目標と結果を照らし、
問題点を整理して、少しずつでも状況を好転させて行くしかない。

ジェフは弱い。J2の中でも。
選手も、現場も、フロントもクラブも。
弱いチームが勝つためにはどうすればいいか?

失敗を謙虚に振り返り、当たり前の事を一つずつ積み重ねて、現状を打破して欲しい。
J1に上がるか、今年も留まるか。今が、正念場だ。